生徒指導提要改訂素案(試案)を読んで(4)令和4年7月22日時点版を読むー自殺未然防止教育に道徳授業は?
大津中学生いじめを苦にした自殺事件を受け、いじめ・自殺防止のために、道徳を教科にしたのに、
自殺未然防止教育には、「道徳教育」という文言は1か所あるが、「道徳の授業」で自殺未然防止教育を、という記述はみあたらない。
191p 図8.3.1自殺予防につながる発達支援的生徒指導の
課題未然防止教育として 「SOSの出し方教育を包含した自殺予防教育」の実施(保健体育の授業や学級活動・HR活動等における取組)と具体的に授業例(保健体育、学級活動など)が示されているが、ここに「道徳の授業」はない。ここに、道徳の授業と総合的な学習(探求)をいれるべきだろう。
一方、〇〇教育としては、193pに「道徳教育」ははいっている。道徳教育は、すべての教育活動のなかで行われるべきというのが文部科学省の考えであるが、肝心の「道徳の時間」に「SOS出し方教育を包含した自殺予防教育」を行えないのなら、
「いじめ・自殺防止のために道徳を教科にする」と掲げたのは、大津のいじめを苦にした事件を利用したのではないかと推測してしまう。
道徳学者は、道徳の時間に自殺防止授業ができないのなら、道徳学者は、年間35時間の道徳の時間を、そのうち10-15時間は心の健康の時間にすることを考えてほしい。
その際、自殺予防につながる教育活動全体を、児童生徒が「未来を生きぬく力」を身につけるという視点から、生徒指導・教育相談・キャリア教育・健康教育・道徳教育・特別支援教育を横断する重要課題として位置付け、教科の学習と教科外の活動を通じて知識と体験の融合を図りながら、全校体制で進めることが大切です。(193p)
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