公認心理師について(24)医療委員による研修プログラム
公認心理師カリキュラム試案が第7回ワーキング会議資料として掲載されています。
そのなかで、中嶋委員による学部卒+実務経験コースの研修プログラム案が提示されています。それをみると、公認心理師資格取得後の医療機関での勤務スケジュールのように思えてなりません。
例示の1週間のスケジュールをみると、リエゾン(身体疾患のある人への心理支援活動)ミーティング、個別相談、ものわすれ外来、緩和ケアと一日のスケジュールがびっしり書かれています。
①それらの活動についてのSVの時間が記載されていません。夕方以降、指導者によるSVがあるのでしょうか。
②大学院9科目に対応する履修はいつするのでしょうか?やはり担当の指導者がするのでしょうか?大学院担当教員には業績審査があります。それに対応する指導者の業績審査はあるのでしょうか?
③教育分野の学外実習はだれが手配するのでしょうか?学外実習の指導はやはり指導者がするのでしょうか?
④指導者には手当がでるのでしょうか?手当がでなければとてもではないですが、それを引き受ける人はいるでしょうか?病院管理者の命令であれば引き受けざる得ないのでしょうか?その手当は税金から支出されるのでしょうか?
⑤本学大学院では、1学期に修士1年は学部生にcl役を協力してもらい試行カウンセリングを経験してもらい逐語を起こしSVを受けます。それにパスすれば、相談室でのケースを担当できます。それはclを守る手順でもあります。相談料はとりますが大学におさめられ、学生は授業料を支払います。clには、相談を受理するときに、そういったインフォームドコンセントをします。有給の実務経験者(心理士との名称?)は個別相談等で患者さんにどのようなインフォームドコンセントをするのでしょうか?
こういった疑問がわいてきます。それなら、香川大学のように、医学部に学部・大学院を設置すれば、いいのではないでしょうか。
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