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2016年4月

2016年4月28日 (木)

熊本地震と心のケア(14)救援者の心構えー重村淳先生からのメッセージ

これから救護活動に行く方に知っていてほしいこと、心構え|災害現場での救護活動のメンタルヘルス」というタイトルで、重村淳先生の秀逸なメッセージが発信されました。
 
内容は、つぎの4つ。
 
これから救護活動に行く方に知っていてほしいこと、心構え
救護活動中に気を付けておくこと
救護活動後に気を付けておくこと
被災地で救護活動を行った同僚と接する医療従事者の方へ
 
支援者の心身反応と望ましいストレス対処が記載されています。

2016年4月27日 (水)

熊本地震と心のケア(13)心的外傷後ストレス障害(PTSD)は発生2~3週間後がピーク??????

時事通信の記事で、気になった点を記します。
この記事は「入浴中の震度7「トラウマ」=2度の激震、余震も負荷-心のケア急務・熊本地震」というタイトルで、
 
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)は発生2~3週間後がピークとされ、熊本県は心のケアなどを行う災害派遣精神医療チーム(DPAT)を避難所へ派遣。日本赤十字社も巡回し、健康相談を通して精神的な変調の兆しを見つける取り組みを続けている。」と記載しています。
 
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)は発生2~3週間後がピーク」は明らかに誤りですね。トラウマ反応1ヶ月以上の持続が、PTSDの診断基準のひとつの条件ですから。
このほか、私が知りうる正しい情報を記載します。
 
また、3歳の次男が、お風呂にはいっているときに、大地震を経験し、「お湯を恐れて一切入浴しなくなった。「トラウマではないか。どう接すれば」と悩んでいる。といった事例が紹介しています。
 
記者さんはこれを発信するときに、デスクも許可されたのでしょうが、おそらく専門家が伝えた知識を十分に、消化せずに、発信してしまったのではないでしょうか。この3才のお子さんをもつお父様にどのように専門家がかかわったのかも記載してほしいですよね。
 
死ぬ思いを体験すれば、4つの反応があらわれやすいです。この事例でいえば、「入浴しない」という回避行動はトラウマ反応のひとつです。そして、それは、トラウマ体験をした人にあらわれる当然な反応です。そして、安全感が戻ってくれば、多くの人がそのトラウマ反応を減弱していくことができます。いまの時期、トラウマ反応はだれにでもあらわれる自然な反応ですよ。適切なセルフケア、サポートで、その反応がおさまっていきますよ、というメッセージをマスコミは送ってほしいと思います。
 
ですから、「そうだよね、おふろはいっているとき、あんなこわいことがあったんだから、『おふろはいりたくない』って思うよね。よくいってくれたね。・・したい、・・・したくない、っていうことがあれば、いってくれたらいいんだよ」とかかわってあげましょう!
というメッセージが大切です。
 
そして、トラウマ反応が1か月間持続して、日常生活が立ち行かなくなっているときに、医師がPTSDの診断をするのです。ですから、ぽんと、PTSDがあらわれるわけではなく、トラウマ反応が持続しており、減衰せず、日常生活が立ち行かないというのが基準ですよね。
だから、まず「2-3週間」はおかしいですよね。
それと、ケアのあり方をマスメディアは強調してほしいと思います。
 
さらに、Post Traumatic Stress Disorder(PTSD)です。まだ、Post になってないでしょ。Ing,危機はまだ引き続いていますよ。
 
<強い余震があったら、こんな行動をして、〇君を守ってあげるからね。>と、防災の安心メッセージをいまは送ることも大切ですね。
マスコミは大きな力ですよ。適切な情報発信をしてほしいと思います。
直後の回避は、対処でもあります。しかし、すでに、安全になった状況で、つよく回避し続けることは、ストレス障害のリスクを高めます。そのことをマスコミはうまく伝えてほしいと思います。
 

2016年4月26日 (火)

熊本地震と心のケア(12)被災した子どもに3つの安心感を!

 

被災した子どもたちが安心感をはぐくむことが、最優先の必要な体験です。

 

1、余震があったとき、こうやればいいよという防災の安心感

学校が再開されたら、<専門家(建築家)の危険度診断で、校舎は震度7以上でも壊れないということがわかっていますよ。>とはっきり伝えてほしいです。そして、どんな避難行動が適切かを教えます。机の下に身を隠し机の脚をしっかりもつのはどうしてなのか、耐震性が弱い建物だと、落ち着いて、外にでる方がいい、ということなど、これは防災の専門家の知恵も集めてメッセージを送りましょう。それでも、阪神淡路大震災で震度5強を体験した私は、自分のからだが思うように動かせなかった経験があります。そのような知識をもつことも対処になります。

 

2、心とからだの変化についての安心感

 大変なことを体験すると心とからだにいろいろな反応が起きます。でもそれは大変なことを乗り越えようとがんばっているのです。とても自然なだれにでも起こる反応なんです。それぞれの反応にはこうすればいいよという方法があります。ひとつの例ですが、みんな余震に備えてからだをカチコチにしているかもしれません。それはとっても自然なことです。それにはからだをほぐしリラックスいろんな方法があるよ。先生とやってみよう! といったことです。

 

3、そばにいるよという安心感

 困ったことがあったらいっしょに解決するよう考えようね。いつも先生がそばにいるよ。つらかったらがまんしすぎないで、先生にいってくれたらいいんだよ。先生にだってわからないこともあるけど、そのときは、いろんな専門家にもどうしたらいいか聞いてみるからね。

 

3つの安心感は、高橋哲さんの提案です。私なりに、自分のことばで、3つの安心感を整理してみました。私たちは、身近にいつもいる教師が、子どもたちの心のケアのキーパーソンだと思っています。私たちは、教師のみなさんを応援したいです。被災地に行けない私にとっての応援の仕方です。いずれ熊本大分に行きたいです。

 岩手県・山田町の学校の駐車場にて。

 

 

2016年4月25日 (月)

熊本地震と心のケア(11)ひょうごHEART研修会と熊本県臨床心理士会Hp.

4月23日・24日、甲南大学で、兵庫県臨床心理士会主催・ひょうごHEART研修会が開催されました。兵庫県臨床心理士会は、災害・事件後の心のケア支援の研修を定期的に実施してきました。すでに1ヶ月前に予定されていたことだったのですが、熊本から1名、宮崎から2名の臨床心理士も参加してくださいました。熊本からの臨床心理士は、熊本の状況をお話くださりました。熊本県臨床心理士会のHp.をみますと、支援者にとって有用なサイトがずらっと紹介されていました。おそらくHp.を更新しておられる方も被災されておられるのだろうと思いますが、これほどの情報を集めて、掲載するのは相当の労力だったろうと思われます。被災されている状況のなかで、情報発信されていることに心より敬意を表します。また、私のこのブログも紹介いただき、感謝です。

 

ひょうごHEART研修会では、私は時期に応じた支援のプログラムについて、東日本大震災での実践をもとに、みなさんにお話しました。

災害の規模にもよるでしょうが、時期に応じた心理支援が大切なことをお話しました。

①災害から2-3ヶ月後くらいまでは、安全・安心を体験できるあらゆる活動が求められること、東日本では、とくに、岩手では、この時期、睡眠、食欲、体調、イライラといった日常の健康観察のチェックリスト5項目を活用し、リラックス法、眠りのため、イライラのための対処を、メインにした授業を配置型スクールカウンセラーおよび緊急派遣スクールカウンセラーが担任と協働で実施し、好評でした。

②災害から3-4ヶ月以降、トラウマのアンケート(「そのときの場面が、いきなり頭にうかんでくる。」といった質問により構成されたスクリーニングアンケート)は、仮設住宅に移り住むといった、ある程度、生活が落ち着いてから、心理教育とストレスマネジメントとセットで行うこと。岩手の学校では、年に1回9月に、19版、31版(心理教育のための心とからだの健康観察)を実施し、8年間継続実施を2011年4月はじめにプレスリリース。2015年度は、小学校低学年、内陸に移った生徒のストレスが高いことを発表しています。

いわて子どもの心のサポート (岩手県総合教育センター)のホームページに、急性期(20115月から6月)に実施した授業案、健康チェックなども掲載されています。

2016年4月24日 (日)

熊本地震と心のケア(10)避難所で表現活動? News23で

4月22日(金) News23 で ある精神科医の先生が、避難所で、「大好きな故郷」というテーマで、子どもたちに絵を描いてもらい、ひとりずつ発表してたのが放送されていました。
地震でやまがくずれたけど、やまがなおってほしい。
橋がもとに戻ったらいいと思いました、
 
などと発表していました。
しかし、私たちの経験では、この時期は、地震にかかわる表現より、眠りのための工夫、イライラへの対処、など、日常生活が少しでもらくに送れるような活動の提案がいいように思います。
1995年の阪神淡路大震災後には、できるだけはやく怖かった体験を語り合うことが、PTSDを予防するというディブリーフィングの考え方が主流で、学校再開後、地震体験を絵に描いたり、作文を書く活動が行われました。
でも。いろいろな研究や、2001年911のあと、これは災害直後やってはいけないと、ガイドラインには記載されるようになりました。
私たちは、災害から1年後、2年後に、心理教育とストレスマネジメントとセットで、自分の
ペースを大切に、「震災からがんばってきたこと」「ありがたかったこと」「つらかったこと」など自分でテーマを行ってきました。そのことについては、ほかの機会に述べたいと思います。
この時期は、地震にかかわる表現よりも、安心を取り戻す活動を大人たちは提案した方がいいのではないかと思います。
 

熊本地震と心のケア(9)ミヤネ屋でリラックス動作法を紹介しました

4月22日(金)読売テレビ・ミヤネ屋で、リラックス動作法を紹介しました。宮根さんに体験する人になってもらい、リラックス動作法のひとつ
きずなのワーク
 
を体験してもらいました。宮根さん、さすがですね、自分の体験を言葉にしてくれていました。自分のからだを感じながら言葉にする、それは、視聴者にご自分の体験をいまここで伝えようとされていて、それはなかなかできることではないですね。
あさイチの有働さんやイノッチとはまた違った回転の速さを感じました。
 
 被災地では、からだがほっとすることのボランティアがこれから入っていくと思います。
 タッピングタッチや、ハンドマッサージや足湯もほっとするかもしれませんね。
 ポイントは、からだをとおして 心をサポートする活動です。

2016年4月21日 (木)

熊本地震と心のケア(8)NHKあさイチ 被災ストレスケア

今日のあさイチで、車中泊をしている視聴者からのメッセージ(一人だとなかなか運動をする気になれません、イノッチが声をかけてくれたら、体を動かせるかもしれません)を受けて、はり鍼灸師の専門家が、エコノミークラス症候群への対応のセルフマッサージの方法や、人からつぼをおしてもらう方法を紹介されていました
こういう番組が役に立ちますね。
ただ、やはり、つぼをおすというのは、かなりの専門性が必要だと思いました。
 
それで、心理学で開発された ストレスケア(セフルケアとピアサポート:絆のワーク)を紹介します。添付のスライドです。これは、エコノミークラス症候群の予防に特化したものではありません。ストレスケア全般の技法ですので、エコノミークラス症候群には、日赤のリーフレットを参考にしてください。
 

2016年4月20日 (水)

熊本地震と心のケア(7)NHK時論公論 子どもの心のケア

この時期、子どもの心のケアが重要なことをNHK時論公論 子どもの心のケア でとりあげられたことは大変重要だと思います。

しかし、この時論公論で、語られていないことをお伝えしておきたいと思います。

 

1,トラウマ反応とPTSDの疑いとPTSDを区別しておいた方がいいです。

①トラウマ反応はだれもが体験する反応:トラウマ反応は過覚醒(興奮して眠れない・イライラする・物音揺れに敏感)、再体験(悪夢、フラッシュバック、災害遊びなど)、回避(出来事に関連する安全な刺激・場所・人を避ける)、マヒ(よく思い出せない、感情が感じられない)、マイナス思考(自責感、孤立無援感、無力感など)です。それらは、死ぬ思いを体験した人ならだれにでも起こる自然な反応です。

 

②ストレス障害との理解を:PTSDは、すでに安全な環境になっているにもかかわらず、トラウマ反応が強く持続し、日常生活に支障を来している状態です。Post Traumatic Stress Disorder の頭文字でPTSDです。この名称からもわかるように”Post”であることが条件です。しかし、今回の地震は強い地震が引き続いている点で、Postではないのです。

また、自然災害によりPTSDとしてあらわれることは、とても少ないです。性犯罪などの出来事はPTSDとしてあらわれる率がとても高いのですが、自然災害はとても低いです。しかし、心身症、うつ、依存症(アルコール、ギャンブル、子どもは電子ゲーム)、暴力などにあらわれることがあります。ですから、PTSDよりもストレス障害としてとらえた方がいいでしょう。

 

PTSDの疑いについて:ここで引用されている岩手県の11.3%は保護者からみた子どものトラウマ反応のチェックリストからはじきだされた値です。ですから、「PTSDの疑い」というのは、誤りではないですが、むしろトラウマ反応が減衰せずに、ハイリスクな子どもたちといった方がいいと思います。PTSDと医療機関で診断されたケースは極めて少ないと報告されています。

 

2,学校は組織的な取り組みが行える:学校は組織的な取り組みを行えます。岩手県教育委員会は、ストレスマネジメントを中心としたこころのサポート授業、心とからだの健康観察(小学生には19項目版、中高生には31項目版)を毎年実施してきました。今年3月に岩手県教育委員会が公表した結果では、1)被災して内陸に転居した生徒のトラウマ反応が高い、2)震災時、幼児だった子どもが小学生低学年でトラウマ反応が高い というのが特徴として報告されています。(私は岩手県教育委員会の子どものこころのサポートチームのスーパーバイオザーをこの5年間つとめてきました。)ですから、このような組織的な対応を、企業、自治体で行う必要があるのです。中高年の男性は自分の感情を表現しない傾向があり、心身症や依存症への展開が危惧されます。

 

2,ストレス障害のリスク因子はなに?

 では、回復する人とストレス障害になる人の違いはなんでしょうか?これまでの研究から、「自責感と強い回避」だと考えています。これは、いずれもトラウマ反応なわけで、どうして?と思われるかもしれません。

 それは、トラウマ反応が回復の過程で起こる自然な反応だからです。

 すごくショックな体験をして、しばらく時間が経つと、「よく思い出せない」という反応が起こります。それは「マヒ」です。でも、記憶されてないかというと脳には記憶されています。そして、安全が確保されていくにつれ、悪夢やフラッシュバックがあらわれ、災害遊びをするようになります。これは、凍り付いた記憶の箱が安全になり溶け始めているのです。ですから、「あ、安心できるようになったんだ」という受けとめが大切です。でも、このフラッシュバックがつらいんですね。それで、フラッシュバックが起きるようなきっかけ刺激(トリガー)を意識的・無意識的に避けるようになります。

学校教育では、災害を連想させる教材が学習課題にあったとき、教師はそれに取り組むことを躊躇するようになります。そのとき、すでに安全になっている刺激には、少しずつふれて、チャレンジしていく方が、回復に寄与するのです。でも、災害はそれぞれ個人差があり、心身反応も個人差があります。一人一人の受けとめ方を大切にしながら、一人一人のペースに応じたチャレンジが必要です。この回避をし続けることが、再体験反応の減衰をさまたげるのです。

 

3,いま県市町教育委員会はなにをすればいい?

 いまの段階では、これらの知識を少しずつ知って、半年後、1年後、数年後に、適切な対応を教師や保護者がとれる体制を整えることが、今の課題です。すなわち、県市町教育委員会は、今の時期、長期的なサポートシステムを整備することです。半年後に、県下で、心とからだの健康観察(調査はだめ、子どもが自分のストレスを知り、有効な対処を考え体験する授業として実施すること)をやろうとすると、この時期に準備しておかないとできないのです。

 

4,今の子どもたちにはどうかかわったらいい?

いまの時期は、余震からどうやって身を守るか、どうすれば睡眠をとることができるようになるか、どうすればイライラをコントロールできるようになるか。思いっきりからだを動かし遊ぶ、再開を分かち合うことでしょう。

 

5,東日本は津波、熊本は地震、この災害の違いにより、防災教育の力点が異なっていきます。また、トラウマと喪失はことなるので、これはまたの機会に記載します。

2016年4月18日 (月)

熊本地震と心のケア(ストレス対処)(6)おびえる子どもにどうしたらいい?

熊本在住ではないが、震度3-4程度の余震でひどくおびえる子どもに、どう不安をとりのぞいてあげたらいい?と LINE Qの投稿を読みました。 LINEでの返信方法がわからないので、こちらでコメントします。LINEさんごめんなさい。
 
5才の息子さん、けたたましく鳴る地震警報の音、比較的大きな揺れ、これがトラウマになってしまったようです。昨夕は、揺れてないにもかかわらず、<ずっと涙目でゆれている>といっていたとのこと。トイレに一人でいけなくなった。息子さんは、普段から感受性が豊かなお子さんとのことです。
 
⇒ 感受性が大変豊かなお子さんですね。きっと思いやりもとても深いお子さんかもしれませんね。 
 
〇揺れていないのに「揺れている」ということには、<そうだよね、あんな強くゆれたので、いまもそう思うのはとっても自然だよ。>と、当然の反応だということを伝えてあげるといいでしょう。
 
〇警報の音に対しては、<びっくりしたよね、こわかったよね、でも、あの音は命を守ってくれる大切な音だよ>と、大きな音の意味を伝えてあげるといいでしょう。そして、強い地震がきたとき、部屋の家具が転倒しないように、家具止めをつける、など、安心して休めるような防災体制を家族でいっしょに考えて、対処するのもいいでしょう。
 
〇トイレにいけない:これもとても自然な反応です。むしろ「怖いよー」と自分の気持ちや考えを行動で表現していることと受けとめるといいでしょう。<トイレにいけなくて、ひとりじゃいやだよ、ってよくいってくれたね、思っていることをいってくれて、お母さんうれしいよ>といってあげて、ほめてあげなかがら、しばらく、つきあってあげてください。 そちらの方が〈まえはひとりで行けてたでしょ。がんばっていきなさい〉と関わるより、はやく、自分ひとりで行けるようになります。後者のかかわりだと、問題が他の面であらわれていくことがあります。たとえば、よくわからないけどお腹が痛いとか、より体での訴えになっていくことがあります。
 
そして、お母さん自身、よく LINE Q に投稿してくれたと思います。 このように つよく不安を抱えている人はたくさんいると思います。
 
過去の災害から学んだことを、みなさんにお伝えしたいと思いますので、どうぞ、Qあれば、このブログにアクセスしてください。
 
ただ、今回の災害は前例のない災害のようですので、私にもわからないところがたくさんあると思います。そのときは、さまざまな分野の人の知恵をあつめて、この苦難に対処していきましょう。

熊本地震と心のケア(ストレス対処)(5)片田教授、広域避難を提案

 昨夜のNHK7のニュースで、群馬大学・片田教授は、広域避難を提案しました。
 
 いつ再び強い地震が来るかわからない状況で生活し続けるより、一時的にもリフレッシュできる体制を整えることを、政府・県市町村も考える必要があるかもしれません。
 先例としては、中越地震の山古志村全村避難、東日本大震災後の沿岸から内陸への避難、福島原発事故後の避難があります。
 この「広域避難」にともなう「心理的問題とストレス」への対処も視野に入れておく必要があると思います。
 
 1,支援を受けるから自立への支援を:沿岸から内陸に避難した例のうち、旅館へ避難した人たちは食事も十分でありはじめはよかったのですが、長期になると、気力が失われ、、抑うつが課題になっていったと報告されています。これは、支援が自立に向けた支援ではなく、「してあげる」支援になってしまったことが考えられます。
 
 2,広域避難を選ぶ人と留まる人との感情的対立:どうしても自分と異なる選択をした人へのネガティブな感情がわき起こります。これを乗り越えるためには、同じ出来事でも、受けとめ方・考え方はそれぞれ異なるという個別性をお互いが尊重することです。
 
 3,長期になると被災体験を心に封印してしまいがちになることとわかり合えないつらさ:広域避難を受け入れた人たちと避難してきた人たちとの心の行き違いが生じることがあります。たとえば、非常事態ですから、親戚が一時的に避難を受け入れたとしても、すぐにお互いが日常に戻らざるえません。そこで生じる心理的な課題に対しても、お互いの日常をいたわる、ということにつきるかもしれません。
 私の知り合いが、熊本に支援に入り、第一報<熊本人のとてつもない温かさに感激、さすが くまもんの地>といった知らせをくれました。 災害や苦難を乗り越える力は、まさに、この「人のあたたかさ」かもしれません。
 
 

2016年4月17日 (日)

熊本地震と心のケア(ストレス対処)(4)地震があったらどうするー清水国明さんのメッセージ

いま、NHK討論があってます。
 
清水国明さんが「落ち着いて、とか、飛び出さないで、とか、いわれますけど、家によっては、飛び出した方がいいということがありますよね」といった主旨のことをいわれました。
 
まさに、私は、清水さんの意見に賛成です。
 
学校では、「揺れを感じたら机の下に」という定番の避難訓練をやってます。
しかし、ネパール地震では、「土曜日だったから子どもがいなくてよかったものの、机の下にもぐっていたら、倒壊した校舎によって、多くの子どもが命を落としていた」と教師が言ってました。
建物の耐震性に応じた避難の仕方を、もっと積極的に伝えることが大切ではないでしょうか。

2016年4月16日 (土)

熊本地震と心のケア(ストレス対処)(3)大地震の頻発になにができるか

今朝1:25発生の地震で、より甚大な被害がでています。
気象庁は14日夜に発生した地震は、前震であり、今朝の地震が本震と発表しました。
「本震より強い余震はない」が常識でしたが、これが覆されたことになります。
では、どのようにこの事態に対処すればいいのでしょうか?
 
・この建物は震度6強以上に耐えられるだろうか?
・1階より2階に身を置けないだろうか?
・休む部屋に、本棚やピアノなど強震時に凶器に変わるものがないだろうか?
より安全な環境を想像して、ベストを尽くすということでしょうか。
 
熊本県知事が、政府が屋内避難を指示したことに、被災者の心情を理解していないと怒ったようですが、そのとおりだと思います。
心情とともに、体の疲労を回復する方法を確認してはどうでしょう。
 
ある程度安全な場所では、体をほぐす、体に力をいれて力をぬく、ストレッチもいいでしょう。
からだをほぐすことで、揺れを感じたら、素早く落ち着いて行動する体を整えることになるでしょう。
 
そして、「必ず、この地震は収まっていく」と強く思うことも大切かもしれません。
どんな対処がこの事態をのりきれるのか、仲間で知恵をだしあうのもいいかもしれません。
「心のケア」というと、なにか、被害の「後」になにができる?という印象をあたえますので、
「ストレス対処」(強震などの物理的ストレッサーと心身反応への両方への対処)の方が適切かもしれません。

2016年4月15日 (金)

熊本地震と心のケア(2)安全安心の体験を②震災学校支援チームEARTH

 
兵庫EARTHは、阪神淡路大震災後に、兵庫県教育委員会が設立した支援チーム。
 
国内外の災害後の教育・心理支援を展開してきました。
2004年12月のインド洋大津波後のスリランカやインドネシア・アチェに、世界教職員組合(Education International)の学校再建とトラウマカウンセリングプロジェクトの一つとして
活動したこともあります。
 
この3月に、EARTHハンドブック改訂版ができたところです。
子どもにとって身近な教師が、子どもたちのさまざまな心身反応に適切な知識と方法をもってかかわれば、ほとんどの反応も収めていくことができます。
 
教師などの身近な大人のかかわりが大切です。そのために、教師がさまざまな子どもや大人のストレス反応を知り、どう対処したらいいかを整理しておくことが大切です。
 急性期に、県教育委員会、市教育委員会は、半年、1年の教育・心理支援の計画を立てるといいでしょう。
 
 たとえば、学校再開後、子どものストレスを知りたいので、「地震のことを思い出してくるしくなることがありますか?  ない、少しある、かなりある、非常にある」といったアンケートで調べようとすると、そのアンケートをするだけで、気分が悪くなる子どもがいます。
 また、そういったアンケートは、半年後、1年後と、「え、また地震のことを思い出させるの?」と拒否する大人や子どもが増えていき、できなくなります。時間が経過すると、回避(そのことに触れたくない、連想させるものを避けたい。”地震”という言葉も聞きたくない)の反応が強くなります。
 
 調べるためのアンケートではなく、自分が自分の心身反応を知り、適切な対処法を学び、適切な対処法を体験できる時間としてスクールカウンセラーと共同で授業として実施するといいでしょう。しかし、それは、かなり日常を取り戻した後のことです。
 学校再開後、まもなくは、睡眠、食欲、イライラなど、日常の健康チェックをして、よい対処を考えて分かち合う活動をするといいでしょう。
 学校再開後、クラスや学校で、被災体験の作文を一斉に書くというのも、適切ではありません。しかし、自発的に子どもが表現してきたときは、しっかりその表現を受けとめてあげましょう。
 そういったことが、コンパクトにEARTHハンドブック改訂版におさめられています。
 
 

熊本地震と心のケア(1)安全安心の体験を①車のなかでの避難で気をつけたいこと

熊本地震は余震が強くて頻発していることで、
自家用車のなかで避難している人、じっと動かずに避難している人がいれば、
エコノミークラス症候群にならないように、気をつけましょう!
同じ姿勢をとり続けないで、体を動かしましょう。
水分をとりましょう。
14日、「平成28年熊本地震」が発生し、今後の避難生活の中で被災された人々の健康が心配されている。これまでの大地震の際にも避難生活で命を落とすケースがあり、被災者がストレスを感じないような対策や心のケアが求められる。

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