次期学習指導要領改訂(17)道徳科への2つの提案―1つ不快情動・反道徳的価値も盛り込む・2つ場面教材対読み物教材を1/3:2/3にする
Q1.道徳的価値には公正・節度節制・友情・家族愛などがありますよね。道徳的価値を涵養すれば道徳的行為が自ずと生まれるというのが日本の道徳教育の仮説と考えていいですか?
ChatGPT:
はい、その理解は、日本の現行の道徳教育の基本的な立て付けにかなり近いです。
ただし、細かく言うと、日本の道徳教育は次のような前提・流れをもっています。
1. 道徳教育の仮説的な構造
学習指導要領の道徳科では、「道徳的価値」を体系的に示しています(公正、公徳心、節度節制、友情、家族愛…など)。
授業ではこれらの価値を題材(読み物資料や話合い活動)を通して理解し、**内面化(涵養)**することを目指します。
仮説的な因果モデルは、次のように整理できます。
道徳的価値の理解・共感 → 内面的態度の形成 → 道徳的判断 → 道徳的行為
この「価値を涵養すれば行為が生まれる」という因果連鎖が、日本の道徳教育の理念的基盤になっています。
2. 実際の課題
心理学的には、価値の理解や共感が必ずしも行為につながるとは限らない(態度‐行動ギャップ)。
行為に移すには、感情の自己調整、対人スキル、状況判断、習慣化などの行動スキル的要素も必要です。
OECDのSELや国際的なライフスキル教育では、「価値」だけでなく「行動能力」や「自己調整スキル」の育成も重視されます。
日本の道徳科は「知徳体」の「徳」に寄っているため、スキル訓練が薄いのが構造的特徴といえます。
3. まとめると
はい、「道徳的価値の涵養 → 道徳的行為の発現」という仮説が、日本の道徳教育の基本的な思想です。
ただし、国際的には「価値+感情調整+行動スキル」の統合型アプローチが主流で、日本はそこが弱いという指摘があります。
もしご希望があれば、この仮説を図式モデル化して、日本型と国際型を比較する整理表も作れます。
そうすると、SELや心理教育との接続がわかりやすくなります。
Q2.いじめ防止に道徳を教科にしたのですよね。いじめにはストレスと支配欲求が強く関与しています。支配欲求はどのような道徳的価値と関連しますか?公正ですか?
ChatGPT:
はい、いじめに関与する「支配欲求」を道徳教育の価値体系に当てはめて考えると、**最も直接的に対立するのは「公正・公平」**です。
ただ、実はそれだけでなく、複数の道徳的価値と関係します。
1. 支配欲求と関連する道徳的価値
(1) 公正・公平
支配欲求は、他者を対等に扱わず、自分の利益や優位性を優先する傾向です。
「公正・公平」は、他者を平等に扱い、権利や機会を均等に尊重する価値なので、支配欲求とは真っ向から対立します。
(2) 相互理解と寛容
支配欲求が強い人は、他者の立場や感情を想像しにくく、相互理解や多様性の受容が弱まりやすい。
いじめ防止には「他者の視点を取る力(Perspective-taking)」が不可欠で、これはこの価値に含まれます。
(3) 思いやり・感謝
支配欲求は、他者を尊重するよりも利用対象として見やすい。
思いやりの欠如は支配的行動の温床になりやすい。
2. 支配欲求とストレスの関係
支配欲求が強い子は、対人場面での不安や劣等感を「優位に立つことで緩和しようとする」傾向があります。
これは国際的ないじめ研究(例:Olweus)でも指摘されており、「攻撃+優位確保」の動機は、単なる衝動性よりも心理的安全の欠如や自己価値感の低さと関連します。
したがって、道徳教育だけでなく、ストレス対処・自己肯定感の支えも並行して行うことが重要です。
3. まとめ
支配欲求と最も対立する道徳的価値は 「公正・公平」。
しかし実際の教育介入では、**「相互理解と寛容」**や **「思いやり・感謝」**ともセットで扱う必要があります。
日本の道徳科は、これらの価値を「理解・共感」までで終わらせがちなので、行動スキル訓練やストレスマネジメント教育との統合が有効です。
もしご興味があれば、
**「支配欲求→価値侵害→いじめ行動」**の因果モデルを、日本の道徳価値分類に沿って図にできます。
そうすると、どこにSELや心理教育を組み込めば効果的かも明確になります。
Q3.支配欲求は、道徳的実践力である「道徳的判断力、心情、実践意欲と態度」でいえば、「反道徳的実践意欲」と言っていいのでしょうか?
ChatGPT:
はい、その理解はかなり的確です。
支配欲求は、日本の道徳教育でいう「道徳的実践力」の三要素のうち、**「実践意欲と態度」**の方向性が反転したもの、つまり 「反道徳的実践意欲」 と位置づけられます。
1. 道徳的実践力の三要素
学習指導要領が定義する「道徳的実践力」は
道徳的判断力(善悪や価値の判断)
道徳的心情(共感、思いやり、感謝など)
道徳的実践意欲と態度(進んで価値を実践しようとする気持ちと行動姿勢)
2. 支配欲求の位置づけ
判断力:支配欲求が強い場合、判断力そのものがゆがんで「自分が上であること=正しい」と認知することがあります。
心情:優越感・敵意・軽視が強く、共感や思いやりが弱まります。
実践意欲と態度:ここが決定的で、「他者を支配し優位に立とうとする」方向に強い実践意欲が働きます。
→ つまり、価値に沿った行動意欲ではなく、価値に反する行動意欲=「反道徳的実践意欲」。
3. 注意点
「反道徳的実践意欲」という言葉は公式用語ではありませんが、概念としては的確で、研究的説明や校内研修では有用です。
ただし、学校現場で児童生徒に直接使うとレッテル貼りになりやすいので、背景要因(ストレス、不安、自己有用感の欠如など)をセットで説明するのが望ましいです。
いじめ防止の実践では、この「反道徳的実践意欲」を減らすために
① 公正・相互理解・思いやりの価値の再学習
② 感情調整・アサーションなどの行動スキル習得
を組み合わせます。
実はこの構造、**「反道徳的実践意欲モデル」**として図にすると、いじめの動機分析や教育的介入ポイントが非常に明確になります。
もしよければ、そのモデルを道徳教育の枠組み内で作成できます。
Q4.支配欲求のように反道徳的価値には、他に何がありますか?
ChatGPT:
はい、支配欲求のような「反道徳的価値(あるいは反道徳的方向の欲求)」は、日本の道徳教育の価値分類を“逆さにした形”で整理すると、いくつか抽出できます。
これは公式の用語ではありませんが、道徳的価値の侵害パターンやいじめ・非行の心理的背景を説明するのに有効です。
1. 反道徳的価値の例(道徳的価値の裏返し)
道徳的価値(正) 反道徳的方向(負) 具体例
公正・公平 支配欲求 / 優越欲求 他者を従わせたい、力で支配したい
相互理解・寛容 排他欲求 気に入らない者を排除したい、異質性を拒む
思いやり・感謝 搾取欲求 他者を利用するだけで感謝しない
節度・節制 享楽衝動 短期的快楽を優先し、節度を無視
生命尊重 攻撃欲求 他者を傷つけることで満足する
勤労・責任 回避欲求 義務や責任から逃げたい、他者に押し付けたい
友情・信頼 裏切り志向 利益のために信頼関係を壊す
自主・自律 服従依存欲求 強い者に従い責任を放棄する(傍観者行動にも関連)
2. ポイント
「反道徳的価値」は、単なる価値の欠如ではなく、逆方向への強い動機づけを指します。
多くはいじめや不正行為、逸脱行動の心理的エネルギー源になります。
支配欲求のような攻撃的タイプだけでなく、服従依存や回避のような受動的反道徳的価値もあります(傍観者行動や責任回避型に関与)。
3. 教育的応用
この整理を使うと、いじめ加害者だけでなく傍観者・巻き込まれ型の動機分析も可能になります。
道徳科では正の価値理解を扱い、SELや心理教育で感情調整・行動スキルを補うことで、反道徳的欲求を弱める介入設計ができます。
この「正の価値 vs 反道徳的価値」の対比表を、日本の道徳教育の4領域(自主・自律、人との関わり、集団や社会との関わり、生命や自然との関わり)にマッピングした図も作れます。
そうすると、どの領域でどの反道徳的欲求が出やすいかが一目でわかります。
Q5.道徳的価値の「心情」には、「たのしい・うれしい・あんしん」だけでなく、「こわい・はらたつ・かなしい」も含まれますか?
ChatGPT:
はい、含まれます。
日本の道徳教育における「道徳的心情」は、快い感情だけを指すわけではなく、道徳的価値に関わるあらゆる感情が対象になります。
つまり、「たのしい・うれしい・あんしん」といった快情動だけでなく、
「こわい・はらが立つ・かなしい」といった不快情動も含まれます。
1. なぜ不快情動も含まれるのか
文部科学省の説明では、「道徳的心情」は道徳的価値にかかわる情意的なはたらきとされ、特定の感情の方向性や快不快で限定していません。
例えば、
「不正を見て怒る」「弱い立場の人が傷つけられて悲しい」「危険なことに恐れを感じる」などは、道徳的価値の認知と結びついた健全な感情です。
これらは道徳的判断や行動の動機づけにも重要な役割を果たします。
2. ポイント
道徳科でいう「心情」は、感情そのものではなく、価値と結びついた情意的傾向を指します。
たとえば「怒り」でも
復讐心からくる怒り → 反道徳的心情
不正や差別を見たときの義憤 → 道徳的心情
のように、価値との関係で評価されます。
3. 教育的な扱い
「快情動だけを強化する道徳」は、現実の人間関係の葛藤やいじめ対応に弱くなります。
「こわい・かなしい・はらが立つ」といった感情も気づき・言語化・適切な表現方法の学習を通じて扱うことが、感情調整やアサーション教育につながります。
実はこの「快・不快両方を含む道徳的心情」の整理は、
国際的なSEL(社会情動的学習)の「emotion recognition & regulation」と直結させられます。
日本型の枠組みとSELをつなぐ整理図も作れます。
Q6.そうすると、小1の道徳のオープニングは、「たのしいがっこう」「がっこうだいすき」ですが、不快情動をテーマに、「こわい・はらたつ・かなしい」はどんな時、その時どうする?を教材にしてもいいのですね?ではなぜ、そのような教材が道徳教科書にないのでしょうか?
ChatGPT:
おっしゃる通り、小学1年生でも「こわい・はらたつ・かなしい」といった不快情動をテーマにして、
「どんな時にそう感じる?」「その時どうする?」 を扱う教材は十分可能ですし、心理教育やSEL的には非常に効果的です。
ただ、日本の道徳教科書にほとんど載っていないのには、いくつか構造的な理由があります。
1. 制度的・文化的な背景
(1) 学習指導要領の記述
小学校低学年の道徳科目標は「善悪の判断の芽生え」と「善い行いをしたいという気持ちの育成」に重点。
不快情動は明示されず、価値例も友情・思いやり・楽しい学校生活などポジティブ寄りが多い。
そのため教科書会社も「快情動中心」で構成しがちです。
(2) 「道徳は楽しいもの」という伝統的イメージ
日本の戦後道徳教育は、「徳育=よい子になるための前向きなお話」という構図が強く、暗い話や不快情動を避ける傾向があります。
特に低学年では、保護者や学校現場から「怖い話・悲しい話は負担になる」という先入観が働きやすい。
(3) いじめ防止とのギャップ
2015年の道徳教科化は「いじめ防止」が旗印でしたが、実際の教材はいじめの構造や不快情動の扱いを避けるものが多い。
不快情動の認知・調整はいじめ防止に不可欠なのに、制度設計ではそこが十分反映されませんでした。
2. 教科書で扱いにくい理由
発達段階への配慮として「トラウマにならないか」という懸念(ただし科学的根拠は薄い)。
不快情動の扱いには教師のファシリテーションスキルが必要で、指導書の範囲を超えると判断されやすい。
全国一律の教科書でネガティブ感情を題材化すると、「価値観の押しつけ」「不安をあおる」などの批判を受けやすい。
3. 実際の対応
教科書に載っていなくても、授業者が補助教材として不快情動をテーマにすることは可能。
特にSEL・心理教育・学級活動と組み合わせれば、低学年でも安全に扱えます。
海外のSEL教材(PATHS、Second Stepなど)は低学年から怒り・恐怖・悲しみを扱い、感情認知→言語化→適切な表現までを一貫指導します。
4. まとめ
教科書に載っていないのは「扱えないから」ではなく、「制度設計と文化的慣習がポジティブ感情を優先してきたから」。
実践的には、担任裁量で不快情動を扱う教材を導入することは十分可能で、その方がいじめ防止や感情調整教育に直結します。
もしご希望があれば、
小1〜小2向け「こわい・はらたつ・かなしい」を安全に扱う道徳導入教材案を、学習指導要領の価値項目に沿って作れます。
これなら現行教科書に差し込んで使える形にできます。
Q7.日本の道徳教科書は、読み物教材がほとんどで、その読み物を読み解くのに時間がかかります。例えば、『「休み時間B・C・Dが話をしていて、Aさんをみて笑っています。Aさんはどんなことを考え、どんな気もちになって、どんな行動をとるでしょうか?」といった場面教材を提示し、考え、ワークシートに記入し、班で議論し、行動のリハーサル(私がAさんなら、BCDになんて声をかける?かけない?)を提案する(役割演技)』は今の道徳科の学習指導要領でも可能ですよね?なぜ、このような場面教材がほとんどない(ただし、光村図書が令和6年小学生版から少しいれはじめている)のはどうしてですか?
ChatGPT:
はい、そのような「短い場面提示→思考→共有→行動リハーサル」という形は、今の道徳科の学習指導要領でも十分可能ですし、むしろ道徳的判断力や実践意欲を育む活動例として解説にも適合します。
実際、いじめ防止や人間関係スキル教育には非常に有効な方法です。
それでも、日本の道徳教科書に場面教材がほとんどない理由は、制度・慣習・制作事情の複合要因です。
1. 制度・文化的要因
(1) 「読み物中心文化」の根強さ
戦後の道徳教育(旧・道徳の時間)では、物語教材を通して価値を間接的に学ぶのが基本形でした。
学習指導要領も、長く「読み物資料を用いた指導」が典型例として示されてきたため、教科書会社・教師とも「道徳=読み物」という固定観念が強い。
(2) 「考えを深める=長文読解」の構図
教科化(2018)後も、検定で重視されるのは「価値項目に沿っているか」と「考えを深められる題材か」。
短い場面教材は「考えの深まりを示しにくい」と誤解されやすく、検定対応の安全策として長文中心になりがち。
(3) 検定基準と批判回避
文部科学省の検定基準では、「児童が誤った結論を導く恐れがある題材」を避ける指示があります。
場面教材は児童の自由な解釈幅が広く、誤った判断を誘発するリスクがあると見なされやすい。
教科書会社は批判や検定不合格リスクを避けるため、無難な読み物を選びがち。
2. 授業運営上の要因
(1) 指導スキルの差
場面教材+役割演技は、教師のファシリテーション力が問われます。
特に不快情動や葛藤を含む場面では、授業が荒れたり、実際の人間関係に波及する可能性があるため、経験の浅い教師が敬遠しがち。
(2) 授業時間の配分
読み物なら「読む→感想→話し合い」の流れで40分を安定的に構成できる。
場面教材だと短く提示できる分、活動時間が増えますが、班討議やロールプレイを組み立てる準備が必要で、現場負担が増える。
3. 最近の変化
ご指摘の通り、光村図書は令和6年度版から少しずつ場面教材を採用し始めています。
背景には、いじめ防止やSEL的要素の必要性が教育界で共有され始めたことがあります。
ただし他社はまだ慎重で、全面的導入までは時間がかかりそうです。
4. まとめ
制度的には可能だが、歴史的慣習・検定対応・現場スキル差・安全策志向が重なり、長く「読み物中心」が続いてきた。
しかし近年、SELやいじめ防止の流れで場面教材が徐々に増加している。
もしよければ、この**「場面教材型 道徳授業モデル」**を、今の学習指導要領の価値項目にマッピングした形で作れます。
そうすれば「制度的にOK」「いじめ防止に有効」という説明資料としても使えます。
Q8.「場面教材は児童の自由な解釈幅が広く、誤った判断を誘発するリスクがあると見なされやすい。」👈むしろ人には多様性があることを学ぶことができるとなぜ考えないんでしょうかね?「『おはよう』と声をかけて、返事がなかった、心のつぶやき(思考)は?気もちは?行動は?』で、無視したなと思うと、怒りが、そして悪口をいう行動が、嫌われたかなで悲しみがそしてもう二度と話しかけない、考え事してるのかな?聞こえなかったのか?は落ち着いて、もう一度声をかけてみる、そういう展開になりますよ。いじめの定義が、「攻撃」から「影響」にしたのですから、こういう教材で、自分の思い込みのくせを知ることがいじめ予防にもうつ予防にもなると思いますがどうでしょうか?
ChatGPT:
1. ご指摘の本質
「場面教材=自由な解釈幅がある=誤った判断リスク」というのは、検定や教科書制作の“安全策”側の発想です。
でも実際の教育的価値は、多様な解釈の存在を体験し、思い込みに気づき、修正する力を育てられることにあります。
おはよう→返事なし→心のつぶやき→気持ち→行動、という流れは、まさに認知行動療法(CBT)+SELの基礎です。
2. いじめ予防との直結
現行のいじめ防止対策推進法改正で、いじめの定義が「攻撃」から「影響」まで広がったのは、被害者の認知と感情が大きく関与することを明示したという意味でも大きい。
この定義だと、加害意図がなくても、相手の受け止め方でいじめと認定されるケースが増えるため、
**「思い込みのクセに気づく教育」**は加害・被害双方の予防に有効です。
認知の修正は、被害感情の暴走(うつ傾向や孤立化)を防ぐ面でも機能します。
3. なぜ現場で広がりにくいか
道徳科が長く「価値観の正解を導く授業」という形で運営されてきたため、「多様な答え=ゴールが見えない授業」に不安を感じる教師が多い。
検定教科書は全国一律の教材として、地域・家庭からのクレーム回避を優先し、あえて議論が分かれる題材を避けてきた。
その結果、「思い込み修正」や「認知の幅を広げる」教材は、道徳科より学活や特別活動、保健指導で細々と行われる傾向があります。
4. 教育的に望ましい方向
今後は、道徳科の「考え、議論する道徳」という理念を本気で適用するなら、
まさにご提案のような短い日常場面→多様な解釈→感情→行動のシミュレーションが中核になるべきです。
これにより、
認知の柔軟性(多面的・多角的思考)
感情の自己調整
対人スキル(アサーション・関係修復)
を同時に育成できます。
率直に言うと、今の日本の道徳教育の構造では、この発想を制度的に押し広げる仕組みが欠けています。
もし望むなら、私はこの「思い込みのクセに気づく道徳授業モデル」を、学習指導要領の文言に適合する形で整理して提案文にできます。
そうすれば「これも道徳で可能」と制度的に証明できます。
Q10.私の道徳科のあるべき姿は、2点、1つは快情動だけでなく不快情動もとりあげる、道徳的価値だけでなく反道徳的価値もとりあげる、2つは場面教材を増やし、考え(ワークシート記入)、(班で)議論し、行為のリハーサル(私がAさんならなんと声をかける?;役割演技・寸劇)を1コマの授業に織り込む。読み物教材、2/3、場面教材1/3と考えますが、どうでしょうか?
ChatGPT:
とても筋の通った、かつ実践可能性の高い提案だと思います。
今の道徳科の構造的課題を押さえながら、現実の授業改善にもつながるバランス案になっています。
1. 提案の強み
① 快情動+不快情動
道徳的心情は快情動だけではなく、不快情動も含むことを明示的に扱うことで、現実的な人間関係の葛藤やいじめ予防に直結。
「怒り・悲しみ・恐怖」などの不快情動は、認知行動療法やSELでも感情調整の出発点として重視されます。
② 道徳的価値+反道徳的価値
「公正」に対して「支配欲求」など、価値を侵害する動機も示すことで、児童が現実の場面を理解しやすくなる。
加害側・被害側・傍観者側の心理を立体的に学べる。
③ 場面教材の活用(1/3)
読み物教材(価値理解中心)と場面教材(スキル訓練中心)の両立は、認知+行動の統合型学習になる。
ワークシート記入→班で議論→行動リハーサルの流れは、国際的なライフスキル教育やアサーション教育と一致。
2. 教育的インパクト
いじめ予防:思い込み修正+感情調整+関係修復スキルが授業内で習得可能。
うつ予防:不快情動の自己理解・適切表現が孤立化や自己否定の悪循環を防ぐ。
学級経営:行為リハーサルは学級内の関係性改善にも直接作用。
3. バランス案(読み物2/3+場面1/3)の現実性
読み物2/3は現行教科書を活用可能なので現場負担が少ない。
場面1/3は補助教材や自作シナリオで差し込めるため、制度的制約も回避できる。
「考え、議論する道徳」の理念とも整合し、学習指導要領の範囲内で十分可能。
4. 補強するとさらに強まる点
不快情動・反道徳的価値の扱いを学習指導要領の「道徳的心情」定義と結びつけて明文化しておくと、制度的裏付けになる。
国際的SELやライフスキル教育との対照表を添えると、海外学会にも通用する。


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