自殺予防のために必要なのは、道徳教育ではなく、健康教育です。
の記事を読んで、「誕生学」なるプログラムの危うさが、少し理解できた。
松本先生のこの記事のなかでの「自殺予防のために必要なのは、道徳教育ではなく、健康教育です。」という一文に、日本の現状を憂う。
というのは、健康教育の時間が学校教育ではほとんど確保されていないからです。「保健体育」の保健に、健康教育が位置づけられていますが、「心の健康」に関して言えば、小学校5・6年の保健体育の教科書に3時間分がおさめられているのみです。
道徳が特別の教科になって、体験的な学習や問題解決型学習を取り入れるようになったものの、やはり「道徳教育」という枠のなかでのこと。
今度の学習指導要領の改訂には、「健康教育」の拡大はみえてこない。
道徳の時間、35コマのうち、15コマを心の健康教育の時間にするといった改革を次の学習指導要領の改訂で実現してほしい。
そのためには、松本先生のような有識者を教育改革の会議のメンバーにして、大改革をおこなわなければ、いじめ・自殺を抑止することはできないのではないか。
中国では、2003年に、道徳とは別に、心理健康教育が科目として打ち立てられている。
中国にできて日本にできないことはない。
« 災害・紛争後の子どもの心のケア(13)台風10号から5ヶ月スクールカウンセラーと教師の協働 | トップページ | 公認心理師について(23)実務経験2-3年、この怒りをどう表現するか? »
「心のケア」カテゴリの記事
- 災害後の子どもの心のケアー平成30年7月豪雨(6)広島県こども支援チーム(2018.07.27)
- 災害後の子どもの心のケア(5)平成30年7月豪雨:県外からの子どもサポート(2018.07.24)
- 災害後の子どもの心のケア(4)平成30年7月豪雨:兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の活動(2018.07.24)
- 災害後の子どもの心のケア(3)平成30年7月豪雨:子どもの居場所ーNHKあさイチ(2018.07.23)
- 災害後の子どもの心のケア―平成30年7月豪雨(2)心身反応のあらわれかた(2018.07.19)
« 災害・紛争後の子どもの心のケア(13)台風10号から5ヶ月スクールカウンセラーと教師の協働 | トップページ | 公認心理師について(23)実務経験2-3年、この怒りをどう表現するか? »
コメント