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2016年5月 6日 (金)

熊本地震と心のケア(23)昨夜のNHKニュースを授業で使いました

昨日のNHK7時のニュースを大学院の臨床心理学の授業で使いました。ニュース動画がまだ掲載されていましたので、それを見てもらいました。

1,もしあなたが臨床心理士なら、この小学2年生の女の子や家族にどのようにかかわりますか?(母に「タンスの前でねるのがこわい」といい、母の「どっちにねますか?」の問いかけに夜は車のなかでねるという)

 

2,医師の発言「子どもの変化はつらい目に遭ったときの自然な反応だとしたうえで、「放っておくとPTSD=心的外傷後ストレス障害に悪化する可能性があるので、しっかりケアしないといけない。基本的な安心感を子どもたちに提供することで、子どもたちはすっと落ちついていきます。どきどきした気持ちをしっかり抑えていくには、あえてあの日のことをみんなで、家族のなかで語り合うこと。あの日のことをしっかり語って整理をつけていかないといけない」

 

グループで話してもらいました。

 

1には、「不安は自然なのでようすをみては」という。「こわいこと、どうしたらいいか家族で話し合っては」という。「リラックス法を家族でやってみては?」という。「「どっちでねる?」とお母さんが提案しているのがとてもいい」と母にいう

 

2には、「あの日のことを、家族で話し合うのは子どもがさらに不安になると思う」「ちゃんと向き合うのはいいと思った」「放っておくとPTSDになるというのはちがうと思う」

といった発言があった。

つぎに、

私だったら、「タンスの前でねるのがこわい」と少女がいったのはすごいですね、と母にいいます。自分の身を守る力(防災の力)がありますね。まず、タンスを他の部屋に移すとか、より安全な部屋にいっしょに模様替えしてはどうですか?」といいますね。防災の知恵です。もちろん、お母さんの「どっちでねる?」と尋ねたことはすばらしいことも伝えますよ。

 まずは「あの日のことを語りあうことではなく」、地震や余震があったとき、身を守る方法と対策を話し合い実践しますね。

「ストレッサーへの対処(防災)とストレス反応への対処(心のケア)の両方が必要ですよ」と学生に伝えました。

 

 

授業の感想

・臨床心理士としてのアドバイスと考えると、心のケアばかりに気をとられてしますが、まずは防災について考えることが大事だということに気づかされた。安全が確保されないと、心の問題も解決しないことを改めて思い知らされました。

・防災ということを心理士がきっちり伝えていくという認識が乏しいことに気づかされ、心理学を学ぶ者として恥ずかしいと思った。対処方法を考えずに「大丈夫」「安心しましょう」といわれても不安をあおるだけなので、対処を学び、自分にも対処できるという感覚をもつことが重要であると思った。

・私は阪神淡路大震災の経験者で、あの日をきっかけに心理学を学びたいと思い大学に編入学しました。今もトラウマを学ぶ動機になっています。震災は天災ですが、二次災害は人災と言われるように、ケアと防災対策が必須です。これまでの教訓が生かされればと願います。

などでした。

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