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2017年8月 6日 (日)

2017年度安全セミナー「防災・減災~心理支援と防災教育から」(1)

 
2017年9月6日(水曜日) 13時30分から16時30分まで
東灘区民センターうはらホール(JR住吉駅南側徒歩2分)で開催されます。
諏訪清二先生と冨永が1時間ずつ講演をして、対談をします。
申し込みしめきりが8月14日と迫っているようです。まだ席はあるようですので、多くの参加をお待ちします。
 
私はこの4月から日本ではじめて開設された大学院・減災復興政策研究科で、減災・防災の日々です。教員や大学院生は災害が起こるとすぐに被災地に行きボランティアで支援をします。この3月まで33年在職した兵庫教育大学ではクライエントさんへの心理面接を大学院生といっしょにやってきましたが、この大学院では、フィールドワークが、実践です。
この6月末に3名の大学院生をつれて熊本地震後の小学校で「防災と心のサポート」の授業を小1・小3・小5のクラスで、担任の先生と協働で授業をしました。
さて、9月6日の講演・対談ですが、私は「減災の心理学と復興の心のケア」とタイトルをしました。これまで被災後の子どもの心のケアに従事してきましたが、30年以内には南海トラフ巨大地震の発生率は70%といわれています。
南海トラフ巨大地震では死者32万人が想定されています。
しかし大阪府は早期避難しなければ13万人、早期避難すれば8千人の死者想定をしています。海溝型地震は津波を引き起こし、津波が人の命を奪います。
 
しかし2005年インドネシア・アチェを訪問したとき、日本で津波があっても、地震があれば津波が起こる という知識を日本人はもっているので、これほどの死者はでないだろうと思っていました。
しかし、2011年3月11日2万人近い死者をだしてしまいました。
 
災害後の心のケアだけでなく、心理学は減災に貢献できないかと。
私は東日本大震災の教訓を南海トラフ巨大地震に活かせないかと考えています。
片田先生が釜石で防災教育を実践され、「釜石の奇跡」(この言葉は当事者は奇跡でなく訓練の成果といってこの言葉をもちいることをきらっています)といわれる成果をもたらしました。片田先生の論文を読んでみました。気仙沼での津波警報での避難行動の調査研究から、正常化バイアスをどう乗りこえるかが津波防災の鍵であると述べていました。
正常化バイアスとは、危機が迫っていても、「自分はだいじょうぶだ」と考える傾向があること、平時の行動をする傾向があるという心理です。
 
「地震がきても津波が来るかもしれないと知っていても自分はだいじょうぶ」と思っていまうことが人間の心にはあるらしいのです。
 
私は岩手を月に1回は訪問しています。地震発生時、津波浸水地域にいた人も3分続いた地震の直後にすぐに高台に避難した人はどれほどいたのでしょうか。長い地震を経験して、人は何を考え、どう行動したのか、そのリアルなプロセスを、南海トラフ巨大地震が想定される地域の人々いや全ての人々に伝える必要があるのではないでしょうか。
 
南海トラフ巨大地震は、東日本大震災より、津波到達時間が短いといわれています。
ですから、すぐに人が逃げる行動を選択するために、どのような情報を事前に伝えたらいいかを考えています。それには、一人一人の地震発生から避難行動をとるまでの行動だけでなく「思い」を伝えることではないかと考えるようになりました。
 
そして万が一大災害が起きたとき、長期的な支援体制を構築し、心のケアにあたっていく必要がります。学校再開後なにをするのか、どのような健康アンケートをもちいて個別ケアにつなげるのか、被災体験の表現はいつごろから、どのようにやればよいのか。これまでの国内外の災害後の子どもの心のケアに携わってきた経験からお話します。
そして災害後の心のケア・ストレスマネジメントは人生のなかで経験する強いストレスへの対処に活用できるのです。
 
日本では、いじめを苦にした子どもの自殺が相次いでいます。文部科学省はいじめを早期発見して対応する施策をとっています。いじめはいじめる人の心の問題です。なぜいじめをやめられないか、それはいじめの打撃がどれほどのものかを知らないから、想像できないからです。いじめは災害と同じような打撃を人に与えます。「毎日地震が続いている状況であなたは勉強に集中できますか?」「地震は地球が起こしていてとめられないが、いじめは人が起こしているのでとめられます」。そういったことも話したいと思います。平時のストレスマネジメントが災害危機で活用できるのです。
 
諏訪先生との出会いと対談の内容については(2)でお知らせします。

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