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2019年10月

2019年10月25日 (金)

神戸 教員・いじめ・暴力 子どもの心のケア

サンテレビの取材を受け、配信されています。
http://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2019/10/24/17165/
サンテレビは、ローカルテレビ局です。阪神淡路大震災後にも大変、息の長い取材をされてきました。また、犯罪被害者ご遺族の声を発信してきました。犯罪被害者遺族の会でであったサンテレのスタッフより取材依頼があり対応しました。

 

このニュースで流れなかったことは、子どもの心のケアの具体的な手順です。
カレーを食べられない、家庭科室に行くのが嫌だと、言える子どもは、周りの大人も心を配りますよね。この子たちのサポートはもちろん、声をあげることができずに、「こわい」思いをしている子どもたちに個別にどうかかわるかが大切です。
私は、神戸の学校には今かかわりがありませんので、どのような心のケア・心のサポートが展開されているか情報をもっていません。
私は、災害後の子どもの心のケアだけでなく、事件などの子どもの心のケアに携わってきました。
この事件は、信頼していた大人によるいじめ・暴力であり、その衝撃は計り知れないと思います。そこで、私が対応チームリーダーであったら、つぎのような心のケアを展開してはと教師らに提案するでしょう。

 

①心のサポート授業(心のケア授業)⇒②担任教師による個別教育相談⇒③スクールカウンセラーによるカウンセリング
を展開します。

 

①心のサポート授業
担任教師とスクールカウンセラー協働で行います。
この心のサポート授業で
a. 健康チェック(ストレスチェック)は何を使うか?
b. どのような時期に行うのか?
c. 危機的出来事にふれるか、ふれないか?
d. 事前にどのような配慮が必要か?

 

ここに添付したものは、小学4年生以上を対象にしています。
危機的出来事(おとなのいじめ)にふれています。
2つの健康チェック(ストレスチェック)を添付しています。一つは10項目です。健康チェック(ストレスチェック)は、私たちが東日本大震災後の被災地での子どもの心のサポート授業で活用している「心とからだの健康観察・19項目版(岩手県教育委員会)から9項目、熊本地震後に余震の恐怖に対応して熊本の学校心理士スーパーバイザーらと検討して作成した1項目(「こわくて、おちつかない」)から構成しています。もう一つは、5項目です。平時に、5項目のような健康アンケートをやって、眠りのためのリラックス法やイライラへの落ち着くためのリラックス法を学んでいれば、10項目版も負担なくやれて、より強いストレスへの対処法を学べるのですが、日本の学習指導要領では、小学校1年生から、そのような授業をやっている学校は皆無でしょう。

事前に、保護者に、この授業案やストレスチェックの内容を通知し、受けさせたくない場合は、担任に申し出てもらいます。

ダウンロード - kokoronocaretrauma10.pdf

ダウンロード - traumastress10.pdf

ダウンロード - kenko5.pdf

 

 

回避がつよい(もう、聞きたくない、その話はいやだ)児童が多いときは、5項目の健康チェックがいいかもしれません。
ポイントは、スライド7、いかに、先生たちが、「学校を安全な安心できる場」にするかのメッセージです。

 

それと、残念なことに、わが国では、平時に、眠れないとき、イライラしたとき、どう対処したらいいかを学ぶ授業時間がないことです。このような指導案は、道徳の教科書には、一切載っていません。平時から、心の健康授業を、小学校1年生からできる日本にしなければならないと思います。教師がストレスマネジメント授業を、スクールカウンセラーと年間、3コマでも全クラスでできるようになると、教師自身が自分のストレスとどう向き合い望ましい対処法を学ぶ機会にもなるでしょう。そして、いじめ・暴力トラウマが、災害トラウマと匹敵するか、それ以上に、心身に打撃を与えるかを学ぶことになるでしょう。  1997年の神戸児童連続殺傷事件のあと、兵庫県教育委員会と神戸市教育委員会は合同で「心の教育緊急会議」を設置し、その会議によって提言された一つが、中学2年生の1週間の社会体験学習「トライやるウィーク」でした。それは、中学生と地域を結ぶ貴重な学習となり、20年を経てもなお事業が継続されているばかりか、全国に展開していきました。  もう一つ提言されたのが、予防的開発的な心の授業の開発でした。それを実現するために、兵庫県心の教育総合センターが設置され、さまざまな心の健康授業案(いじめ防止、暴力防止含む)が現場教師と大学研究者の共同で開発され、今日に至っています。しかし、残念なことに、それらの授業案が教育現場で実践されることは、ほんのわずかです。  一方、文科省は、心の教育の充実のために「心のノート」を作成しました。「心のノート」という名称だから、心の健康に関するページがあるかと思いきや、皆無でした。それは道徳の副読本を再編集した「道徳ノート」でした。  そして、2011年に起きた大津でのいじめを苦にした自殺事件を受けて、いじめ防止・自殺防止を標ぼうして、道徳を教科にしたのです。文科省は、道徳的行為に関わる体験的な学習、問題解決的な学習を取り入れてよいとしたのですが、8社から発行されている道徳の教科書は、読み物教材中心です。もちろん、内容項目によっては、ねらいを深めるために読み物教材が適しているものもたくさんあります。  22の内容項目の4つの視点(A主として自分自身に関すること、B主として人とのかかわりに関すること、C主として集団や社会とのかかわりに関すること、D主として生命や自然、崇高なるものとのかかわりに関すること)のうち、心の健康教育の方法論の方がねらいを達成できると考えられるものは、Aの「個性の伸長」「節度節制」「希望勇気困難を乗り越える」です。また、いじめ防止には、Bの「友情、信頼」「親切、思いやり」なども心の健康教育の方法論が活用できます。しかし、それらは、まず、道徳の内容項目ありきで、いじめ防止はどれにあてはまるかなとの論理で、いじめ防止のため子どもFirstの発想ではないのです。Cには法学の知恵をいれる必要があるでしょう。「道徳」という冠だから、道徳学者によって道徳の教科書が作成されるのは至極当然です。  しかし、いじめ防止・自殺防止を標ぼうするのなら、2030年の学習指導要領の改訂では、冠を「心の教育」とし、「心の教育」の下に「道徳教育」と「心の健康教育」を置き、年間20~25コマを道徳教育(法教育をいれる方がいいかもしれない)に、5~10コマを心の健康教育ができるように、次の学習指導要領改訂のときに実現してほしい。それまでは、道徳の22の内容項目のうち、心の健康教育の方法論が適用できる授業を各教育委員会は承認してほしい。

 

 

2019年10月18日 (金)

神戸教員いじめ・暴力、子どもの心のケア

「あの映像をみてとてもこわかったんだね。とても怖い思いをしたら安全と危険がわからなくなるんだよ。怖いのはいじめや暴力だよ。家庭科室もカレーも嫌だ怖いと思うのも当然だよ。でも、家庭科室もカレーも安全だよ。少しずつ家庭科室は”あ、安心”、カレーは”やっぱり、美味しい”とおもえるようになれるといいね。」 と、”信頼できる大人”がかかわってあげてほしい。

家庭科室に入れない子がいる→家庭科室を改修します。
小学校に来れない子がいる→小学校の校舎を改修します。
これちがうでしょ。

そして、こんなに子どもの心を傷つけているんですよ。加害教員は、自分の言葉で、家庭科室もカレーも安全だよ。怖がらせたのは、自分たちのいじめと暴力です。と、被害教員にも、子どもたちにも、きちんと謝罪すべきでしょ。

2019年10月17日 (木)

神戸教員いじめ・犯罪、子どもの心のケアの方法まちがってますよ!

神戸教員いじめ・犯罪、子どもの心のケアの方法まちがってますよ!
1.給食でカレーをださない。
2.家庭科室を改修する。
1は、和歌山カレー事件。2は大阪教育大学付属池田小学校事件。での対応。
それは、トラウマティックメモリに対する対応ですよ。
カレーは子どもたちにとって好きな献立の一つでしょ。激辛カレーを食べたくないといっているのに無理やり食べさせたり、目になすりつけたのがいけないんであって、カレーには罪はないですよ。
家庭科室を改修するなんて、税金をそんなことに使うんですか。家庭科室も安全な安心な場ですよ。加害先生たちが悪いことをしたのであって
家庭科室が悪いんではないんですよ、となぜ大人が子どもにいえないんですか。
でも、まずは、クラス保護者会・学年保護者会などで、きちんと加害教員が謝罪することではないですか。
体調がすぐれないからと教育委員会がいうのではなく、「そういう提案をしているのですが、いまはできないと彼らがいってます。」
というのがあるべき委員会の対応ではないですか。4人全員が同じ考えでしょうか。一人でもまずは保護者の前で、そして保護者の意向をきいて子どもの前で謝罪したいという人はいないんでしょうか。
被害届がでているようですので、司法の裁きを受けるのはもちろんですよ。

2019年10月16日 (水)

結愛ちゃん事件、石川光太氏による記事を読んで日本は何を変えなければならないか?

裁判では分からない「結愛ちゃん虐待死事件」の真実 雄大容疑者を苦しめた“実の両親”
社会2019年10月15日掲載

 

この記事によれば、雄大は父からの暴力、優里の前夫もDV。暴力を容認する家庭・社会を変えるために日本は何ができるかという問いに、もちろん、虐待の早期発見・対応のシステム整備は必要だ。しかし、暴力容認の意識を変え、暴力を使わない表現を学ぶには「教育」をおいてほかにない。
しかし、日本政府の教育政策はどうだろうか?大津のいじめを苦にした自死事件を契機に、道徳が教科になった。小中学校とも道徳の教科書を使って授業しなければならない。その教科書をみてほしい。一コマの授業の構成は、ほとんどが読み物教材を読み、自分自身を考える、人とのかかわりを考える、社会とのかかわりを考える、生命や自然を考えるとなっている。年間35コマの授業が小学校1年生から中学校3年生まである。読み物教材は良いものもたくさんある。
しかし、自分の特徴を知る(<個性の伸長>)ために、規則正しい生活を送り心身の健康を高める(<節度節制>)ために、なぜ読み物教材が必要だろうか。

直接、自分を知る教材をもちいればいい。

この1週間をふりかえって、
いらいらした・・なかった・いっかいだけあった・ときどきあった・まいにちあった
ねむれない・・・
など。

そして、

いらいらしたときどうしている?とたずねて、
たたいたりけったりする・・しない・ちょっだけする・ときどきする・いつもする
ともだちにはなしをする
あばれる

など。

これを道徳の内容項目に合致するように、指導案を修正している。
小学校1年生から年に2コマ、自分の心とからだをふりかえり、いらいらしたときどうするかを考える時間を毎学年、チェック項目を少しずつ追加していけば、6年間(ないし9年間)の一人一人の自分との向きあい方の記録ができる。これは、もちろん、個別の教育相談にも生かせる。

そして、なにより教師が授業をすることで、暴力トラウマがどれほど人生にネガティブな影響を与えるか、回復するためにどんな努力と社会的サポートが必要かについて、学ぶことになる。


 道徳の中学校の学習指導要領解説書には、「ストレス」という言葉が記載されている。

”学年が上がるにつれて,挫折や失敗を恐れる余りプレッシャーやストレスを強く感じて健康を害したり,誤ったストレスのはけ口を求めてしまったりする生徒も見られるようになる。指導に当たっては,まず,生活の中で具体的な目標を設定させ,その実現に向けて努力する体験をさせ,その体験を振り返って,目標の達成には何が必要かを考えたり,自らの歩みを自己評価させたりすることが大切である。そして,達成できたときの成就感や満足感を繰り返し味わわせるとともに,希望をもつが故に直面する困難や失敗の体験を勇気をもって受け止め振り返る活動を通して,目標の実現には困難や失敗を乗り越えることが必要であると実感させ,困難や失敗を乗り越える自分なりの方法について考えさせることが重要である。(33p;指導の要点)”

これに合致する内容項目は<希望と勇気、克己と強い意志>であり、「試験や試合を乗り越えるイメージトレーニング」(ストレスマネジメント理論によるこころのサポート授業ツール集;冨永良喜編;あいり出版)による授業が合致する。

正規には、「道徳」ではなく、「心の健康教育」であるが、学習指導要領では、保健体育に小中あわせて数コマしかない。これでは、暴力トラウマを学び、暴力を使わない表現を学ぶことはできない。

2030年の学習指導要領改訂には、文部科学省は今度こそ、改革をとげてほしい。それまでは、道徳の時間でも、心の健康授業ができるように通知をだしてほしい。

暴力容認の意識を変え、暴力を使わない表現を学ぶには、「教育」をおいてほかにない。

 

2019年10月14日 (月)

災害後の子どもの心のケア(10)道徳の時間にストレス対処力を高める授業を

台風19号の被害は広範囲にわたり、死者行方不明数も60名近く達している。

災害ストレスへの子どもへの打撃は大きく、災害ストレスへの対処力を高める授業を小学校1年から実施する必要がある。

しかし、この授業を実施するコマがない。それで、道徳の内容項目をみてみると、主として自分自身について 「個性の伸長」は

<自分の特徴を知り短所を改め長所を伸ばす>、「節度節制」<望ましい生活習慣を身に付け,心身の健康の増進を図り,節度を守り節制に心掛け,安全で調和のある生活をすること>であるから、自分の心とからだの変化を知り、望ましい対処を身につけ、心身の健康増進をはかる授業は、これらの内容項目に合致している。

これは、災害を経験してない学校でもこの2コマを小1から中3まで、自分の心とからだの変化を知り、望ましい対応方法を考え、対処力を高める

授業を展開してほしい。

2019年10月 1日 (火)

特別の教科 道徳 心の健康教育とタッグを組めるよい教材もある(2)日本文教出版「いじめ」と向き合うプラットホーム

日本文教出版の中学の道徳の教科書には、「プラットホーム」「いじめと向き合う」というコーナーに
中学1年では、怒りの感情と上手につき合おう とそのときの言い方の例を記載している。pp.42-43
中学2年では、自分の考え方を見つめよう いらいらしやすい考え方 考え方を変えてみよう PP.40-41
中学3年では、私たちは、なぜ人を攻撃するの? 攻撃せずに気持ちや考えを伝える方法 pp.48-49

中1と中3はアンガーマネジメント、ストレスマネジメントが理論であり、中2は認知のトライアングルが理論である。認知の歪みの自動思考も記載されている。

しかしこれらは、いじめに関連した「プラットホーム」であり、内容項目の一つに位置づけられてないようだ。
いじめ防止には、道徳ではなく、ストレスマネジメント、アンガーマネジメント、認知のトライアングルといった心の健康教育学が必要と
この出版社は宣言しているわけで、そういう意味では、子どもたちのためになにが必要な体験かがよく吟味されている。
ただ、中3のいじめの教材は、卒業文集最後の二行で、加害者が同窓会であった被害者にいつどのように謝罪したかが書かれてなく(「謝罪しても謝罪尽くせるものではない。許しを乞うても許されるものではない。30年余が過ぎた今でも、・・・思いだすたびに忍び泣いてしまう私である。」と記載があるが、謝罪したのか許しを乞うたのかはこれではわからない)、被害者より加害者の方が心の傷が長く深いと誤解を与える教材を置いているのが残念なところだ。

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