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2016年9月10日 (土)

公認心理師法について(12)チーム学校、チーム医療・・・

  日本心理臨床学会第35回大会が終わりました。昨年の大会は、神戸国際会議場・展示場で行われ、国家資格・公認心理師法が成立した直後の大会でした。要でご尽力された山下貴司衆議院議員の講演が印象的でした。
 今年の大会では、スクールカウンセリングのシンポジウムと公認心理師に関するシンポジウムの話題提供者として登壇させていただき、いくつか、思うところがありました。
 
 ひとつは、文部科学省は、本気で、スクールカウンセラーの常勤化を考えているということです。文部科学省・児童生徒課課長が、チーム学校とスクールカウンセラーの常勤化についてお話されましたので、私は「常勤化は,1部ですか?」と尋ねましたら、課長は「国民への公平性から考えると、一気に常勤化したいのですが、人材はありますか?」「結果として、段階的に常勤化となるでしょう?」といった主旨のことをおっしゃいました(録音をとってない私の記憶からの再生ですから不十分かもしれません)。これは、今からカリキュラムが検討される公認心理師に大変な影響を与えるだろうと思いました。
 
 私のゼミで学んだ中学校教師2名が、臨床心理士資格を取得して、教師を辞して、東日本大震災の被災地で巡回型スクールカウンセラーとして活動しています。週5日、週29時間勤務です。一日6時間勤務ですが、6時間で仕事が終わることはほとんどないようです。常勤と同じように働きながら、教員時代の年収より200~250万円もダウンしてしまいました。スクールカウンセラーの時給は高いと、よくいわれますが、非常勤の制限があるため、これが現実でした。彼らはとてもよい活動を展開してくれています。教育事務所に配置され、複数の学校を巡回して、子どもさん、保護者さんのカウンセリング、予防的な心のサポート授業を教員と協働で実施、教員へのコンサルテーションとフル回転です。
 今のスクールカウンセラーの給与体制なら、臨床心理士資格取得後1年目の方も10年も20年のベテランも同じ給与です。若いうちはいいかもしれませんが、ベテランになると今の年収では厳しいでしょう。
 
 医療ではチーム医療が標榜され、長年の悲願であった心理専門職の国家資格は、心理臨床の専門職が国家資格を取得し、チーム医療に参画できるようになったわけです。
 精神科七者懇の心理職の国家資格委員会委員長は、これまでの医療での心理の役割を丁寧にお話され、とても紳士でいらっしゃいました。やはり、直接お会いしてコミュニケーションを図ることがとても大事だと実感しました。
 
 公認心理師の養成は、学部4年+大学院2年が基本です。実習は、医療分野だけでなく、教育分野、福祉分野も必須だと思います。特に福祉分野は、虐待を経験した児童生徒が生活する児童養護施設での実習は必須だと思います。また、公認心理師の業の4に、「心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと。」と掲げられましたので、大学院では、学校で教員と協働で行う心の健康やストレスマネジメントなどの研究授業を実習で行うことが義務づけられるといいなと思いました。
 
 日本もやっと中国や西欧諸国のように、心の健康に関する授業や活動が、法のなかに、位置づけられる日が来るのではないかと期待しています。
 

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