四川大地震後の心理援助11-中国心理学会Hpより
中国心理学会のHpに、日本チームの活動についての総括と感想が記載されています。
吉先生が翻訳をしてくれました。
http://www.cpsbeijing.org/newsletters/index.htm
北京チームの研修だけではなく、今回の派遣全体について紹介してくれました。
高橋先生は災害が身体・心理に与える影響、PTSDの話、それから記憶の問題などについて話した後、被災者への具体的な援助を行う時に、日常会話の大事さについて指摘されましたとか。冨永先生はリラックス方法、それから子どもを援助するときに、紙芝居とおもちゃなどの活用について実習を含めた研修。小澤先生は二次受傷と過労について話され、援助者のセルフケアとリラックス方法を紹介しました。、織田島先生の動作法は主に肩、腰と背中のリラックスについて教授した。岡嵜先生はロールプレイを通して、我々に援助するプロセスの中、出会う困難と責任について考えさせられました。
研修紹介のあと、4名の参加者からの感想もあります。
その1:「心理援助は文化から栄養を摂取することを学ばなくては」。高橋先生が話された喪失の文化が大変興味深い。日本と中国は葬式の文化も大変似ていることに驚いたが、中国人は自分の民族に合うような理論と実践の体系を作ればいい。
その2:「日本専門家の研修の総括と感想」。援助隊の名所、服装の統一などは大変参考になったが、一番大事なのは被災者と良好な関係を作ること。1日目の午後の質疑応答は大変良かった。その中に私が2つ質問をした。フラッシュバックをどう処理するか、被災者の抑鬱と自殺をどう対応するか。冨永先生と高橋先生は具体的な回答をしたあと、高橋先生はご自分の体験を語ってくれました。抑鬱と自殺の対応は大変難しいことを教えてくれました。
その3:「災害後の援助は日常から」。高橋先生の日常会話の大切さがとてもよかった。「今日は暑いですね」「食欲がありますか?」「疲れているように見えるので、休みが必要ですね」とか。このような会話を通して、被災者たちの状態と反応を観察して、アセスメントして、援助を行っていく。冨永先生はこどもの援助に「パンダの気持ち」を紹介してくれました。可愛いパンダは地震が起きてから、どのような心理の変化があるのか、それからどのようにしたら、子どもたちは安心を得られるかについて教えてくれました。研修がもう終わって1週間も経ちましたが、研修の場面がよく頭に浮かんできます。日本の専門家に大変感謝です。
その4:「災害後の援助に関するいくつかの注目問題」。①「形而上学」を捨てる。②心理介入をどう受けとめるか。③心理援助者の身分をどう受けとめるか。④心理検査を使うことを慎重になろう。⑤組織の統一と強化を急げ。
以下、最近のことから。
四川の幹部らが神戸と長岡を訪問し、震災復興の情報を収集にこられたそうです。残念ながら、ハードの復興に関心があったようで、心のケアは注目されなかったのかもしれません。ただ、今回の活動と日本政府が提案している「心のケア」の具体的な取り組みをまとめて、みなさんに一部ずつお渡しいただきました。声が届くといいですが。
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