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2020年9月

2020年9月27日 (日)

新型コロナウイルス誹謗中傷防止授業案―小5以上 SC福島美由紀さんとの合作案

ダウンロード - coronapreventionsadenring202101.pptx

※年代ごとの感染者数・死者数を2021年1月6日現在のものにしました。発症2-3日前感染力の図をシンプルにしました。

(2021年1月10日改訂)

 

ダウンロード - hibouboushiws.pdf

※2020年10月4日 パワポ指導案のメモ欄に加筆、5年生のクラスでの板書例、テーマを「自分がコロナ陽性になった。・・・」での

方が「わがこと」として向き合えるようです。

 

第2波では、学校関係者の感染が次々に報告されました。これからインフルと新型コロナの第3波が危惧されている今、

自分が家族が感染したときどうしたらいい? というコロナ特別授業をやっておくと、実際陽性者が確認されても落ち着いて

対応できるのではと思い、兵庫県スクールカウンセラー・福島美由紀さんと協議をかさね、作成した指導案です。

感染症の教材は「岡山大学ら有志および知識流動システム研究所・監修、企画・製作『新型コロナウイルスについて一緒に考えよう』https://www.smips.jp/KMS/stop_covid-19_new/)を活用しています。岡山大学知識流動システム研究所には、コロナ特別授業案に組み込み活用し公開することを快くお認め頂ました。深く感謝申し上げます。また、加えて、発症2-3日前から感染力があるとの情報は、神戸大学中澤港教授が発信された情報をベースに、記事を参考にパワーポイントを作成させていただきました。ただ、ずっと無症状者が感染力があるか否かは、WHOはあると発信していますが、その根拠となる論文は確認できませんでした。感染症の専門家からの情報を期待しています。なお、このコロナ特別授業案のコアは認知のトライアングル(出来事➨思考ー感情ー行動)です。これはうつのカウンセリングのエッセンスを活用しています。誹謗中傷はコロナの知識を知らない不安恐怖から生まれると仮説しています。

感染者を誹謗中傷する、それを見ていた人が誹謗中傷を恐れて、せきやのどの痛みがあっても、それを隠して登校出勤するため感染症が広がっていくという説明です。

高校生用には、PCR検査の感度と特異度、PCR検査の抑制論と拡大論の対立、世界の新型コロナの動向などのスライドをいれて構成しようと考えています。

ワークシートは、A4、裏表1枚のエクセルファイルで構成しています。添付はPDFですが、テーマを変えて行いたいなど変更したいときは、

tominagayoshikiあっとまーくgmail.comまでお送りください。

 

 

 

2020年9月24日 (木)

兵庫県教育委員会企画小中高校生4万人弱へのストレスチェックの結果と考察(1)

兵庫県教育委員会から小中高校の約4万人弱の児童生徒の心とからだのチェックリスト(ストレスチェック)の結果が発信されました。何回かにわけて結果と対策について述べます。
【新型コロナウイルスについての学び】
1-1小学低学年(1年から3年)児童は、手洗い・せきエチケットはしっかりやっているが、「こわくて、おちつかない」などストレス反応が高い(「少し・かなり・ひじょうにある」合計35.9%;小4-小6は21.1%;中学生は14%)。
1-2高校生には、「コロナウイルスが、自分や家族にうつったときどうしたらいいか知っていますか?」という質問を行った。「少し知っている・よく知っている」あわせて、76%であった。「うつらないためにどうしたらいいか知っていますか」には、94.1%であった。

 

対策➨;文科省は中学生保健に新型コロナウイルス感染症に関する授業案を発信している。しかし、小学校は授業案ではなく指導例の発信にとどまっている。これは、わが国の学習指導要領において、保健の時数が少なく(小3・小4各4時間、小5・小6各8時間)、一方、道徳の時間は小中314時間である。正規の授業枠がないため、手洗い・マスク指導は徹底して行っているが、新型コロナウイルスが何かを学ぶ時間がなく、また死亡した例は日本ではないことなどを知らないことにより、恐怖を抱えているのではないかと推測できる。これは、小学高学年の児童にも言えることである。
また、高校生にはコロナウイルスに感染したときどうしたらいいかについて尋ねたが、2波では、学校関係者の陽性確認が相次いでいる。学校名が公表されると、全国から非難の電話がなりやまない。おそらく、政府有識者会議(分科会)は、「新しい生活様式」を提案しているが、それは感染しないためにどうしたらいいかという対策である。しかも、行動レベルの対策が提案されているため、それをきちんと守っていないから感染すると思い込んでいる人が多いのかもしれない。濃厚接触者・ないし疑いのあるものには兵庫県は積極的にPCR検査を実施している。保健所の指導は当初、濃厚接触者(マスクせずに15分以上会話)だけにPCR検査を実施することとしていたが、現実は、この定義に該当しない者の感染が確認されてから、教育委員会の働きかけもあり、疑い者へのPCR検査も実施されている。

 

そのため兵庫県教育委員会は、コロナ特別授業を対策としてあげている。
3か月休校で5教科の遅れを取り戻そうとするなか、正規の授業枠とは別に、特別活動などの時間に行うのは、無理がある。新型コロナに感染した人・医療従事者への誹謗中傷を防止するためには「道徳」の時間が適切であろう。ストレス学ぶ授業時間は小中9年間で2時間(小5と中1、各1時間)しかない。今作成している誹謗中傷防止授業案は、保健(コロナウイルスの知識;からだの健康;ストレスマネジメント;心の健康(ストレス学ぶ))、道徳(誹謗中傷防止)から構成している。
また、小学低学年は生活科もある。そこで、道徳・生活科・総合的学習・保健など教科の縦割りを排し、教科横断的コロナ特別授業を文部科学省・都道府県教育委員会は推奨するメッセージを発信してほしい。

 

2020年9月15日 (火)

コロナ禍における子どものストレスー目黒区議会で飯島和代区議ストレス学ぶ授業提案

目黒区飯島和代議員が「コロナ禍における子どものストレス・いじめ予防について、ストレス学ぶ授業を」
目黒区議会で質問してくださいました。

区議会の質疑応答が視聴できます。

小学校低学年用・紙芝居「イライラしたときどうする?」(坂上頼子先生作成)も紹介いただき、教育長の前向きな答弁を引き出されています。ストレス学ぶ授業は保健体育で小学校5年生で1コマ、中学1年で1コマしかないのがなんとも現場が苦慮している事態です。
小学1年から高校3年まで、毎年、3コマでいいので、ストレス学ぶ授業ができる日本にしてほしいです。
こうやって、議員から提案していただくと、変わるかもしれないという希望の光がみえてきます。

 

 

2020年9月 8日 (火)

新型コロナ対応 和歌山モデルを日本モデルに

和歌山県は仁坂知事が政府の方針に反して、濃厚接触者には症状の有無にかかわらずPCR検査を積極的にやってきました。紀伊民報の記事です。
https://www.agara.co.jp/article/78898

和歌山県内で発生した新型コロナウイルス感染者で、当初無症状だった人のうち、6割が入院中に発熱やせきなどを発症していたことが、県のまとめで分かった。重篤化や死亡に至ったケースもあり、県福祉保健部の野尻孝子技監は「症状がないからといって安心してはいけない。急激に悪化する事例もあり、(陽性者全員)入院治療の上、経過を観察すべきだ」と話した。  県が8月末までに陽性が判明した230人について分析し、2日公表した。陽性判明時に無症状だった52人のうち、退院まで無症状だったのは38%の20人。残り62%の32人は入院中に症状が出たという。軽症は21人、肺炎は9人、重篤、死亡が各1人だった。  一方、政府は医療関係者の負担軽減のため、無症状と軽症者について、宿泊施設や自宅での療養を徹底させる対策を公表した。しかし、県では従来通り、陽性者全員入院の対応を継続するとしており、仁坂吉伸知事は1日の記者会見で「初めから第一義的に宿泊療養や自宅療養をやる必要はない。原則にしては絶対にいけない」と反論している。  このほか、県の分析では、県内でも年代が若いほど症状が軽い傾向であることが分かった。重症度を年代別に示したところ、20歳未満(31人)は無症状19%、軽症74%、20代(75人)は無症状12%、軽症72%、30代(19人)は無症状ゼロ、軽症63%、40代(25人)は無症状5%、軽症30%などとなっている。  死亡は80代以上(11人)が18%、70代(7人)が14%、60代(22人)が5%。野尻技監は「幸い70代以上の症例は本県では少ないが、死に至る事例もあり、高齢者は注意が必要」とした。

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そこで、全国の陽性者数と死亡者数から推計してみました。
全国8月末陽性者68088名、死者数1295名。和歌山230名中4名死亡。比例配分で計算すると、全国死者推定数1184名。実際の死者数と推定死者数は極めて近い。陽性判定時無症状者の死者推定数は296名。

このニュースは、紀伊民報はデータを記載。毎日新聞と日刊ゲンダイはデータは無記載、政府の方針に反対が強調されている。
Twitter検索では、NHK和歌山も朝日新聞、読売新聞、産経新聞はヒットしない。こんな貴重なデータをなぜメディアは取り上げないのだろうか。
関西のTV局では、連日、吉村知事が登場する。橋下さんがPCR抑制論者のためか、吉村知事は和歌山のようにPCR検査を積極的にやってこなかったのではないか。
心理学専攻の学生は「生理・心理・行動・社会モデル」の重要性を学ぶ。残念ながら、一部の大学院では、「生理」の観点が乏しい大学もあるが。吉村府知事にしても小池都知事にしても、行動モデルが全面にでていて、生理の視点が乏しい。吉村府知事はポピドンヨードでいきなり「生理」が強調され自身の専門性の認識を疑うような出来事があったが。
ともかく、和歌山モデルを日本モデルにしてほしい。

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