犯罪被害者・遺族による命の授業
朝日新聞によると、警察庁が、犯罪被害者・遺族による命の授業を展開するという。この試みも、犯罪被害者等基本法を受けた基本政策の一つである。
兵庫県心の教育総合センターがとりまとめた「命の大切さを実感させる教育プログラム」にも、この試みが提案されている。ここでは、子どもたちに直接お話をしていただく前に、まずは教職員が、犯罪被害者遺族の声を聴こう、ということを提案している。
私も、7年近く、犯罪遺族の会の例会に、参加させていただいている。そして、電話相談員養成研修やシンポジウムなどで、お話を聴く機会がある。そのたびに、涙が流れる。
こういった試みは、子どもの心をうつであろう。しかし、心ない反応に、犯罪被害者や遺族の方があわないとも限らない。二次的被害が起こらないように、教職員・保護者・生徒会、一丸となって、犯罪被害者遺族を、むかい入れて、その声を聴いてほしい。
犯罪被害者らが中高生に「命の授業」 警察庁(朝日新聞)2008年01月04日10時41分
犯罪で家族を亡くした遺族らに実体験や思いを中高校生らに語ってもらう試みを今春、警察庁が導入する。家族を失った悲しみを生の言葉で聞くことで、少年少女たちに、命の大切さを改めて知ってもらうモデル事業だ。同庁は「犯罪を許さないとの意識を深め、被害者にどのように接すればいいのかを知ってもらいたい」としている。
この事業は「命の大切さを学ぶ教室」。五つの警察本部を対象に、それぞれ四つ前後の中学・高校で実施する予定。犯罪で子どもを亡くした遺族らが味わった心の痛みや、事件後に周囲の人から受けた二次的被害について聞き、感想文を書いたり、アンケートに答えたりしてもらう。
この五つの警察本部では、被害者の体験談を聞く一般向けのフォーラムも開催する予定。どの警察本部で実施するかは新年度までに決める。
被害者支援都民センター(東京都新宿区)が06年11~12月に実施した調査では、犯罪被害者の遺族110人のうち、「不眠、食欲減退などの症状が1カ月以上続いた」と答えた人が9割以上にのぼった。近所の人や警察などから二次的被害を受けたと回答した人も9割近くいた。
飲酒運転のひき逃げ事件で長男を亡くした大久保恵美子・同センター事務局長は「遺族が肉体的・精神的にダメージを受けていることが理解されず、励ましの言葉を苦痛に感じることがある実態も知られていなかった。安全な社会を作り上げるのは教育次第で、子どもたちには命を大切にする気持ちを持ってほしい」と話している。
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