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2020年2月16日 (日)

災害後の子どもの心のケア(11) 東日本大震災当時小学生・中学生だった若者の声を聴く

昨日(2020年2月15日)、福島県郡山市ビッグパレットで、東日本大震災時小学生・中学生だった若者の声を聴くシンポジウムが開かれました。
NPO福島子どもの未来と心を育む会主催。私は司会・進行役で参加しました。
4人の若者の声を聴き、思ったことは、「平時での心のケアの充実こそが一番の課題」だと。
ある若者は避難先の他県の学校では、福島でなにが起きているかわからないまま、自分の体験を整理するカウンセリングの機会もなかったと語りました。また、ある若者は担任も友だちも受けいれてくれた。担任は家庭訪問を何回もしてくれたと語りました。
なにより、いつも通りの遊び、スポーツ、学びが大切だとも彼らの語りから理解できました。
平時の心のケアの充実について、日本は教育政策にきちんと反映させなければならないと痛感しました。

阪神淡路大震災と神戸児童連続殺傷事件を受けて設置された「心の教育緊急会議」、その会議の答申で「心の教育の充実」が提言されました。しかし、それは今日システムとして、全ての子どもに、実現されていないと思います。「平時の心のケア・心の教育」は教師個人の力量にゆだねられているのです。大津の事件を受け、道徳を教科化して、いじめ・自殺防止をしようとしたのが誤りです。もし、「心の教育=道徳教育+心の健康教育」として、年間35コマの授業時間を「心の教育」の時間として使えるなら、教育相談週間をどの学校でも年間にその授業時間を5コマでもあてれば、30人のクラスなら、一人5分の担任との面談として、4コマあれば、30人と一対一で話せるし、必要に応じてスクールカウンセラーも同席ないし、スクールカウンセラーとの面談にも活用できるわけです。教師が個別面談をしているとき、ほかの児童生徒は道徳の読み物教材を読んで自習することもできるわけです。道徳の22の内容項目に22コマ、心の健康に13コマあてることができれば、もっとゆっくりと児童生徒一人一人と話す時間を確保できるのではないでしょうか。

NHK福島がローカルニュースで放映してくれたメッセージです。
震災と原発事故から来月で9年 子どもの支援考えるシンポ
2020年2月15日 21時03分東日本大震災
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きた当時、小中学生だった若者と、心のケアにあたってきた臨床心理士などが福島県でシンポジウムを開き、災害の際の子どもの支援の在り方について「家庭や学校以外で本音を話せる場が必要ではないか」などといった意見が出されました。
シンポジウムは震災と原発事故から来月で9年になるのを前に、子どもの心のケアの在り方を考えようと、福島県内の精神科医や臨床心理士などでつくるNPOが郡山市で開きました。

この中で震災当時、福島県の沿岸部の小中学校に通っていた若者4人がこれまでを振り返り、「他県に転校した時、福島で被災したというのを意識せずにみんなが普通に接してくれてうれしかった」などと体験を語りました。

一方で「メディアの取材などを通して、『自分も復興に貢献しなければ』というプレッシャーを感じた時もあった」という意見も出されました。

このあと臨床心理士などが加わって議論が行われ、災害の際の子どもの支援の在り方について、「家庭や学校以外で本音を話せる場が必要ではないか」などといった意見が出されました。

小学5年生の時に富岡町から県外に避難した男子大学生は「震災後の人生を振り返ることで、自分が何を感じていたのか整理できた気がします」と話していました。

主催したNPOの理事長の冨森崇さんは「震災から10年を前に、今後も若者らの意見を参考にしながら、今までの支援の在り方を検証していきたい」と話していました

 

 

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