2008年4月11日 (金)

スクールカウンセラー事業への「かっぱさん」からの提案

「かっぱ」さんが「スクールカウンセラー事業予算削減を憂う」に、貴重なコメントを書き込んでくれましたので、ここにupします。

SC事業、私は個人に任されすぎている気がしています。学校に任されすぎ、sc個人に任されすぎ・・・選ばれた学校にのみ配置された過去とは違い、中学校に全校配置されている今、もう少しSCの基本ガイドライン、最低ラインみたいなものがいるのではないでしょうか。。。SCは困っている子ども、しんどい思いを抱えながら生活している子どもの味方です、そんな子ども達が、生き生きと健康的な生活を送れるよう、応援します・・・ということを、個人SCとしてだけではなくてSCの仕事としてしっかりアピールすること、また、道徳の授業にSCが入ることが義務づけられたり、、、と、枠組みがしっかりする必要があるように感じています。そしたら、力のないscも本だけ読んではいられないですよねえ。Aさんが転校した、向こうの学校ではSCの支援を受けられたのに、新しい学校では、学校の方針と違うので会えない・・なんてことも起こっているようです。機関からSCを勧めたとき、この学校ではSCにつなげやすいのに、この学校はSCにつなげにくい・・なども起こっています。sc同士で連絡が取りにくい感じもあります。SC個人の力ももちろん関係しているとは思いますが、力のあるSCでも動きにくさ、仕事のしにくさを抱えているように思います。SCも一人の人間で、若いSCも増えている中、だめなSCは切られる(もちろん力のない人合わない人は転職しても良いでしょうが)・力のあるSCだけ残るという発想だけでなく、SCを育てていくことも必要ではと思うのです。枠組みがあれば、無駄なSCの傷つき・無駄な批判を減らせる気もします。県の研究連絡会だけでなく、地域の学習会・連絡会など、年にせめて2回開けるようなシステムも欲しいです。
学校のニードに応えること、地域の様子にあわせてSCが組み込まれていくことは大切ですが、校長の権限の元に働いているSCが、十分機能するような枠組みがいるような気がします。どこの学校に行ってもSCというサービスが受けられる・・そんな発想ではだめなのでしょうか。
それから、「前の学校のscは授業しに来たし、休み時間も元気な子がいっぱい相談室に集まっていて、大人しい私は入りづらかったけど、相談したいとずっと思ってた」と話してくれた子「忙しそうな先生にはなんか話せないけど、ゆっくりしてそうだったから」と相談に来てくれた子もいました。もちろん本だけ読んで生徒が話しかけにくい・・なんてscはどうかと思うけれど、暇そうにしてるから、話しやすい、安心できる。。という子も中にはいるとは思うんですね。一律の評価だけでは子どもの気持ちは測れないという気もします。学校は頑張る=良いことになっていて、頑張っていない(ように見える)scはどうなんだ!という偏った見方もあると思うのですね。でも、何もしないでいることが大事なこと、頑張らないことが大事なこともあるわけでしょう。その辺り、scが学校の評価・ニードを気にしすぎてscとして機能しなくなるようでは、子どもを救えないようには思います。
ある学校で「scがいてくれたから、安心して生徒と本音でつきあえました」と言ってくださった先生がいました。そんな風に、先生もscを頼りながら、scも先生の力を信頼しながら、仕事しやすい環境、人と人が触れやすい環境が作れると良いです。

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2008年4月 4日 (金)

スクールカウンセラー事業予算削減を憂う

文部科学省の平成20年度の予算が文科省のHPに載っています。

平成20年度文部科学省 各局課別予算案等の発表資料一覧
平成20年度予算額(案)主要事項[説明資料]分割版(2)

説明資料のスクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの部分を転記します。

2.スクールソーシャルワーカー活用事業(新規) 1,537,921千円
いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など、児童生徒の問題行動等へ対応するた
め、教育分野に関する知識に加えて、社会福祉等の専門的な知識・技術を用いて、
児童生徒が置かれた様々な環境へ働き掛けたり、関係機関等とのネットワークを活
用して支援を行うスクールソーシャルワーカーの活用方法等について調査研究を行
う。
指定地域141地域

3.スクールカウンセラー等活用事業補助3,365,315千円(5,050,644千円)
いじめ、暴力行為などの問題行動や不登校に対応するほか、災害や事件・事故な
どの被害者である児童生徒等の心のケアに資するよう、学校における教育相談体制
の充実を図るとともに、子ども等が夜間、休日を含め24時間いつでも相談機関に
相談できるよう都道府県等が行っている相談体制(電話相談)の充実を図る。
また、スクールカウンセラーを小学校へ新たに配置するとともに、子どもと親の
相談員や生徒指導推進協力員を引き続き小学校に配置する。

予算額をみてわかることは、スクールカウンセラー事業が前年に比べ約16億円減額なのに対して、スクールソーシャルワーカー事業が新規に15億円配分されたということです。

教育相談等に関する調査研究協力者会議の提言です(「空も、つながっている」)

スクールカウンセラーに対する評価(「空も、つながっている」)

でも、指摘されていますが、

文科省の昨年度のスクールカウンセラーに関する調査の結果(中学校567校の約74%がSCの時間数を増やしてほしい、約95%がSCは効果的・必要と回答)に反して、スクールカウンセラー事業が大幅に削減されたということです。

スクールソーシャルワーカーの配置に私は賛成です。しかし、スクールカウンセラー事業の予算を削ってほぼその額を配置したことになります。これは、どういうことでしょう?

昨年度の文科省によるスクールカウンセラーの大規模な調査結果が、スクールカウンセラーは評価されていない、ということなら、わかりますよ。でも、違うんです。これほどの予算の削減の根拠はなんなんでしょう?なんのための調査だったんでしょう?この国は、調査結果に基づいて、施策を打つことをしない国なんでしょうか。

なにか、政治が動いたのでしょうか?国会議員のみなさんは、このことを知っているのでしょうか?

虐待問題に対応するのなら、もっと地域の社会資源を有効に活用する方策を検討することを並行に、取り組むべきです。保健センターの保健師さんは、地域に本当に入り込んでいます。児童相談所とも機関としてきちんとつながることができます。ケース会議を招集することもできます。

何度も言いますが、スクールソーシャルワーカーの配置には賛成ですよ。でも、この予算の組み方はないでしょう。

まったく不可解な予算案といわざるえません。

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2008年4月 1日 (火)

文科省のスクールカウンセラーに関する調査結果知ってます?

平成19年度に文科省で、「教育相談等に関する調査研究協力者会議」が設置され、その会議で、スクールカウンセラーに関する調査が実施されています。みなさん、知ってました?私、不覚ながら、これまで知りませんでした。

教育委員会・学校長へのアンケートです。

スクールカウンセラー派遣校の学校長を対象とした調査です。

小学校 40校
中学校 567校
高等学校 56校

ここでは中学校の結果の一部を引用します。

○スクールカウンセラーについてどのように受け止めていますか?(1つ選択)
回答数 構成比

a.学校の相談体制の中核的な役割を果たしていると認識している(83校) 14.1%
b. 生徒や保護者が気軽に悩みを打ち明ける存在として、必要な存在と感じている(163校) 27.8%
c.教員とは異なる観点を持つ外部の専門家という位置づけで、効果があると感じている (313校) 53.3%
d.スクールカウンセラーとのコミュニケーションが不足していることなどにより、学校として、必ずしも有効に活用されているとは言えない( 11校) 1.9パーセント
e.スクールカウンセラーに相談する生徒があまり見られないなど、学校としてスクールカウンセラーの活用に疑問を感じている( 0校) 0.0パーセント
f.スクールカウンセラー以外の外部の専門家や人材の活用がもっと必要である(5校) 0.9パーセント
g.その他  ( 12 校)2.0パーセント

この選択肢で一つ選択というのは無理がありますが、a.b.c は、スクールカウンセラーは効果的ないし必要と感じている選択肢ですね。これを合計すると、95.5%です。

○ スクールカウンセラーの活用についてどのように考えますか?(1つ選択)

     回答数 構成比
a. 連日の勤務が望ましい( 144校) 25.4パーセント
b. 連日ではなく、週2日又は週3日のように1週間に複数日の勤務が望ましい( 280校) 49.3パーセント
c. 勤務日数よりも、1日当たりの勤務時間の拡大が望ましい( 39校) 6.9パーセント
d. 現状の勤務形態が概ね適当( 80校) 14.1パーセント
e. 相談効果があまり見られず、それほど必要性が感じられない( 1校) 0.2パーセント
f.その他   24 4.2パーセント

a.連日とb.複数をあわせると、74.4%です。現状の週6時間という勤務形態よりも、74%もの学校が時間数・日数を増やしてほしいという結果です。

この結果が、どうして教育施策に反映されないのでしょう?

当初、週に8時間であった時数が、6時間に削減されたということは、世間の人は知らないのではないでしょうか。平成20年度のスクールカウンセラーの国の負担する額は削減されたと聞きます。

スクールカウンセラーや臨床心理士は、もっと声をあげるべきではないでしょうか?

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2007年7月 5日 (木)

小学校へのスクールカウンセラー拡充って??本当??

いじめ低年齢化、小学校へもカウンセラー派遣充実へ…政府(読売新聞、2007.7.5)

 いじめを苦にした自殺の増加など子供を取り巻く問題が深刻化する中、文部科学省は来年度から、これまで主に公立の中学校に派遣してきたスクールカウンセラーを、小学校にも拡充する方針を決めた。

これって本当でしょうか?小学校は、記事にもあるように、ごく一部にしか、スクールカウンセラーが配置されていません。いまのスクールカウンセラー事業が、時間数の削減の状況のなかで、この記事は、本当でしょうか?

専門家会議とは、高橋哲さんも委員になっているスクールカウンセラー事業についての10年目の見直しの委員会のことでしょうか?

もう少し、正確な情報がほしいですね。

#2007/07/05、22:13 文部科学省のHpに「教育相談等に関する調査研究について」をみつけました。

平成19年4月20日・初等中等教育局長決定

1   趣旨
 児童生徒のいじめ等の問題行動や不登校に適切に対処するためには、子どもたちの悩みや不安を受け止めて相談に当たることが大切である。また、近年は、事件事故等の被害者である児童生徒や保護者の心のケアなどの対応も求められるなど、学校等における教育相談の役割はますます重要となってきている。
 こうした状況に鑑み、スクールカウンセラーの在り方を含め、学校等における教育相談活動の充実等についての調査研究を行う。

2   調査研究事項 (1) 教育相談体制の充実について
(2) スクールカウンセラーについて
(3) その他

3   実施方法 (1) 調査研究の実施に当たっては、別紙の学識経験者等の協力を得るものとする。
(2) 必要に応じ、別紙以外の者にも協力を求めるほか、関係者の意見等を聴くことができるものとする。

4   実施時間
 平成19年4月20日から平成19年9月30日までとする。

5   その他
 この調査研究に関する庶務は、初等中等教育局児童生徒課において処理する。

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2006年12月26日 (火)

国会でのスクールカウンセラーの論議

国会の議事録は、「国会会議録検索システム」で、その全容を知ることができます。
そのホームページで、キーワードをいれると、議事録がリストアップされます。ちなみに、「スクールカウンセラー」で検索すると、平成13年12月20日 ~ 平成18年12月20日
の間で、96件がヒットします。

ちなみに、本年12月13日の参議院・教育基本法に関する特別委員会で、公明党の山本保議員が、スクールカウンセラーのスーパーヴァイザー制度についての質問をされています。
山本議員は、スクールカウンセラー施策について、おおくの情報と知見をもっているようで、頼もしい限りです。
私たち臨床心理士は、もっと、日頃から、議員と交流して、情報を提供したり、施策をお願いする必要がありますね。

165 - 参 - 教育基本法に関する特別… - 11号 平成18年12月13日

  ○山本保君 公明党の山本保です。
 教育基本法の内容でございますが、短い時間ですので絞った質問をしたいと思っております。
 最初に、いじめ問題に関連でございます。
 今、九五年からですか、文科省は、各学校、特に中学校にスクールカウンセラーを置くということで導入されているわけであります。ほぼ、多くの、ほとんどのですか、学校に置かれているようでありますけれども、ただ、いろいろちょっと耳にしますと、カウンセラーの方がやはり問題の重さに倒れてしまっているとか、また先生が、これはいろんな問題があるかもしれませんが、報道を見る限り、私はひとつ善意で、自分で抱え込んでしまったんじゃないかなというような気もする事件もあると思っているんです。
 つまり、こういう問題というのは一人で、臨床心理の方では、これをすべて自分で受け止めるということはこれは大変危険なことでありまして、普通、スーパーバイザーという、一人一人の相談員のまたそのお気持ちを支えて、解きほぐしていくような専門家というのが置かれなくてはならないと思っております。もちろん臨床心理士会などにはそれがあるわけですけれども、スクールカウンセラーというのはまた特殊な、特殊といいますか、特別なものがあります。
 一般的な臨床心理ですと、インドアで相手が自主的に来るのを待っていると、こういうのが基本的な相談の姿勢なのでありますけれども、またいろんな指示などはしない、またその知ったことは当然そのカウンセラー一人の心の中にとどめておかなければならないというようなことはもうこれカウンセリングの基本なんですけれども、しかし学校運営の中では、それはなかなかそうなりますと今度は学校自体が動きません。
 様々な問題がありますので、私は、まずこのカウンセラーに対してのスーパーバイザーというような方をきちんと置かなければならないのではないかなということを以前から主張しているのでありますけれども、まず大臣にこの辺をお聞きしたいと思います。

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