熊本地震と心のケア(22)NHKは心のケアの歴史を学んでほしい
今日のNHK7時と9時のニュースで、NHKスタッフが心のケアの歴史を学んでおらず発信していることに危惧しています。
問題はこの部分です。
今のどきどきした気持ちをしっかり抑えていくには、あえてあの日のことをみんなで、家族のなかで語り合うこと。あの日のことをしっかり語って整理をつけていかないといけない」と話しています。
「あの日のことをしっかり語って整理をつけて」というのは、1995年当時推奨されたディブリーフィングの考えではないでしょうか?
最も大切なのは、「今度地震があったらどうやって命を守るかを話しあう」ことです。
ニュースで登場した女の子が、夜「タンスの横で寝るのはこわいので、車でねる」ということをいってました。この女の子はまったく正しい選択をしています。問題は、今度地震があったとき、タンスや周りのものが倒れて、命を脅かされない環境を親子でいっしょに考え作ることであり、過去のあのときの事のみを語っても不安は軽減しないでしょ。
今度は親子で防災の備えをしましょう!
そのメッセージをNHKが送らないというのはどういうことでしょうか。
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