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2016年4月27日 (水)

熊本地震と心のケア(13)心的外傷後ストレス障害(PTSD)は発生2~3週間後がピーク??????

時事通信の記事で、気になった点を記します。
この記事は「入浴中の震度7「トラウマ」=2度の激震、余震も負荷-心のケア急務・熊本地震」というタイトルで、
 
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)は発生2~3週間後がピークとされ、熊本県は心のケアなどを行う災害派遣精神医療チーム(DPAT)を避難所へ派遣。日本赤十字社も巡回し、健康相談を通して精神的な変調の兆しを見つける取り組みを続けている。」と記載しています。
 
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)は発生2~3週間後がピーク」は明らかに誤りですね。トラウマ反応1ヶ月以上の持続が、PTSDの診断基準のひとつの条件ですから。
このほか、私が知りうる正しい情報を記載します。
 
また、3歳の次男が、お風呂にはいっているときに、大地震を経験し、「お湯を恐れて一切入浴しなくなった。「トラウマではないか。どう接すれば」と悩んでいる。といった事例が紹介しています。
 
記者さんはこれを発信するときに、デスクも許可されたのでしょうが、おそらく専門家が伝えた知識を十分に、消化せずに、発信してしまったのではないでしょうか。この3才のお子さんをもつお父様にどのように専門家がかかわったのかも記載してほしいですよね。
 
死ぬ思いを体験すれば、4つの反応があらわれやすいです。この事例でいえば、「入浴しない」という回避行動はトラウマ反応のひとつです。そして、それは、トラウマ体験をした人にあらわれる当然な反応です。そして、安全感が戻ってくれば、多くの人がそのトラウマ反応を減弱していくことができます。いまの時期、トラウマ反応はだれにでもあらわれる自然な反応ですよ。適切なセルフケア、サポートで、その反応がおさまっていきますよ、というメッセージをマスコミは送ってほしいと思います。
 
ですから、「そうだよね、おふろはいっているとき、あんなこわいことがあったんだから、『おふろはいりたくない』って思うよね。よくいってくれたね。・・したい、・・・したくない、っていうことがあれば、いってくれたらいいんだよ」とかかわってあげましょう!
というメッセージが大切です。
 
そして、トラウマ反応が1か月間持続して、日常生活が立ち行かなくなっているときに、医師がPTSDの診断をするのです。ですから、ぽんと、PTSDがあらわれるわけではなく、トラウマ反応が持続しており、減衰せず、日常生活が立ち行かないというのが基準ですよね。
だから、まず「2-3週間」はおかしいですよね。
それと、ケアのあり方をマスメディアは強調してほしいと思います。
 
さらに、Post Traumatic Stress Disorder(PTSD)です。まだ、Post になってないでしょ。Ing,危機はまだ引き続いていますよ。
 
<強い余震があったら、こんな行動をして、〇君を守ってあげるからね。>と、防災の安心メッセージをいまは送ることも大切ですね。
マスコミは大きな力ですよ。適切な情報発信をしてほしいと思います。
直後の回避は、対処でもあります。しかし、すでに、安全になった状況で、つよく回避し続けることは、ストレス障害のリスクを高めます。そのことをマスコミはうまく伝えてほしいと思います。
 

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