2025年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近の記事

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 次期学習指導要領改訂;道徳科で心のサポート授業を(7)日本臨床心理士会・学習指導要領改訂に提言ー仮想中高生からのQにChat-GPT回答 | トップページ | 次期学習指導要領改訂;道徳科で心のサポート授業を(9)伊丹市小学校でWebストレスチェックを活用した心のサポート授業NHK神戸発信 »

2025年5月25日 (日)

次期学習指導要領改訂;道徳科で心のサポート授業を(8)①内面重視の指導案 ②内面と行為の往還重視の指導案 ③行為重視の指導案

Q1.<道徳授業では、①「内面を重視した指導案」と②「内面と行為の往還を重視した指導案」の2つのタイプがある>との表記は、現学習指導要領特別の教科道徳では、成り立ちますでしょうか?現行の教科書では①がほどんどで、読み物教材です。③「行為を重視した頁(例;アンガーマネジメントなど)」はあっても、それは付録としての位置づけのようですね。

ChatGPT:
ご質問の件について、現行の学習指導要領に基づく「特別の教科 道徳」において、以下の点からお答えします。

✅【結論】
「①内面を重視した指導案」と「②内面と行為の往還を重視した指導案」の分類は現行の道徳科においても成立します。ただし、学習指導要領の構造と実際の教科書構成、評価のあり方を踏まえると、実際には①が主流であり、②は理想的な方向として示唆されているものの、実践例は限定的です。また、③行為を重視したページ(アンガーマネジメント等)は、教科書上では**巻末資料やコラム(付録)**扱いとなっており、中核教材とは位置づけられていません。

🔍【背景整理】
◉ 学習指導要領(平成29年改訂・小中共通)における位置づけ
「道徳的価値を自覚し、自己の生き方についての考えを深める」ことが主眼。
価値理解に加え、「自己を見つめ、内省し、よりよく生きようとする心情・意志」の育成を重視。
「考え、議論する道徳」の観点から、「自己の生き方についての考えを深める学習過程」を基本とする。
→この構造が、**①内面重視型指導案(読み物教材中心)**を制度的に後押ししています。

📘【現行教科書の実態】
①「内面を重視した指導案」
主教材:読み物教材中心(登場人物の行動・心情・葛藤)
活動:登場人物の気持ちを想像する、価値を問い直す、自己と比較して内省する
評価:価値に対する理解・共感・自己の生き方の考察
→これが、現在の主流。全教科書に共通する構成。

②「内面と行為の往還を重視した指導案」
主教材に加えて、「現実の場面設定」「自分の生活や行動にどう活かすか」を明確に問う
例:アサーション、意思決定場面での選択肢比較、感情調整の方法など
→これも指導要領の中で求められてはいる(例:「道徳的判断力、心情、実践意欲と態度の育成」)が、
教科書は基本的に内面→行動の橋渡しにとどまり、往還まではあまり設計されていません。

③「行為を重視したページ」(例:アンガーマネジメント・あいさつ練習など)
各社の教科書において、巻末の「心のワーク」や「生活に活かそう」などのコーナーで掲載。
多くは補助教材・発展的教材であり、主教材扱いされず、評価も対象外にされがち。

→そのため、実際の授業では「時間があれば取り上げる」「担任の裁量で使用」といった扱いが多いです。
🧭【今後の課題と方向性】
本来、道徳の目標に「よりよく生きるための実践意欲」がある以上、②のように内面と行為の往還を意識した授業が重要です。
しかし現在の道徳は、「教科化されたが行為までは教えにくい」というジレンマを抱えており、行為やスキルの学習は教科外(保健・総合・特活)で扱われがちです。
道徳の枠内で②や③を取り込むには、実生活に即した教材開発と、汎用スキルとしての社会情動的学習(SEL)導入が求められます。

🔚【まとめ】
類型 教科書上の扱い 教育的意義 現状の主流性
① 内面重視型 読み物教材中心 心情理解・内省 ◎主流
② 内面と行為の往還型 教材設計上は薄い 判断→行動の橋渡し △限定的実践
③ 行為重視型 巻末・補助教材扱い 実践力・技能の育成 △付録的

必要であれば、「②の往還型」を強化した**授業案モデル(例:アサーション、怒りの感情コントロール、選択と葛藤)**もご提案できますので、お気軽にお申し付けください。

Q2「道徳の枠内で②や③を取り込むには、実生活に即した教材開発と、汎用スキルとしての社会情動的学習(SEL)導入が求められます。」👈このためには、道徳科の目標に「....態度と行為を育てる」に改訂するとすっきり達成できますね? ChatGPT:
はい、ご指摘のとおり、道徳科の目標に「…態度と行為を育てる」と明確に位置づけることは非常に有効であり、以下のような点で、②(内面と行為の往還)や③(行為・スキルの実践)の統合に大きな意義を持ちます。

✅【1. なぜ「態度と行為を育てる」の明記が重要か】
● 現行の道徳科の目標(小学校)では…
「道徳的価値を自覚し、自己の生き方についての考えを深めるとともに、よりよく生きようとする道徳的な心情を育てることを通して、道徳性を養う。」
→ 内面(価値理解・心情)に重点があり、実践的な行為や態度へのつながりは明確にされていません。

🧭【2. 「態度と行為」を明記するとどう変わるか】
● 教師・教科書開発者の理解が統一される
目標に「行為」が含まれれば、「行為を促す教材設計」や「ワーク・ロールプレイ・スキル練習」も正式な授業活動と認められる。
現在のように、「それは道徳じゃなくて保健か特活で」という押し返しが減る。

● 評価のあり方も変わる(観点・活動例が拡がる)
「態度や行為の変容を記述する自己評価」や「実生活での活用記録」などが、適切な評価活動として扱いやすくなる。
● SELやアサーション、ストレス対処等の心理社会的スキルを授業内に統合しやすくなる
行為や態度を含む目標があれば、「気持ちの伝え方を練習する」「怒りへの対処法を選ぶ」などのスキル学習が本流化できる。

✍【提案例:目標改訂の文案(小学校・高学年向け)】
道徳的価値についての理解を深め、自己を見つめてよりよく生きようとする心情・態度を養い、実生活において自ら判断し、他者と協力しながら行動できる力(行為)を育てる。
🚧【注意点】
「行為」の評価が道徳性の査定(内面評価)と混同されるリスクはあります。
よって、子ども自身が選んだ行為を自己評価・振り返りする形式にするなど、「強制しない行為」「個人の選択の尊重」が必要です。

🔚【まとめ】
観点 現行の道徳科 「態度と行為を育てる」明記後
目標 内面重視(価値・心情) 内面+行動(実践的態度)
授業 読み物中心、議論・内省 スキル練習、ワーク活動、ロールプレイ等
評価 思考や内省の記述 実践態度の変容や振り返りも可
SELとの親和性 教科外で実施されがち 教科内に統合しやすい
このように、「態度と行為を育てる」方向への改訂は、SELの学校教育への組み込みや、道徳科の実効性向上にとって極めて重要な一歩になります。

 

Q3.評価は、教員評価ではなく、児童生徒の自己評価を教員と保護者が共有するに改訂すればすっきりします。諸外国はどうですか?
ChatGPT:
ご指摘の通り、道徳科における評価を「教員評価」から「児童生徒の自己評価+共有」へ転換することは、「内面の自由」や「主体的な道徳性の育成」に照らして、極めて理にかなっています。

また、この方向性は国際的にもすでに主流になっており、特に欧州諸国・カナダ・オーストラリアなどの「価値教育」「社会情動的学習(SEL)」における評価観とも整合します。

✅【改訂の主旨】
現行の道徳科の「指導要録記載」や「評価規準」における課題:
教員による定性的評価は、内面の評価(価値の受け止め方)につながりやすく、「内面の査定」への懸念がつきまとう。
児童生徒の自己決定や道徳的自律を育てるには、「自分で自分を振り返り、将来に活かす」視点が不可欠。

→したがって、「評価は自己評価とし、教員と保護者が共有する形に改める」ことは、道徳教育の信頼性と実効性の両面で有効です。

🌍【諸外国の道徳教育やSELにおける評価の特徴】
国・地域 教科名・形態 評価方法の特徴
🇫🇷 フランス Enseignement moral et civique(道徳・公民教育) 数値評価はせず、「生活記録や学級での話し合い活動」による内省を重視。自他尊重、意見表明の練習を重視。
🇸🇪 スウェーデン 価値観教育(value-based education) 成績評価は行わず、ポートフォリオや自己評価中心。行動観察を通して成長を支援。
🇨🇦 カナダ(オンタリオ州) SELをカリキュラム全体に組込み 「リフレクションジャーナル」「自己評価シート」を使い、教師はフィードバックのみ。評価点はつけない。
🇫🇮 フィンランド 教科外の「感情教育・倫理教育」 学校全体でSELを扱い、振り返りと自己評価、保護者共有を重視。外的評価は行わない。
🇦🇺 オーストラリア Personal and Social Capability(SEL領域) 「学びの証拠(evidence)」として自己評価記録や発表を重視。到達目標は設けるが、教師の数値評価は行わない。

🧭【「自己評価+共有型」評価への転換の利点】
子どもの内省力・メタ認知の育成(→非認知能力の向上)
自己選択・自己決定を尊重する評価であり、「道徳性は自ら育てるもの」という理念に合致
教員の「内面の評価」への戸惑いや負担が軽減
保護者と共有することで、家庭との連携・子どもの変化の共感的理解が促進
✍【制度改訂案(例)】
「児童生徒の道徳的成長に関する評価は、自己評価を基本とし、教師および保護者と共有する形式とする。数値やランクによる評価は行わず、学習の過程を尊重する。」

📌【まとめ】
観点 現行の評価 自己評価+共有型
評価者 教員中心(観点別評価) 児童生徒本人+共有
評価方法 観点別記述・観察 自己振り返りシート・ポートフォリオ
主体性 弱い 非常に高い
海外との整合性 乏しい 高い(欧州・カナダ・豪と一致)

Q4.次に添付する指導案は、道徳授業で「内面と行為の往還重視の指導案」として位置づけられませんか?内容項目は「家族愛」です。

Photo_20250525101901

ChatGPT:
はい、この指導案は「内面と行為の往還」を重視した道徳授業として十分に位置づけることができます。以下にその理由を整理して説明します。
◆ 内容項目:「家族愛、家庭生活の充実」
この内容項目は、学習指導要領において「家庭生活を大切にし、家族の一員としての自覚をもって行動する」ことを目指しています。

◆ 「内面と行為の往還」が見られるポイント
① 内面の感情に気づき、振り返る活動
子どもが親から注意されたときに感じる「腹立ち」「悲しい」「落ち着かない」といった感情に点数をつけて可視化している。
心の中でどんなことを思ったかを自己認知する時間が明示され、「発表しなくてよい」と安心感も配慮されています。

② 具体的行動(セリフ)の違いによる影響を体験的に理解
「がまんさん」「おこりんぼさん」「さわやかさん」という異なる言動スタイルを劇で演じる。
実際に「さわやかさん」で話すとどう感じるか、親も子も相互に体験する。

③ 自分と相手の内面を行き来するワーク
「おうちの人の心のつぶやきを想像して書く」「言ってもらいたい言葉を考える」など、他者の内面(気持ち)を想像し、内面から望ましい行為(言葉)を考えるプロセスが組み込まれています。

④ 理想的行為の言葉(アサーション)を学び、提案する
「Iメッセージ(愛メッセージ)」として、内面→行為への変換を学ぶ。

「落ち着いて伝える」「相手の思いを尊重する」「提案する」など、行為の具体化がなされています。

◆ 総合評価
この授業案は、感情(内面)→認知→表現(言動)→関係性への影響という一連の流れを通して、内面と行為の往還を経験的に学ぶ内容になっています。

◆ さらに補強できる点(あれば)
児童が自分の家庭の具体的エピソードを振り返ったり、今後どうしたいかを記述する自己評価やふりかえりシートがあれば、評価の観点からも「往還」をより明確にできます。

 

 

Q5.これは、道徳授業の「②内面と行為の往還重視の指導案」になりますか?

Photo_20250525111601

 

ChatGPT:
ありがとうございます。ご提出いただいた指導案「心のつぶやき・気もち・行動」は、道徳科における「②内面と行為の往還重視の指導案」として十分に位置づけることができます。

 

理由
文部科学省が示す「内面と行為の往還」とは、以下のような観点を重視しています:
心情(感情)や考え(内面)を掘り下げること
その内面が行為(行動)にどうつながるかを考えさせること
逆に、ある行動が自分の内面に与える影響も考察すること
児童が自らの思考・感情・行動の相互作用に気づくこと
本指導案との対応
指導案の要素 「内面と行為の往還」に該当する点
「心のつぶやき」「気もち」「行動」という構造の理解 内面(考え・感情)と行動の関連性を明示している
想定場面における「心のつぶやき」の選択肢 行動の背景にある内面の多様性を体験的に学ぶ
グループでの気持ち・心のつぶやき・行動の発表 他者と内面・行為のつながりを共有し、内省する
「怒りや悲しみにふりまわされる」と「落ち着く」対比 内面の変化が行動の選択に影響することを示している
呼吸法や体のリラックスによる自己調整 内面の状態を自分で調整し、よりよい行動選択につなげる

 

道徳科として扱う際の留意点
価値項目としては「感情の節度・自制」「思いやり」「節度ある生活」などに関係します。
「評価を行わない」姿勢は、内面の自由を尊重する点で道徳科の理念とも合致しています。
教師が価値判断を押しつけるのではなく、児童自身が「気づき」や「考え直し」をする構成が適切です。

 

まとめ
この指導案は、社会情動的スキル(SEL)を学ぶ活動でありつつ、道徳教育の「内面と行為の往還」重視の指導案としても成立するものです。学習指導要領に照らしても、今後の改訂でより正式にこうした内容が盛り込まれるべきモデルと言えるでしょう。

« 次期学習指導要領改訂;道徳科で心のサポート授業を(7)日本臨床心理士会・学習指導要領改訂に提言ー仮想中高生からのQにChat-GPT回答 | トップページ | 次期学習指導要領改訂;道徳科で心のサポート授業を(9)伊丹市小学校でWebストレスチェックを活用した心のサポート授業NHK神戸発信 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 次期学習指導要領改訂;道徳科で心のサポート授業を(7)日本臨床心理士会・学習指導要領改訂に提言ー仮想中高生からのQにChat-GPT回答 | トップページ | 次期学習指導要領改訂;道徳科で心のサポート授業を(9)伊丹市小学校でWebストレスチェックを活用した心のサポート授業NHK神戸発信 »