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2016年5月30日 (月)

熊本地震と心のケア(34)ストレス・トラウマアンケートのやり方

「つらいことが頭から離れない」などトラウマ反応のアンケートを災害後の初期にはやらない方がいいと(29)で書きました。私たちは、2004年10月に発生した台風23号豪雨災害後、1ヶ月後に被災地の学校で、トラウマアンケートを実施、個別に支援が必要な児童生徒への緊急派遣スクールカウンセラーによる個別相談、というシステムをはじめました。同時に、落ち着かないクラスがあるので、対応してほしいという教員の要請で、ストレスマネジメント授業を、おさるのパペット(学生が演じてくれました)が「怖いよー」といい、私が「怖い気持ちは命を守る大切な気持ちだよ。でもずっと怖い気持ちがつづくと勉強頑張れないよね、楽しく遊べないよね。そんなときこうすればいいよっていう方法があります」と、眠りのためのリラックス法をとりいれた授業をしました。その後、担任から、「あの授業からクラスの雰囲気が変わりました。それまでは台風のことは話してはいけないという雰囲気があったが、昼休み次々に自分の気持ちや考えを子どもたちが私に話すようになり、クラスは落ちついていきました」と。
でも、トラウマのアンケートで、不快な反応を示す児童生徒が小数ですがいました。
 
2004年12月のインド洋大津波、その半年後、スリランカとアチェの教師研修で、トラウマストレスアンケートと心理教育とストレスマネジメントをセットで、授業でやる方法を提案し、感想欄も、アンケートの感想と授業の感想の2つの欄を作りました。それは、東日本大震災後の子どもの心のケアとして、岩手県教育委員会が取り入れた方法で、今日に至っています。
 
ポイントは、不快な体験により回避をつよめるリスクをいかになくすかということです。
 
熊本では、健康調査を親子で話し合いながらおやりになっているようです。これは、画期的な試みかもしれません。親子だと安心できる関係であり、やりたくないと、言いやすいからです。
さまざまな心身反応の意味と対応を親や教師が知り、子どもさんに適切に対応していくことで、ほとんどのトラウマ反応は減衰していくのではないでしょうか。また、トラウマ反応を抱えながらも日常生活を支障なく送っていけるかもしれません。
 
ポイントは、過去の方法にとらわれることなく、子どもが安心できる取り組みこそ開発されていくべきだろうと思う、今日この頃です。

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