新型コロナウイルスへの対抗は世代を超えて命を守る教育ー防災教育の知恵を結集しよう
東日本大震災からもうすぐ10年、あの日、釜石小の子どもたちは下校して学校にはいなかった。その後学校教職員の調査により、祖父母の命を助けていた子どもがいたことがわかった。「一回目はあまり逃げるのに賛成しない感じだったけど 何回か言ってる間に『逃げっぺし』ということになった」「もう絶対に逃げよう。お願いするから逃げてちょうだいと差し迫った声でしたね」 (NHKクローズアップ現代、2012年1月17日)。日々の防災教育の成果だ。
昨年の今頃から日本も新型コロナウイルスの感染状況が危惧され、3-4月の第1波、7月―8月の第2波、12月―2月の第3波の襲来で死者は7千人を超えた。そのほとんどが高齢者だ。後遺症のまだ明らかにされてない問題はあるが、若者は軽症か無症状だ。しかし、感染力はある。
私たちが2021年1月末に行った新型コロナウイルスに関する意識調査では、「20代は、50才代・60代に比べ、誹謗中傷・差別されるくらいなら体調悪くても出勤・登校すると思う傾向にあり、誹謗中傷がコロナを拡大するとは思ってない。感染防御対策(マスク・手洗いなど)は年代かかわらずよくやっている(4.5点以上)が、孤食・同居食は20才代は、40才50才60才代よりもやっていない。濃厚接触者になったら新型コロナウイルスの検査は受けないと回答した20才代は14%、60才代は9%であった。「新型コロナウイルスは、発症するまでは、ほかの人にうつることはほとんどない。」に「あてはまる」と14%が回答した。
メディアにより、発症前後に感染力が最も強いこと、無症状の人からも感染力があること、高齢者の致死率が高いこと、今試されていることは、「世代を超えて人の命を大切にする心、特に若者が高齢者の命を守ろうとする心」だと思う。それは、教育の力でしょう。
組織的な教育を行える場は学校だ。新型コロナウイルスを知って対処を学ぼう授業や講義を小・中・高・特別支援学校・大学・専門学校で文科省がリードして発信してはどうだろうか。
小中高には「総合的な学習」を軸に、保健・道徳・特別活動の時間を使い、年間計画を立てる。新型コロナウイルスの学びは、1コマでは全く不十分。新しい生活様式によるストレスの問題、諸外国の実態と取り組み、コロナウイルスの歴史、さまざまに学ぶことが求められている。そして、「陽性体験者が安心して語ることができる社会」を、「陽性体験者の語りから感染防御を学ぶ社会」を、「無念にも愛する家族を亡くした方の思いから学ぶ社会」を日本はめざすべきではないだろうか。


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