2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2015年12月 | トップページ | 2016年2月 »

2016年1月

2016年1月31日 (日)

甘利大臣辞任とその後の野党の対応ーシステムを変えなければ

甘利大臣の辞任会見をみていて、くりかえされる「政治家と金」の問題とその後の対応を考えた。
結論からいうと、もっと大局的に、対応できないのかなと思う。通常の審議はそのまますすめて、別機関で、「政治家と金」の問題を取り扱うという仕組みを作ってはどうだろう。
「政治家と金」の問題で、予算審議が進まないというのは、どう考えても、国益、国民の利益に反する。被災地で苦しんでいる人たち、日本の教育のあり方、他国との交流のあり方など、重要な課題が山積している。
民主党政権になったあと、小沢さんの「政治家と金」の問題で、審議がストップしたことを思い出す。
日本の政治はもっと賢くなってはどうだろうか。
野党も、甘利さんのことを引き合いに、審議拒否をするようでは、つぎの選挙でも大敗するだろう。
甘利さんの会見を聴いて、その後の報道を読んで、政治家の口利きと金の問題は考えさせられることである。しかし、甘利さんはとても誠実に調べていたことを語っていたように思えた。
そして、記者会見の鍵は、「正直さ」にあるように思う。
甘利さんが政治の中枢に復帰する日がなるべく早くかなうといいと思った。
過度の一般化は、政治の世界でも慎むべきであろう。
ベッキーさんも、正直に語っていれば、いまのような展開になってなかったかもしれない。
認知のゆがみの一つの「過度の一般化(Overgeneralization)」
In this cognitive distortion, we come to a general conclusion based on a single incident or a single piece of evidence. If something bad happens only once, we expect it to happen over and over again. A person may see a single, unpleasant event as part of a never-ending pattern of defeat.

http://psychcentral.com/lib/15-common-cognitive-distortions/

これはあくまで、個人の認知のゆがみについてであるが、政治にも当てはまるように思う。

 

2016年1月24日 (日)

災害・紛争後の子どもの心のケア(6) ボスニアヘルツェゴビナのスクールカウンセリングと心理学授業

 

Psychological support to children after disaster or war.()  School counseling and Psychology lesson in Bosnia Herzegovina.

 

DMM英会話の講師“X”は、ボスニアヘルツェゴビナの心理学やスクールカウンセリングについて、私に話してくれた。

The lecturer “X” of DMM English conversation talked to me about the psychology and school counseling in Bosnia and Herzegovina

 

(It may be better not to write X’s name in here. It can become even more difficult to reserve her lesson.)

 

彼女は、医大生で、私のジャンク英語を美しい英語になおしてくれる。

She is a medical student and translates my junk English into beautiful English.

 

彼女は、賢く、熱心で、優しく、美しい。

She is wise, eager, kind, and beautiful.

 

ボスニアヘルツェゴビナでは、9年制の初等学校、次に、3年制の高校と4年制の高校、そして大学という教育システムである。

In Bosnia and Herzegovina, educational system includes nine years of elementary school, three or four years of high school and university.

 

4年制高校を卒業した学生が、大学に進学する。

Students who graduate from four-year high school can enter university and continue their education.

 

3年制高校と4年制高校は30%対70%の割合である。

The rate of entering four-year compared to three-year high school is 70:30 per cent.

 

初等学校と高校には、常勤のスクールカウンセラーが働いていた。さらに4年制高校には、心理学教師がいる。

The full-time school counselors have worked in elementary school and four-year high school. The full-time psychology teacher has worked in four-year high school.

 

 

初等学校ではオプションの心理学のレッスンを受けることができる。また、4年制高校では心理学の授業は義務であり、週2回授業を受けなければならない。

There are optional psychology lessons provided in elementary school, while in four-year high school psychology lessons are obligated and students have to attend them twice a week.

オプションの心理学レッスンとは、スクールカウンセラーによるカウンセリングを意味している。初等学校では、生徒はスクールカウンセラーにいつでも会うことができた。スクールカウンセラーと話をしたいときは、スクールカウンセラーの部屋に行けばいい。大変多くの生徒が利用していた。カウンセリングでは、リラックス法を教えてくれたり、悩みの相談に応じてくれた。

 

The optional psychology lessons in elementary school mean counseling by a school counselor. If a student wants to meet a school counselor, she/he can visit a school counseling room anytime. Many students contact a school counselor. A school counselor teaches them the relaxation method, and listens their trouble and problem.

 

4年制高校の心理学の授業内容は、心理学の歴史、フロイトの精神分析、認知行動療法などであった。

Lessons at four-year high school included learning about Freud's psychoanalysis, Jung's psychology, cognitive behavior therapy, etc.

 

その授業は外国の教科書を使った講義であったが、自律訓練や知能テストや性格テストなどの実習もあった。

Foreign textbook has been used in this lesson. But this lesson has also included autogenic training, intelligence tests, and personality tests.

 

彼女は、学校で学んだ自律訓練法を両親に教えたことがあると、楽しく語ってくれた。

She told me happily that she had taught parents the autogenic training method studied at school.

 

彼女はユング心理学が好きだった。 

She has liked Jung psychology.

 

生徒は授業で学んだことについて試験を受けた。 

Students were given tests and examined about things they have learned on these classes.

 

日本のすべての学校で、心理学の授業が行われると、いじめ・不登校・問題行動・虐待が今より良くなるのではないだろうか。

If psychology lesson were introduced to schools in Japan, problems like bullying, school refusal, problematic behavior and abuse would significantly decrease.

 

日本の中学校・高等学校で、心理学の授業がはじまるのはいつの日になるだろうか。

When will the day when psychology lessons will be introduced to Japanese junior high schools come?

スクールカウンセラーが常勤になれば、それは夢ではなくなるかもしれない。

If a school counselor works a full-time, it may be no longer a dream.

 

2016年1月17日 (日)

災害・紛争後の子どもの心のケア(5)ボスニアヘルチェゴビナでの日本の貢献―民族融和への厳しい挑戦①

今日は、阪神淡路大震災から21年目です。40代はじめに経験したこの大災害によって、私の活動は障がいのある子どもたち、不登校の子どもたちへの支援から、災害後の子どもたち、虐待を受けた子どもたち、そして紛争後の子どもたちへの支援と拡がっていきました。

 7月はじめから苦手な英会話をなんとかしなくてはと60代の手習いをはじめました。そこでであったのがDMM英会話でした。DMM英会話の講師はフィリピンだけでなく、東欧のセルビア、ボスニアヘルチェゴビナの講師が多く、ほかにも世界各地の講師がノミネートされています。

 

 最近は、ボスニアヘルチェゴビナの講師と毎日25分話しています。私の災害後の子どもの心理支援のパワーポイントやトラウマイメージ動作療法の英文をチェックしてもらううちに、1992年から1995年に起きたボスニア戦争の後遺症の深刻さを知るようになりました。それで最近は、ボスニア戦争後のPTSDの論文をレビューし、講師と話しています。

 

ユーゴスラビアはチトー大統領の死後、セルビア、クロアチア、ボスニアの人たちの宗教を背景にした民族対立が激化、Srebrenicaの大虐殺をはじめ、凄惨な殺戮や民族浄化という集団レイプが起こったそうです。20年後の今もその傷跡は深いようです。

 JICAのボスニアヘルチェゴビナのホームページを見ると、学校建設をはじめこれまでさまざまな取り組みをしてきたことがわかります。それで、ネット検索をしてみると大平剛(2005)の報告書を発見しました。一つの屋根の下に2つの学校が併存していることが書かれていました。また、JICA2002年の時点で、11校の学校を建設したが、彼が訪問した日本が建設した学校では、すべての民族がはいるという約束は守られてなく、かえって民族融和を妨げる結果になっていると報告されています。

 そこで、JICAのボスニアヘルチェゴビナの2010年発信のホームページをみると、日本が建てた学校にIT教育のプログラムを導入し、その時間だけは、複数の民族の生徒がいっしょに学習し、民族融和に貢献していると書かれていました。校舎という建物だけでなく、支援国の教師の研修を行い、人との交流をはかることこそ、本当の支援だと思いました。

http://www.jica.go.jp/balkan/office/information/event/100802.html

また、20145月に大洪水が起こり、それが20年前の戦争を思い出させるものと同時に、民族を超えた支援により民族融和・共存のきっかけになるのではと書かれていました。

http://www.jica.go.jp/topics/notice/20140627_01.html

できれば、日本から災害後の子どもの心のケアチームも送ってほしかったですね。

日本が海外支援をするとき、特に学校の建設というハードの支援には、防災教育や心のケアやIT教育といったソフトの支援を同時にするという原則をつくったらいいと思います。

 あるボスニアヘルチェゴビナの講師が「昨年日本の支援で私の市に1校の学校が建ちました。とても美しい学校です。そして、その学校はすべての民族が入学しています」と今朝話していました。日本が建設した学校の子どもたちは、「私はJapanese Schoolに行っている」と誇らしげに言っているそうです。日本はがんばっている、JICAがんばっていると思いました。でも、そういったニュースは日本では全く伝えられていません。

 その講師にストレスマネジメントがボスニアヘルチェゴビナで行われているかを尋ねたところ、小学校のときからリラクセーションなどストレスマネジメントの授業を受けてきたと言われていました。彼女は戦争の前の年にうまれ、砲撃のシーンを記憶しているといっていました。彼女が受けたストレスマネジメントの授業や今行われているストレスマネジメント授業がどのようなものかもっと知りたくなりました。

 

ボスニア戦争後の子どもの現状と回復は、Hasanović,M.(2011)でレビューされています。

複数の民族が一つの学校で学ぶComprehensive school programと民族ごとにまなぶEthnical school programがあり、大半はEthnical school のようです。Pscho-social programをいれたComprehensive schoolでは、PTSDの発生率が少ないことを見いだした(Hasanović,etal.,2009)とも書かれています。やはり、よい教育がストレス障害を抑制するのですね。

 

Hasanović,M.(2011) Psychological consequences of war-traumatized children and adolescents in Bosnia and Herzegovina. Acta Medica Academica 2011;40(1):45-66

Hasanović M, Srabović S, Rasidović M, Sehović M, Hasanbasić E, Husanović J, Hodzić R. Psychosocial assistance to students with posttraumatic stress disorder in primary and secondary schools in post-war Bosnia Herzegovina. Psychiatr Danub.2009;21(4):463-73.

今日から、「災害後の子どもの心のケア」を「災害・紛争後の子どもの心のケア」とタイトルを変えることにしました。

« 2015年12月 | トップページ | 2016年2月 »