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2016年5月18日 (水)

災害・紛争後の子どもの心のケア(9)7年ぶりのインドネシア・アチェの訪問

20041226日、インド洋大津波によりインドネシア・アチェ、スリランカ、タイなど多くの国・地域が被災しました。半年後、世界教職員組合の主催による学校再建とトラウマカウンセリングプロジェクトがはじまり、トラウマカウンセリングを兵庫EARTHのチームが受けることになりました。たった5日間の研修でしたが。私たちが心がけたのは、〇〇療法、〇〇アプローチを伝えるのではなく、さまざまなアプローチに共通したコンポーネントをベースにしながらも、その地域や文化や宗教を尊重した研修を心がけました。そして、その地域ですぐれた活動をしている参加者をバックアップできればいいと考えて臨みました。2006年、2007年、2008年と学内科研や科研によりアチェを訪問してきました。

 そして今回は7年ぶりの訪問でした。当時の通訳のBさんがすべてコーディネイトしてくれましたし、共同研究者のCさんがすべての会計事務手続きをしてくれました。

 研修会の中心的存在だった教師カウンセラーのA先生は、高校の副校長になっておられました。昨日は、A先生の高校を訪問しました。A先生に日本のチームの当時の印象を尋ねました。A先生は、「日本のチームは、この地域の文化と宗教を尊重してくれました。それがほかのチームとは異なることでした」といわれた。私は西欧のガイドラインも「文化や宗教を尊重すること」と書いていますよと言いました。すると、いくつかの例をあげて、説明してくれました。そして、当時のトラウマチェックリスト(東日本大震災後に、作成した19版・31版のベースになったもの)をいまも活用していること、それとトラウマイメージ動作法ワークシートを活用していると資料を棚からとりだして説明してくれました。

 高校では、親やきょうだい・祖父母を亡くした生徒さんたちとも懇談をもたせてくれました。それぞれの将来の夢を話してくれ、それが実現できるような応援体制が必要だと思いました。 そしてその高校は、日本語教育に力をいれており、日本語教師の先生もいらっしゃいました。

 また「地震があったとき日本ではどのように避難していますか?」と質問してくれました。日本の校舎は耐震化が進んでいるので机の下に避難することを述べると、自分たちはすぐに校庭にでるようにとの訓練を受けていると話してくれました。

 

 そして、ちょうど今日が高校の卒業式でした。シャクアラ大学の会場を借りての荘厳なすばらしい卒業式に来賓として参列させていただきました。

 式典がおわると次々に日本語で話しかけてくれる学生さんたちに驚きました。

 校長先生は、「日本語は選択科目だが英語と同じく全生徒が受講できるようにしたい」と将来の展望を話してくれました。

 当時研修会講師をいっしょに務めたシャクアラ大学の先生とも再会できました。

 

e-mailSKYPEがあるので、高校生や大学生と、防災と心のケアの交流ができればいいなと思っています。

 「災害は大変つらい試練を神様がお与えになった。そしてその試練をまずありのままに受けとめることが大切です」

 と会う人がそれぞれにこういった趣旨のことを話されます。

 このアチェのみなさんがこの大災害後をどのように生きぬいていったのか、それは、東日本大震災により、また、今進行中の熊本地震により被災された方にも貴重なメッセージとなることを確信しました。

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