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2019年4月 4日 (木)

生活をふりかえるアンケート(いじめ被害・加害・ストレスチェックリスト)

BullyingstresssheetBullyingstresskaisetsu 毎年いじめを苦にした自殺が報じられ、日本は、子どもの自殺がこの30年間で最多(BBCニュース2018年11月6日)と報じられています。
子どもの自殺が起きたとき、第3者委員会を設置して事実関係をあきらかにするのはいいのですが、報道では「自殺の原因はいじめ」と
報じられ続けています。このメッセージを子どもも大人も、「いじめられたら自殺する」と、やってはいけない対処のメッセージを暗々裏に
受け取ってしまっているのではないでしょうか。
虐待の問題も、いじめの問題も、政府は、もっと予防にも力をいれるべきです。虐待もいじめも人権を侵害する暴力です。
暴力が人の心身に深い傷をつけることを人は知るべきです。道徳だけでなく、健康教育を小1から実施すべきです。
暴力やいじめが心身に与える影響を研究してきた学問は道徳ではなく、健康学(医学・心理学)です。
それらの知見をわかりやすく、子どもに伝え、暴力やいじめを使わないストレス対処を小さいころから学ぶ環境を用意すべきです。

 

ところで、いじめを早期に発見するために各学校は年に3回はいじめのアンケートが実施されています。
その多くは、不完全なものが多いです。
例えば
①「あてはまるものに、〇をしましょう。」と、いじめ行動がつぎにリストアップされています。
 1.みんなから仲間外れや無視された。2.いやなことをやらされた。3.物をかくされたりとられたりした。・・・などなど。
 いじめられることは大変苦痛な体験です。命を脅かす体験をトラウマといいますが、いじめも広義のトラウマといえます。
トラウマの反応のひとつに「回避」があります。考えたくない(思考回避)という反応を抱えますので、できるだけ避けたいのです。
あっても、向き合いたくない。そういった心理が働くことがあります。この設問では、「なかったのか」「みおとしたのか」
「あったのにつけたくなかった」のかわかりません。それで、ア。なかった イ。1-2回あった ウ。何回もあった のなかから
一つ〇をしてもらうようにします。「何回もあった」のに「なかった」にチェックするのはとても勇気がいるでしょう。
何回もあったのだけど「1-2回あった」に〇をするかもしれません。
②いじめ加害がリストアップされていない。
「みんなから仲間外れや無視された」 といじめ被害の行動はリストアップされていても、
「だれかを仲間外れにしたり無視した」といったいじめ加害の行動がリストアップされていません。
 いじめはいじめ加害がなくなるといじめはなくなるのです。いじめ被害だけのリストアップなら、暗々裏に
「いじめられる子にも問題がある」「いじめられる子にも悪いところがある」と誤ったいじめの意識を送ってしまうことになります。
③ストレスチェックを同時にやりたい。
いじめ加害を中心にやっている人は、家庭ストレスを抱えている傾向があることが私たちの調査研究でわかっています。親ストレスです。
「・・しなさいと命令される」などです。親は良かれと思って指示しているのが、子どもにとってたまらなくストレスになっている。
でも親には反抗できない。むしゃくしゃした気分をいじめで発散しようという心理です。怒りが高いでしょう。
反対に、いじめられている子は、悲しみが高いかもしれません。いじめ加害被害が、全部、ない、でもストレス得点が高ければ、この子は
どんなストレスを抱えているだろうと考えることができます。

 

1997年いじめ対策としてある市のスクールカウンセラーとして配置され、教員といっしょに、いじめ被害・加害・ストレスの調査を実施し、
その実態を児童生徒や保護者にフィードバックし、いじめ防止授業を体験的な学習もとりいれ実施して、いじめの軽減をはかりました。
もう20年以上も前にです。
ここに添付した「生活をふりかえるアンケート(いじめ被害・加害・ストレスチェックリスト)は、いじめ防止の教育活動を評価することにも
使えます。どうぞ活用ください。

久田先生がpdfファイルを下記のサイトにぶらさげてくれださいました。pdfファイル ここをクリックするとpdfファイルのサイトに行きます。

 

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