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2019年8月18日 (日)

災害後の子どもの心のケア(10)第11回アジア災害トラウマ心理援助国際学術大会-中国・昆明-2報

第11回アジア災害トラウマ心理援助国際学術大会の2日目が2019年8月17日雲南省・昆明で開催された。午前5つのWSと2つの事例研究、午後5つのWSと2つの事例研究が1セッション3時間~4時間で行われた。私は、午前は、融合的身体トラウマ療法の祝丹先生(遼寧省・心理師)、午後は同じ技法を展開されている大会長の蒋忠亮先生(雲南省心理衛生センター・教授・精神科医)のWSに参加した。いずれも前半は理論、後半は参加者から1名を募りこの療法の実演が行われた。技法は、Milton Eriksonの催眠療法、Somatic Experiencing, EMDRをベースに、Woltemade Hartman博士のRiver Life Modelの理論に基づいているらしい。身体に安全な場所とトラウマと結びついている場所を何度も往復して、トラウマを処理していく療法だと思った。技法に、タッチを活用していた。タッチするときは事前に必ず了解を求めること、タッチする部位はクライエントの手の甲や関節であることが説明された。祝先生のセッションの実演では、まず、講義のなかで、参加者に、身体の気持ち悪いところ(中国語からの通訳なので、おそらく、「心地よくない」の方が適切かもしれない)を探しその感じを味わう、次に、心地いいところを探してその感じを味わうワークが紹介された。実演では、まず、ポジティブなリソースをはじめに確認していた。どんなとき心地よいか、家族のこと、自分がひとりで充実したときを過ごしているときのこと、を確認していた。それが身体のなかにある安全な場所・基地(心地よいところ)とつながっていく。そして、実演者は、あるトラウマ体験を短く語り、そのことを思いだしたときのからだの感じを味わう。そこで、実演者は、お腹や胸や胸の上部に両手をあわせ、その上からセラピストが手を置くという方法がとられていた。実演者の呼吸を読み取っているようであった。「あなたといっしょにいますよ。いいですよ。」くり返し、セラピストは声をかけていた。トラウマ体験にむすびついたからだの感じを味う中で「なにがしたいですか?」と今実演者がやりたいことを求めていった。声をだしたい、泣きたい、立ちたい、何かをつかみたい、そういった主体的動作を求めていた。そして、折々に苦痛度を尋ねていた。
 私はトラウマ・イメージ動作法を開発しているので、とても興味深く二人のセッションを体験した。CBT、EMDR、第三のトラウマ技法は、身体や動作をベースとした療法であるように思えた。

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