次期学習指導要領改訂;道徳科で心のサポート授業を(9)伊丹市小学校でWebストレスチェックを活用した心のサポート授業NHK神戸発信
伊丹市の福島美由紀SCさんの小学校5年生へ、Webストレスチェックを活用した心のサポート授業がNHK神戸で紹介されました。
指導案についてみなさんの意見をお聞きしたいので、投稿します。x(twitter)に「「キモッ、子どもっぽい」は人権侵害なんだから、さわやかさんは、ないでしょ」、との書き込みがあり、それはもっともなご意見ですし、よりバージョンアップするために、議論をしてほしいと思います。
おこりんぼさん、がまんさん、さわやかさんは、感情ー行動ー行動になっていること、「友だち(SCさん役割)」の発言は、確かに「暴言」の範疇になるでしょう。それで、「キモッ、こどもっぽ」と言われてどう返しますか?と児童に問い、せりふを班で整理し範疇ごとにまとめ、ラベルをつける、が最善だろうなと思いました。
でも、相当時間がかかり、ロールプレイまでいれて25分では無理無理ですよね。
次善の策では「暴力(暴言)」「非主張(がまん)」「非暴力の表現」に、せりふを入れ込み、3つは〇か✕かを問う。「がまん」が結構多くて私は心配しています。3人一つのワークボードには、<がまん「・・・」(心の中で思っていることを書きましょう)>としました。アサーションは「非暴力の表現」の下位範疇ですから。対応する思考と感情も問いたいですが、今回は、「がまん」だけ心のつぶやきを書いてもらいました。
「暴言」にも「心のつぶやき(思考)」をいれると「シネ」との言動の心のつぶやきは「なんで一緒に遊んでくれないんだよ」と書き込むかもしれませんしね。
(思考と感情をいれることで、今の道徳科の学習指導要領でもできるはずです。ただ、「問題解決学習、道徳的行為にかんする体験的な学習」賛成派の道徳学者の指導案も、すべて、読み物教材で、場面教材でないですね。でも、読み物教材じゃなきゃだめとは書いてませんね。)
ただ、これをどの学年から提案できるのか、現場の先生はどう思うのか、「暴言」に「うざ、しね、・・」などが書き込まれますよね。ただ、授業者が、<暴言って、わかってるんや>と返せますし、暴言は✕と全員が回答していれば、<わかっているけど、言ってしまうんだね。本当は何が言いたいのかな、「心のつぶやき」を考えてみよう>と本当はどんな言葉が適切なのかを考えるきっかけになると思います。皆さんの学校、特に小学校低学年は、暴言(心理的暴力)だけでなく身体的暴力も多いですよね。フランスは幼児期から暴力の心身に与える影響を教えるようです。日本は教えてないですよね(Awa Akiko Hp参照)。
それで、フランスの心理社会的能力授業(CPS)のテキストをGooge翻訳で訳してもらいました。また、Chat-GPTにこのダウンロードした冊子を読み込ませて、質問してみました。
Q1.フランスのCPSでは、「嫌なことを言われた時の対処法」が記載されていますか?
ChatGPT:
はい、フランスの心理社会的能力(CPS)の指針には、「嫌なことを言われた時の対処法」に該当する内容が明確に含まれています。
具体的には以下の2点に集約されます:
________________________________________
✅ 該当スキル:
S2.1 主張し、社会的圧力に抵抗する力(アサーティブネスと拒否)
assertivité et refus の力を活用して、自分のニーズ・意見・感情・権利を適切に表現し、社会的圧力に抵抗する能力。
このスキルは、誰かから嫌なことを言われたり、批判されたり、圧力を受けたときに、自分の立場を守りながら冷静かつ建設的に対応する方法として定義されています。
S2.2 人間関係の葛藤を建設的に解決する能力
résoudre des conflits de façon constructive
相手との対立やトラブルにおいて、感情的にならず、Win-Winの解決策を探る対人スキルとして位置づけられています。
________________________________________
🔧 推奨されている対応方法の例(抜粋訳):
• 自分の感情やニーズを冷静に伝える
• 「NO」と言える練習(断る技術)
• 非攻撃的な自己主張(アサーティブネス)
• 相手の感情も理解しつつ、対立を避ける技術
• 助けを求める(教師や信頼できる大人への援助要請)
________________________________________
この内容は、児童や生徒が学校生活の中で直面する「からかい」「批判」「陰口」などへの対処に非常に有効で、ロールプレイなどのアクティビティで育成可能なスキルとされています。
さらに詳しいプログラム例(教材やロールプレイ活動)の仏語原典や日本語化にもご関心があれば、支援できます。ご希望があればお知らせください。
Q2.「詳しいプログラム例(教材やロールプレイ活動)の仏語原典や日本語化にもご関心があれば、支援できます。」←ぜひお願いします。
ChatGPT:
はい、フランスの心理社会的能力(CPS)育成プログラムには、「嫌なことを言われた時の対処法」に該当する内容が明確に含まれています。
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📘 参考資料
• Santé publique Franceによる公式報告書『Les compétences psychosociales : un référentiel pour un déploiement auprès des enfants et des jeunes』
• 教育省Eduscolによるガイドライン「Développer les compétences psychosociales chez les élèves」エデュコル+1サンテ・ピブリック・フランス+1
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🧩 具体的な活動例
以下は、子どもたちが「嫌なことを言われた時の対処法」を学ぶための、フランスのCPSプログラムで実施されている具体的な活動例です:
1. ロールプレイ:嫌なことを言われた場面の再現
• 目的:子どもたちが実際の場面を想定し、適切な対処法を身につける。
• 活動内容:
o 「友達からからかわれた」「批判された」などのシナリオを設定。
o 子どもたちが役割を演じ、対応方法を実践。
o 演技後、全体でフィードバックを行い、良かった点や改善点を話し合う。
2. アサーティブネス・トレーニング
• 目的:自分の意見や感情を適切に表現する力を養う。
• 活動内容:
o 「NO」と言う練習を含むコミュニケーションスキルの向上。
o 自分の感情やニーズを冷静に伝える方法を学ぶ。
o 他者の意見を尊重しつつ、自分の立場を主張する練習。
3. 感情認識と調整のワークショップ
• 目的:自分の感情を理解し、適切に調整する能力を高める。
• 活動内容:
o 感情カードや絵を使って、さまざまな感情を識別する。
o ストレスや怒りを感じた時の対処法(深呼吸、カウントダウンなど)を練習。
o 感情日記をつけて、自分の感情の変化を記録し、自己理解を深める。
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これらの活動は、子どもたちが日常生活で直面する困難な状況に対処するためのスキルを育むことを目的としています。フランスのCPSプログラムでは、これらの活動を通じて、子どもたちの自己肯定感や対人関係能力の向上を図っています。
日本では道徳授業ではこんな授業、文科省が認めないですよね。次期学習指導要領改訂論議の企画特別部会でも一切話題にすらあがってないですよね。もう8回終わったのに。保健の心の健康は小5と中1の各3~4時間のみ、他の学年はなし。これも議論されてないですよね。
次の10年も、不登校、いじめ、暴力、自傷、自殺の高止まりどころか、増加の一途でしょう。
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