アンガーマネジメント-ティクナットハンの「怒りの炎を抱きしめる」に思う
マインドフルネスが注目を集めている。
心理療法としても予防的開発的な方法としても。
NHKあさイチでも、社員の能率を高める方法として紹介されていた。
そんななか、NHKで、ベトナムの高僧で、フランスで活躍しているティクナットハンの特集が2015年5月7日・8日の深夜2時ころ、再放送された。
朝方生活をしていて、たまたま目がさめて、「怒りの炎を抱きしめる」という第1回をみた。
衝撃的な番組だった。
★2022年10月11日 参考HpとYoutubeとティクナット・ハンの本の怒り 心の炎を鎮める方法
それで、「反応しない」「判断しない」なのか。
ACTJapanのホームページに、マインドフルネスの日本語訳の尺度が掲載されている。なかでも、Five Facet Mindfulness Questionnaire(FFMQ)が最も活用されている尺度の一つのようだ。しかし、どうも、「反応しない」の因子の項目を読んでもなにか釈然としないものがあった。
例えば、
4それにどうしても反応してしまうということなく、自分の気分や感情に気づく。
4. I perceive my feelings and emotions without having to react to them.
them ってなんなの?
もちろん them=my feelings and emotions なんだけど、「react しないで」ってどういう意味?
24 つらい考えやイメージが浮かんだとき、大抵じきに気持ちが落ち着く。
24. When I have distressing thoughts or images, I feel calm soon after.
もちろん、react 反応する なんだけど、どういう意味だろうとわからなかった。
それが、ティクナットハンの特集をみて、「そうか、反応しないということは、怒りの感情を抱えて、人を傷つける・自分を傷つけるといった「反応」をしない、という意味なんだと理解して合点がいった。
ティクナットハンは、ベトナム戦争で仲間を虐殺された怒りを抱えて、ただ、ひたすら、呼吸に注意を向け続けた。そして、虐殺を行った人間の課題性・問題性を意味する心のメッセージにたどりつく。
怒りの炎を鎮めるというのは、怒りの火を消火することではない。怒りの炎が、自他を慈しむ行動のエネルギーに変わっていくのだ。それは、怒りの炎を抱えながら、自他を慈しむ合理的な行動を引き起こす前向きな心のつぶやきや信念が心のなかからわき上がることで、どちらが先かはわからないが、ともかく、相手の課題性・問題性を自分の感情に振り回されることなく、離れて、思い至る、そのことが本質なんだと思った。
これは、戦争・殺戮を繰り返している人類にとって、人類史上歴史的な活動であり発見ではないだろうか。
そうすると、FFMQの尺度項目は、ティクナットハンのマインドフルネスを反映しているのだろうかという疑問がわいてくる。
そこで、「マインドフルネス尺度」でGOOGLE検索すると、
https://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/41227/1/BungakuKenkyukaKiyo1_59_Maekawa.pdf
という前川真奈美論文を発見した。
もともと東洋の智恵から生まれた方法なのだから、東洋人によって、マインドフルネスの尺度を構成してもいいと思う。こういった試みをどんどん展開してほしい。
そして、インスタント・マインドフルネスではなく、マインドフルネスの神髄にせまる尺度を開発してほしい。
アンガーマネジメントに絞ってのマインドフルネスの尺度構成があってもいいかもしれない。とくに、子どもの尺度をだれか開発してほしい。もうすでに開発されていたらだれか教えてほしい。


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