2009年10月19日 (月)

長嶋一茂「学校の授業に“心のケア”の時間を作ります」(太田総理)No.3

 この番組、ある方の好意で、みることができました。はじめにスクールカウンセラーが現在1万校に配置されていることや、鴨下議員がストレスマネジメントの説明をするなど、実際みてみると、かなりしっかりリサーチして、番組を組み立てていたことにびっくりしました。

 それと、”子どもにはストレスを与えるべし”と叫んでいた教師(?)の方の主張も、わからないでもない。また、横粂議員が”ストレスをなくすのは政治だ!”というのも、実は一理あるわけです。これらの発言をストレスマネジメントの立場から考えてみます。

 ストレスマネジメント教育は、ストレスをなくすことを目標にしているのではありません。むしろ、ストレスを引き受け、それを主体的に乗り越えていく。その時に、生きている実感や達成感がえられ、そのことがまさにストレスマネジメント教育の目標なわけです。

 ”いやだな、やれないよ”と感じる状況(ある意味、子どもが自分の潜在的能力を賦活させ乗り越えることができるストレス状況を大人が用意する)のなかで、大人や友だちの応援や自らの力でそれを乗り越えていく、そこがストレスマネジメント教育の一側面です。”ストレス与えるべし”という教師(?)は、子どもの主体や子どものストレス対処の視点が欠けていたのだと思います。

 一方、横粂議員の発言は、環境調整の問題ですよね。でも、その発言も、子どもの主体性やストレス対処の力という視点が欠けているのです。

 また、金美齢さん、「教師は知的教育をするのが仕事」という発言がありました。まさに、そのとおり、日本の教師は、部活指導からしつけまで、期待されているのが現状で、そのことは、変えていかないといけないと思います。でも、アメリカのようになるのがいいとは思ってません。

 でも、心のケアの授業(正確には、心の健康の授業)は、一つは、メンタルヘルスの知識を与える知的教育なんです。トラウマとはなにか、どうすれば回復できるのか、臨床心理学、精神医学、心身医学といった学問背景に依拠しているのです。だから、臨床心理学を学んできたスクールカウンセラーが心の健康の授業は担うべきなんです。でも、すべてスクールカウンセラーに任せるのではなく、心の健康の授業には、担任が同席し、子どものようすを観察し、授業後に、個別に支援をしないといけない子どもについて話しあうことが大切です。

 ですから、心の健康の授業は、道徳とは全く違う学問なんです。もちろん、心の健康の授業は、知的教育だけでなく、実感を重視します。ですから、さわかやな自己主張、傾聴、リラックス、落ち着く方法、絆の大切さ、受けとめ方(認知)など、さまざまな体験ワークを組み込んでいます。そして、それは、世界の動向なんです。インドネシア・アチェでも、「自己啓発」という授業があるそうです。イスラムのお祈りからはじまる学校でさえ、そういった授業があることを、もっと知り、日本のこれからの教育を考えていくべきだと思います。

 ともかく、長嶋一茂さん(これまで「長島」と誤記していました、失礼)、とてもすばらしい発案をしてくれました。

 ブログ「空も、つながっている」さんが、興味深いことを書いています。参考にしてください。

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2009年9月27日 (日)

教師の研修会-生きる力を育む-揖龍教職員組合主催

 たつの市・太子町の教職員組合で構成する揖龍教職員組合主催の研修会(揖龍教育フェスティバル)が開催された。私は、特別分科会・「生きる力を育む教育」に参加した。

 心の健康教育プログラムをどこか年間を通じて実践していただける市を募ったところ、たつの市が手をあげてくれた。年間、3回の教員研修会を開催し、私が授業案を紹介し、学校・学年に応じて、指導案をアレンジして実践してもらうという企画だ。その取り組みの一部を、龍野西中学の日下博文先生が発表してくれた。日下先生は、この教育は、「心の予防接種」だと、評してくれた。生徒が将来、ショックな出来事に遭遇したとき、この教育を受けたものとそうでないもので、おそらく回復の仕方が異なるだろうと発言された。

 参加した教員の方から、すばらしい意見が次々にだされた。

 「もちろん暴れることは良くないけど、つらいよ!苦しいよって表現している。それに対して、心の中に怒りをずっとため込んでしまう子どもは、私たちもそのことに気づけないし、糸が切れたときのことを考えると、どうなるんだろうかと思う」、

 「あるカットしやすい子どもに、その後落ち着くように深呼吸をしてもらう。そして、カットなって××をする前に、今度は先生のところにおいでねといっている」

 「つらいことがあっても、家で『つらかったね』と言ってもらったら、ストレスはなくなっていくでしょ。でも、いま、それができない家庭が増えているんです。それで、私たち教師が少しでもそういうメッセージを子どもたちに送ってあげなければなりません。でも、私たちの心に余裕がなければ、そういうかかわりはできませんよね。この多忙さの中で、私なりに工夫をして、少しゆとりを持ち直すことができました。」

 それぞれの参加者の発言に対して、私は、いくつかのコメントを添えた。

 怒りや悲しみの気持ちをわかってもらうメッセージを送ることと、やってはいけない行動を制止すること、この両方が大切であること、「むちゃ腹立ってるな!」といったメッセージは、怒りを和らげること。

 ストレスマネジメントは、心の対処をすればよい、というものではない。教員を増やして職場の環境を良くする運動を展開すること、スクールカウンセラーなどを常勤雇用すること、など環境を変える働きをすることもストレスマネジメントでは重視する。

 海外では、心の健康教育が、一本の柱として教育に位置づけられていること、などを話した。午前中のこの研修会のあと、心地よい疲れで、神戸に向かった。午後は、サテライト神戸で、臨床心理相談、大学院説明会と。ともかく、忙しい。いつからこんなに忙しくなったのだろう。

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2009年9月15日 (火)

いじめ防止とストレスマネジメント研修会2009

いじめ防止とストレスマネジメント研修会を神戸で行いました。

50名の参加、小学校から高等学校の教員の方が参加されました。この研修を、兵庫県教育委員会が開設してもう何年になるでしょうか!年に3回、いろんな地域で行っています。

「bullyingstressmanagement.ppt」をダウンロード

「bansyo.ppt」をダウンロード

以前にも、研修でつかったpptやアンケートをupしましたが、ちょっと何枚か新しく追加しましたので参考にしてください。

いじめ防止ツール(アンケート・リーフレット・いじめとストレス授業案)

 ある参加者と休み時間に免許更新制について話しました。

 日常的に、教育委員会は研修を実施しているので、やはり、10年目に、講習を受けるというのではなく、10年間、毎年さまざまな研修に参加したことをポイントとして、記録し、10年目に、そのポイントを領域別に、計上して、免許更新申請するといいのではないでしょうか。

 そして、その研修も、教育委員会が企画するものだけでなく、大学開講講座、学会研修会、学会発表も加えたらいいと思います。教職員組合の研修会も、以前、参加しましたが、実に熱心な研修がなされていました。企画も非常に質の高いものでした。そのような研修会もポイント認定にしたらいいと思いますよ。

 免許更新制をやめてしまうのではなく、教員の質の向上のよりよい仕組みを作る機会だと思います。

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2009年7月26日 (日)

日本ストレスマネジメント学会第8回大会終わる(1)

7月25日・26日と長崎大学にて、第8回大会が開催された。25日の午前中、公開シンポジウム「指導者のストレスと選手育成」が開催された。
話題提供者は、北京オリンピック男子バレーボール選手で現在高校教諭の朝長孝介先生、女子高校駅伝で全国優勝・準優勝経験のある岡山県興譲館高校の陸上部監督・森政芳寿先生、そして鹿児島大学附属病院臨床心理士・上原美穂先生でした。
 朝長先生は、試合前に緊張しマイナスのイメージが浮かんできたとき、それをプラスイメージに変える工夫を話してくれました。森政先生は、選手にストレスマネジメント日誌を書いてもらっていることを紹介してくれました。成功のイメージ(例えば、試合に勝って握手している場面など)、不調の時の心と体、その不調を克服する工夫、この3つをシートに書いてもらうそうです。まさに、解決イメージ、ストレス反応、ストレスコーピングのセルフモニタリングです。さらに、試合でピークパフォーマンスにもっていくために、試合の1週間前から、選手にすべてを任せるそうです。

上原先生は、高校フエイシング選手への動作法をとりいれたストレスマネジメントについて、選手の感想を含めて紹介してくれました。
 このシンポは、メンタルトレーニングに留まらず、レギュラーになれない選手へのかかわり、試合で失敗した選手へのかかわりと、スポーツ体験を、人生を主体的に生きるストレスマネジメントの観点から組み立てられました。高校生へのスポーツ選手へのストレスマネジメントを実践研究してきた藤原忠雄先生(兵庫教育大学)が、メンタルトレーニングとストレスマネジメントの違いをうまく整理してくれました。
 朝長先生は、今年から、高校の教員・バレーボール部監督です。でも、私はきっとバレーボール全日本の監督に将来なる人材だと思いました。その時は、きっとストレスマネジメントを取り入れた選手養成をし、再び、バレーボール男子にメダルをもたらすでしょう!

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2009年6月 5日 (金)

日本ストレスマネジメント学会、学術協力団体に登録

日本ストレスマネジメント学会が、日本学術会議協力学術研究団体に登録されました。

山中寛理事長(鹿児島大学)・竹中晃二前常任理事(早稲田大学)・山田冨美雄常任理事(大阪人間科学大学)らと、2002年に、現職教員・医師らのグループのつよい要望で、立ち上げた学会です。

今年は、7月25/26日に長崎大学にて、第8回大会が開催されます。演題申し込み、ポスター発表、参加申し込み、もうすぐ締め切りですので、是非、参加下さい。

この学会の設立の経緯の一つは、阪神淡路大震災です。そこで活動した山田先生、竹中先生、そして、当時、プロスポーツ・オリンピック選手のメンタルトレーニングに従事していた山中先生と、意気投合してできた学会です。

趣旨

本学会設立の目的は、ストレスマネジメントの理論と実践技法を用いて、心身の健康の維持・促進、ならびに疾病の予防と回復をめざす基礎的研究、実践的研究を通し社会に貢献することとする。

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2008年12月21日 (日)

道徳教育と心の健康教育を考える-「負の感情」に向き合う力を(宮崎日日新聞)

来年度の文部科学省の概算要求をみると、「道徳教育の総合的推進」が掲げられている。趣旨は、

(1)我が国の児童生徒については、生命尊重の精神、自尊感情の乏しさ、基本的な生
活習慣の未確立、規範意識の低下、人間関係を形成する力の低下など、心の活力が
弱っているとの指摘がなされており、生命を尊ぶとともに、いじめを許さないとい
った規範意識等の確立の根底となる道徳教育の一層の充実が求められている。

ということだ。

これは、当然必要なことだが、一方で、「怒りや悲しみを抱えたとき人がどうすればいいのか?」といった「心の健康」にかかわる教育も必要だ。

 ストレスマネジメント教育を学んだ教員が、学校で、よい実践を展開している。さきほど、私のゼミの修了生で小学校の教諭のT先生が報告してくれた。T先生の地域は、家庭力が乏しく、これまで問題行動が多発していた。しかし、ストレスマネジメント教育をはじめて以来、「校内暴力が減った」「校内のガラスの破損が減った」「遅刻する児童が減った」「授業中に離席がなくなった」と報告してくれた。「人間関係プログラム」と名づけて、道徳よりも「特別活動」で展開しているようだ。

来年度、組織的に、効果検証のプロジェクトを、発足させたい。いっしょに展開したい教諭・スクールカウンセラーは、プログラム(授業ごとに、教師やスクールカウンセラーの子どもへの発問、予想される子どもの応答・反応、ワークシート、アンケートなど)をメールでお送りするので、申し出てほしい。

わが国も、イギリスのように、心の健康教育のエビデンスをだして、政府に、提案する時期にきている。

宮崎日日新聞が、道徳教育だけではだめだよと、社説で提言している。

「日本の教育を、どげんかせんといかん!」そう思う。

「負の感情」と向き合う力を(宮崎日日新聞・社説 2008年11月27日)

 過去最多の5万2800件。この数字は昨年度、全国の国公私立の小中高校生が学校の内外で起こした暴力行為の件数である。文部科学省の調査で分かった。
 小学校が前年度比37%増の5200件、中学校も同20%増の3万6800件だった。
 生徒間暴力が同22%増の2万8300件に上っている。
 自分の感情をコントロールできず、言葉より先に手が出る、そんな傾向が強まっているという。
 対人関係能力は他者と社会で共生するための土台である。その感情が身についていない子どもの増加は社会の危機に直結する。

■心に「ピン」とこない■
 負の感情、つまり怒りや悲しみ、不安や憎しみなどは誰もが抱えている。
 暴力行為の増加はそうした感情を言葉で処理できず、そのまま他者にぶつける傾向が強まったことを示す。
 感情を抑制する力は他者とかかわる体験を通してはぐくまれる。
 幼児期に怒りなどの感情を他者にぶつけ、それを親などに受け止めてもらうことで次第に感情を抑えられるようになるという。
 道徳教育を強化しても、その土台となる共通の基盤が育っていなければ規範を説いても心に「ピン」とくるはずがない。
 少子化や地域の崩壊で、失われた子どもの対人体験の機会や場をどうつくるか。学力問題以上に取り組むべき課題である。
 いじめの問題も根っこを同じくする。
 今回の調査では、いじめ件数は前年度から2万3700件減り、10万1100件となった。しかし、依然として相当な数である。

■件数に一喜一憂せず■
 いじめは、対人関係で傷つき、抱えたストレスを手っ取り早く解消する手立ての一つだという。つまり、対人関係能力が低下するほどにいじめははびこる。
 子どもが集団で過ごす学校で、ストレスと無縁でいることは難しいだろう。ストレスを抱えたとしても、それを他の子どもに向けないで済ますことができる力をつけさせることが大切だ。
 また、学校が認知したいじめ件数の増減に一喜一憂するのはやめたい。前年に比べて減ったとしても認知できなかっただけかもしれない。今回の文科省の調査でも、アンケート、家庭訪問、個人面談など実態把握に積極的に取り組んだ学校ほど認知件数が多くなるという結果が出ている。
 「加害者を厳しく罰せよ」という声もあるが、いじめは被害者と加害者が頻繁に入れ替わることもあって特定の子どもを対象にした指導には限界がある。
 インターネットを利用したいじめのように加害者の割り出しが困難なケースも多い。
 処罰や規範教育を強化するだけでは感情やストレスを封じ込めるだけで、かえって暴力もいじめも増える結果に終わりかねない。

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2008年2月 2日 (土)

受験プレッシャーへのストレスマネジメント授業

「stm-test-pressure.doc」をダウンロード (受験のためのストレスマネジメント指導案)

「imagetrainingwork01.doc」をダウンロード (イメージトレーニングワークシート)

「feelingscale-kanji.xls」をダウンロード (気分評定表)

先日、A市、B中学校の3年生、4クラスで、受験をさわやかにのりこえるためのストレスマネジメント授業を、わが研究室のスタッフ(中学教員、高校教員、元高校教員、ストレートマスター)が、担当しました。

 指導案は、導入(ストレスって何?)、気分調査票、眠りのためのリラックス法、イメージトレーニング、試験当日落ち着く方法、気分調査票、の手順でした。50分授業です。

気分調査票とイメージトレーニングのワークシートには、とても、よい感想がたくさん書かれていました。

事前打ち合わせで、先生方がとてもがんばっている姿が印象的でした。

 兵教大大学院でカウンセリングを学んだ経験のあるC先生は、「生徒たちにとって学校が家なんです。私は生徒たちにとってよいことはすべてやってきました。」と。また、「なにか問題を起こしてくれたら対応もできますよね。かかわることができます。でも、外に向かわずに、内に向かってしまうのがとても心配なんです」と。

 家庭基盤が弱いなか、「早寝早起きあさごはん」「親がきちんとしつける」という中央からのあたりまえのメッセージでは、もう、現場は対応できない。むしろ、不健康な親はもうあきらめて、子どもによい体験・望ましい体験を積極的に提供してくことが必要な時代がきています。だから、道徳はこうあるべき、という考えを捨てて、今の子どもにとってこういた体験が必要!という観点で、新学習指導要領が改訂されることを強く望むのです。

なお、三木市自由が丘中学でもスクールカウンセラー仲間が実践しています。

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2007年10月11日 (木)

受験に向けてのストレス・マネンジメント授業

受験に向けてのストレス・マネンジメント授業、中学校での実践事例が紹介されています。

ワークシート添付します。

「solutionimagetraining.doc」をダウンロード

これは、「イメージと動作によるストレスマネジメント教育・展開編」に掲載されている黒河内さんの論文をもとにしています。

生徒は、結構、勉強への「やる気」がわいてくるんですよね。

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2007年7月31日 (火)

日本ストレスマネジメント学会第6回大会終わる

第6回大会は、2007728日・29日に、大会長・津田彰先生、事務局長・稲谷ふみ枝先生によって久留米大学で開催された。海外からはじめて演者を迎え、Beutler博士に基調講演をいただいた。(東京大学でも講演をしています

 Beutler博士は、treatment-centered viewpoint  relation-centered viewpoint  の利点と欠点を述べた後、Systematic treatment selection を提案し、実証的な研究を2つ紹介された。treatment-centered は、技法がプログラム化されており、治療者患者関係は問題にされない。代表的なアプローチが認知行動療法である。relation-centeredは、治療者患者関係を重視し、代表的なアプローチが精神分析的療法や来談者中心療法である。わが国の臨床心理学は、この2つのアプローチのうち、後者に軸足をおいている臨床家・研究者が多い。そして、この2つのアプローチは、相互に理解し合うことが少なかった。しかし、日本の臨床心理学も、私たちが変えていかなければならない。そのヒントになるのが、Beutler博士の提案である。

 Beutler博士は、この2つのアプローチの共通性とユニーク性を実証的に抽出する研究方法を提案したのである。紹介された一つの研究では40名の患者(薬物依存を伴う重篤な人)に、認知療法やナラティブ療法などをそれぞれ実施し、患者要因、技法要因、治療者患者関係要因などを分析したのである。このアプローチこそ、わが国の心理臨床の研究者にいまもっとも求められている観点だと直感した。研究チームを募って、是非、日本でもsystematic treatment selection研究に着手したい。

 実は、本学会は、treatment-centeredrelation-centeredの両方の立場の研究者・実践家が、”なかよく”交流している数少ない学会なのである。これは、午後のシンポジウムの話題提供者の発表を聞いても理解いただけたであろう。ストレスマネジメント行動は、学派にとらわれないのである。津田先生の共同研究者である田中芳幸先生は、多理論統合モデルにおいて、さまざまな療法のエッセンスをストレスマネジメント行動として提案した。また、高橋裕子先生は、ピアサポートをうまく活用したインターネットによる禁煙マラソンプログラムを紹介された。安藤満代先生は、終末期がん患者への回想法を実施しその効果を報告された。山下裕史朗先生は、発達障害の子どもたちへの行動療法・行動分析によるソーシャルスキル集中訓練とペアレントトレーニングを、紹介された。

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2007年6月29日 (金)

「いじめとストレス」授業-福井県の小学校にて

今日は一日、福井嶺南で、午前中、教師研修、午後、模擬授業、そして研修。帰りに、魚市場で、おいしい魚を買ってかえりました。

小学5年生1クラス、32名の子どもたち。プレイホールという絨毯敷きの広々とした部屋で、近隣の先生方が見学するなか、一コマ授業を行いました。

子どもたちは、元気で、とても発言が豊かでした。

授業案は、「いじめとストレス」改訂版です。

ほんとうに、どんどん発言があり、私も、うれしくなりました。

「いじめ被害を受けているBさんが元気になるためには?」

・先生や親に言う。

・Dさんが親や先生に言う。

・Bさんをはげます。

「いじめはよくないと知っているAさん、それでもいじめをやめられない、Aさんの心は?」

・おもしろくない

・かまってほしいから

・ゴメンって素直にいえないから、・・・

いくつか、子どもたちの了承がえられた感想を掲載します。

・リラックスをするだけで心が落ち着くなんてすごいと思った。またなにかあった時やってみたいです。おかげで元気になりました。

・今日いじめのことを勉強して元気になれる方法がよくわかりました。わたしは、いじめはだめだなあと思いました。楽しかったです。

・トミーさんの「ストレスといじめ」のはなしをきいて、すごく具体的でわかった。私は、今日のじゅぎょうは、久しぶりにがんばりまくりました。そして、トミーさんのおしえてくれたいじめの悪さは、みんなに伝わったと思います。

・もしもわたしがいじめられたら、このじゅぎょうでならったことをしてみたいとおもいます。それから、あいてがいやがることは、これからはしないようにします。あと、とみー先生がおもしろかったです。

・かたに手をおかれていたとき、はなしたしゅんかん、ずっと手がおかれているようでした。元気になったけど、ちょっとびっくりしました。

・かたに手をおかれてもんでくれたら気持ちよかった。1回発表できてうれしかった。今日の授業はよくわかった。

教師研修資料

「stressmanagementtext.jtd」をダウンロード

「bullyingtraumaticstress.ppt」をダウンロード

「feelingscale.xls」をダウンロード

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2007年6月19日 (火)

日本ストレスマネジメント学会第6回大会にご参加を!

日本ストレスマネジメント学会第6回大会が久留米大学にて、2007年7月28日(土)・29日(日)に開催されます。

基調講演は、カトリーナ災害被災者ケアなどでリーダーシップを取られたBeutler教授です。米国心理療法学会前会長、テロリズムの心理学の第一人者。うーん、これはメディアにも来てもらいたいですね。

この大会に先立ち、なんと、日本トラウマティック・ストレス学会と日本ストレスマネジメント学会共催で、7月20日にシンポジウムが開催されます(えーるピア久留米)。

すべてのオーガナイズは、津田彰先生です。稲谷ふみ枝先生が仕切っているようです。

なお、28日の基調講演のあとのシンポジウムでは「ストレスマネジメント最前線」と題して

司 会 山中 寛(鹿児島大学大学院)・山田冨美雄(大阪人間科学大学)
シンポジスト
田中芳幸(東京福祉大学)・村山浩由・伊藤桜子・津田 彰(久留米大学)・
矢島潤平(別府大学)「多理論統合モデルを用いたストレスマネジメント行動変容の試み」
高橋裕子(奈良女子大学保健管理センター)「禁煙マラソンとストレスコントロール」
安藤満代(聖マリア学院大学)「がん患者に対するストレスマネジメント」
山下裕史朗(久留米大学医学部小児科学)「ADHD児及び家族のストレスへの心理社会的支援」
指定討論者:岩田昇(広島国際大学)

が企画されています。29日はワークショップがあり、昨年、本学会の奨励賞を受賞した「アンガーマネジメント」の岩瀬佳代子先生のセッションもあります。

今月末までが、参加申し込みの締め切りです。もちろん、席にゆとりがあれば、間近でもokかもしれませんが、なるべくはやく申し込みましょう!!!

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2007年2月21日 (水)

高校でのストレスマネジメント授業

今日、高校2年生にストレスマネジメント授業を行いました。

3クラスの小規模な学校でした。

私のゼミの大学院生の現職2名、元職1名、ストレート2名で、2名ずつペアを組んで授業を行った。私はストレートマスターのUさんと組んだ。臨床基礎実習や、事例でなんども漸進性弛緩法や絆のワークは実践しているが、いざ、生徒の前で、となると緊張するようだ。事前の打ち合わせと車中での打ち合わせで、準備OK。やはり、自分のことばで教示をするのがポイント。生徒の心に響くように。本番は、たいへん、Uさんも落ち着いて、生徒さんもみな熱心に取り組まれていた。

50分で、ストレスマネジメントの基本編をということで、

ストレスの仕組み、

自分のストレスを知る。いまの気分は?ストレス対処とストレス反応。

ストレス対処をグループで話し合う。発表する。

望ましいストレス対処法を体験する。

1,眠りのためのリラクセーション;漸進性弛緩法

2,ここ一番落ち着いて実力を発揮するためのメンタルトレーニング(動作法を活用して)

災害・事故・いじめなどのトラウマティックストレスの説明。3つの反応と対処の仕方。

3,大変な出来事を乗りこえるための「絆のワーク」

ストレスの自己採点。気分の評定と感想。

感想を紹介します!

・今、ストレスがたまっていたと思うから勉強になった。

・なんかおもしろかった。

・今回ストレスマネジメントをうけて少し気分がすっきりしたような気がしました。

・ストレスがたまった時、どうした方がいいのか分かった。

・ストレス発散のやり方がわかってよかった。

・ストレスについていろいろわかりました。

・ストレスについてこんなに対処法があるのかとおどろきました。

・とても心・気分がすっきりし、いい経験でした。

・楽しかった。

私とuさんが担当したクラスの先生は、

「ストレスに対して分類して考えたことがなく、大変勉強になりました」と感想に書いてくれました。すてきな先生でした!

やっぱり、授業は楽しいですね。

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2007年1月28日 (日)

山中先生のストレスマネジメント教育

googleを検索していると、西日本新聞のHpに山中寛先生関連の記事がでていた。

ストレスマネジメント教育「緊張」との付き合い方学ぶ 鹿児島の中学校で導入進む

うつ病など予防へ ストレスマネジメントに注目緊張や不安との付き合い方は 動作法や弛緩法など 複数の解消法身に付ける

荒れた中学校での実践は、「教育新時代」への一つの提言になるだろう。

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2006年12月16日 (土)

ストレスマネジメント教育を取り入れた心の健康教育の推進-隠岐の島での実践

 昨日、隠岐の島のK先生から、冊子が届いた。島根県小中学校養護教諭研究大会をまとめたものだ。3つの分科会-食、ストレスマネジメント、いのちの教育-のまとめが編集されていた。K先生ほか隠岐の島の養護教諭の先生方が5年の歳月をかけ、ストレスマネジメント教育に取り組んだ成果が収められている。

 「いやなことがあったらどうする?アンケート」などで、よい対処と悪い対処を考えさせたり、毎月の体重測定の前に、ミニ保健指導として、落ち着くための肩のイメージ動作法をとりいれたり、養護教諭ならではのさまざまな工夫が盛り込まれている。

 すごいのは、全島をあげて、ストレスマネジメント教育に取り組んだことだろう。一学校一教師の実践で終わっていないのがすごい!

 ぜひ、日常の中に、継続して取り組んでほしい。

 あの海の香りがなつかしい。また、機会があれば訪れたい島だ。

 K先生とその仲間たちに感謝!

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2006年10月31日 (火)

緊急シンポジウム「いじめ防止と心のケア」のご案内

日本ストレスマネジメント学会で、下記のシンポを企画しています。

「ijimesympo.pdf」をダウンロード

緊急シンポジウム                       Japan Society of Stress Management
 いじめ防止と心のケア

日本ストレスマネジメント学会では、いじめをなくすための日々の取組と、いじめ被害にあったときの望ましい対応、いじめ加害をする子どもの更生と心のケアについて、緊急シンポジウムを開催することにいたしました。
 みなさんの智恵を集めて、いじめを防止し、安全で安心な社会を築いていこうではありませんか。なお、マスメディアの果たす役割の大きさを鑑み、本シンポジウムを、マスメディアに公開することにいたしましたので、ご理解のほどお願いいたします。
                 日本ストレスマネジメント学会・理事長・山中 寛/常任理事・冨永良喜

日時 2006年11月12日(日)
  10時30分~12時 ワークショップ「ストレスマネジメント教育
                  によるいじめ防止プログラム」
 13時~17時 シンポジウム「いじめ防止と心のケア」

会場 神戸臨床研究情報センター・第一研修室
  (神戸市中央区港島南町1-5-4;神戸JR三宮から
 ポートライナー「先端医療センター前駅」下車すぐ東側)

 主催;日本ストレスマネジメント学会/後援;未定

ワークショップ;ストレスマネジメント教育による
 いじめ防止プログラム;10:30~12:00 ;小学校・中学校でできるストレスマネジメント教育を活用したいじめ防止プログラムを実践形式で行います。

シンポジウム;いじめ防止と心のケア  13:00~16:55
13:00-13:05 開会挨拶    理事長・山中寛
第1部 いじめ防止の取組 13:00~15:20
13:05-13:35「いじめ防止とストレスマネジメント」
                冨永良喜(兵庫教育大学大学院教授・臨床心理士)
13:35-13545「中学校におけるいじめ防止教育の実際」
                山中寛(鹿児島大学大学院教授・臨床心理士)
13:55-14:15「小学校におけるいじめ防止教育の実際」
                門野明子(大阪市立小学校教諭)
14:15-14:35「裁判資料を活用した『いじめ』授業プログラム」
                梅野正信(鹿児島大学大学院教授)
14:35-15:20  討論
第2部 いじめと心のケア    15:30~16:50
15:30-15:50「いじめ被害にあった子どもの心のケア」
             松木繁(鹿児島大学大学院教授・臨床心理士)
15:50-16:10「いじめ加害をする子どもの更生と心のケア」
                         安川禎亮(奈良県大和高田市教育委員会・指導主事・臨床心理士)
16:10-16:50  討論
16:50-16:55  まとめと提言

 指定討論;長谷川京子(みのり法律事務所・弁護士)
        高橋 哲(芦屋生活心理学研究所・所長)

資料提供;いじめ防止の紙芝居 石井佐千代(兵庫県中学校教諭)

参加対象;教師・臨床心理士・地域の子どもサポーター・保護者・高校生・中学生など。
       シンポジウムのみ、ワークショップのみの参加でもかまいません。(定員150名)

参加費;2,000円(資料代含む。中・高校生は無料。当日会場にてお支払い下さい)

申込み方法;事前に、E-mail(hotanshin@hotmail.com)かFax.(0795-44-2279)にて、
  氏名、所属、ワークショップ・シンポジウムの参加の有無を記載の上、申込み下さい。
  なお、当日も受けつけます。

シンポジウム事務局;兵庫教育大学 冨永良喜研究室  E-mail hotanshin@hotmail.com
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2006年10月29日 (日)

小学校におけるストレスマネジメントを活用したいじめ防止教育

門野明子さんが日本教育心理学会で発表した「ストレスマネジメントを活用した小学生へのいじめ防止授業の効果」についての要旨を掲載します。

全ては、pdfファイルでみてください。「ijime-kadono.pdf」をダウンロード 


1.目的

 いじめに起因する事件で検挙・補導された少年の数は年々増加の一途をたどっている(警察庁生活安全局 2000)。いじめ被害にあった多くの子どもたちは、長期間を経た後でも情緒的不適応、同調傾向、他者評価への過敏など、影響を受けているうえに、傍観者にまでも影響を与えている(香取、1999)。それは、いじめが心にトラウマとなって残り、後年の精神的身体的成長に大きな影響を与え続ける場合があるからである(金、2001)。いじめは後年までも心に影響を与える人権侵害であると言える。

(1994)はストレスのたまっている子どもほど「学校が面白くない」、「学校をさぼりたい」、という割合が高く、4割以上がいじめをしていると報告している。藤井(1997)もいじめは学校ストレスと関連しており、いじめ加害者、被害者もストレスを感じていると報告している。そこで、筆者は、いじめ防止には子ども自らストレス反応を低減するストレスマネジメントが不可欠であると推測する。また、いじめに関する知識の獲得もいじめ防止に効果があると考える。そこで、本研究では、いじめに関する知識の学習とストレスマネジメントを取り入れたいじめ防止教育プログラムの開発と効果について検討する。

2.研究方法

(1)調査対象

大阪市内の公立小学校A校に在籍する4年生X26名で、記入ミスのなかった有効回答者を分析対象とした。

(2)実施時期

200X10月~200X+1年2月

(3)調査材料と研究計画

①小学生用ストレス反応尺度②いじめアンケート表(冨永、1998)をプログラム実施1週間前とプログラム終了後、3ヵ月後に実施した。

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2006年9月21日 (木)

教職員のためのメンタルヘルス講座-ストレスマネジメント

 兵庫県では、教職員のメンタルヘルス講座に、ストレスマネジメントを取り入れて5年になる。初任者や10年研修などの教職員をはじめ希望研修で、年に3回、実施されている。1回に30名から40名の参加で、北は和田山、南は淡路と各地域で開催してきた。今日は、加東市にある県立教育研修所で、講座が開かれた。10時から16時までの5時間研修である。

 午前中は、自らのストレスを知る、ということで、教職ストレス調査票を行い、ストレッサーやストレス対処についての討論。午後は、眠りのためのリラックス法・落ち着くためのリラックス法、傾聴訓練とアサーショントレーニング、トラウマティックストレスと喪失ストレスへの対応、ワーク中心に午後4時まで。

 その時に使ったレジュメを掲載します。「stressmanagement.pdf」をダウンロード

 傾聴とアサーションは、心の教育総合センターの主任指導主事・ベテラン教師カウンセラーのS先生が講師。絶妙の話術とロールプレイ・行き届いた配慮。

 もう、延べ400名~500名の教職員が参加したことになる。

 今日は、なつかしい顔の先生、卒業生の参加もあった。知っている教師にあうと、”ほっと”する。出会いは、なにかのときに、心強い。今日一日に感謝。

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2006年9月 4日 (月)

隠岐の島ストレスマネジメント教育研究部会の試み

隠岐の島では、養護教諭11名のメンバーが中心となって4年前から、ストレスマネジメント教育を取り入れた心の健康教育をすすめています。小学校6校、中学校2校、高校2校、養護学校1校の取組みです。

まず、はじめの2年は、ストレスマネジメント教育について、さまざまな資料を集め、学会などの研修会にでかけ、担任教師向けのCDを作成しました。

そして、3年目の昨年2005年度(17年度)に、かなりの学校でストレスマネジメント教育を取り入れたのです。それに先だって、児童生徒のストレス反応調査を実施して実態把握を行ないました。

この教育研究成果は、10月に隠岐で島根県の養護教諭の先生方の集まりで発表するそうです。私は、事前に、研究発表報告書を送っていただきました。地域をあげて、取組んだ実践に、感動しました。

9月2日に、隠岐に呼んでいただき、詳しく実践をお聞きしました。教師も子どもたちもストマネへの感想が良かったこと、そして、ケガが少なくなった、不登校の児童生徒数が減少した、リラクセーションタイムを取り入れた曜日は保健室の来室児童が少ない、といったさまざまな行動レベルでの変化が認められたようです。この点が、さらに、資料として、整理されると、さらにインパクのある地域をあげての取組みとして、ほかの地域で新たに取組む時に、大変参考になるでしょう。

 隠岐は、ずーっと行ってみたい島のひとつでした。それで、今回、声をかけていただき、感謝しています。大阪-隠岐直行便行きは、1便なんですが、研究部会の担当のK先生が、出雲経由なら午前中に隠岐に着くことを教えてくれました。大阪伊丹空港から、7:40発出雲、出雲から隠岐、隠岐には、9時40分着でした。出雲空港も、新しく美しい空港でした。隠岐空港はジェット化されて新空港でした。

 夜は、研究部会のメンバーと、ストマネの話とともに、隠岐の幸を楽しみました。それにそれに、私にとって、人生ではじめての経験ができました。なんと、○○先生が鯛釣りに、ボートをだしてくれたのです。オキアミをパラパラ撒き餌しながら、鯛を釣るのです。そして、鯛が釣れたのです!!おまけに、30cmほどのガシラもゲットしました。

 帰りは、3:10の大阪空港直行便で帰りました。メンバーがたくさんお見送りしていただき、感謝でいっぱいです。この夏、いろいろとありましたが、疲れが、吹き飛びました。

 愛情あふれる先生方に見守られ、隠岐の子どもたちは、とても幸せだなーと思いました。

 また、お出会い出来ることを楽しみにしています。

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2006年8月23日 (水)

教職員のためのストレスマネジメント研修

 兵庫県では、教職員のためのメンタルヘルス研修として、ストレスマネジメント研修が行われて、5年になる。10時~16時まで、昼休みをはさんでの1日研修である。参加者は30-40名である。そういった企画は、さまざまな地域で、年に3-4回企画されている。

 私は、はじめに、教職ストレス簡易調査票(山本寿美、2004)を午前中に、行ってもらい、自らのストレスについて考えてもらう。実施の際の留意点は、①調査票を提出しなくていいこと ②あとでグループでストレスについて話してもらうが、他のメンバーには自分の結果をみせる必要はないこと としている。あくまで、個人的な資料であり、自分がよりよくストレスと向き合うためのものである。

 昨日行った研修では、「自分のストレスがよくわかった」「児童生徒・保護者のストレスは少ないことがわかった」「やっぱり多忙だ」といった感想が相次いだ。

 さて、山本さんの了解をえて、この調査票をここに、掲載する。

「teacherstressscale.jtd」をダウンロード

「tss-kaisetu.jtd」をダウンロード

「tss-summary.jtd」をダウンロード

 400名近いデータから平均値+1SDの値を参考に、自分のストレスを考えてもらっている。

 使用された場合は、ご一報いただければ、ありがたい。hotanshin@hotmail.com

 午後は、リラクセーションをはじめ、トラウマティックストレスへの対処、傾聴訓練やアサーション、そして解決イメージ動作セルフカウンセリングを行った。

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2006年7月11日 (火)

トラウマへのストレスマネジメントプログラム

9日に、第8回被害者支援研修会が福岡で開催された。第1回は1999年7月、神戸で開催した。日本臨床心理士会が、被害者支援に関する専門委員会を1999年に立ち上げて以来、私も委員のひとりとして、さまざまな災害や事件に立ちあってきた。

「トラウマへのストレスマネジメントプログラム」「traumastress.jtd」をダウンロード は、EARTH(震災・学校支援チーム)研修会でを行い、今回の分科会「被災者へのストレスマネジメント」でも、行った。

災害後だけでなく、日常の授業でも実践できるので、是非参考にしていただきたい。

もし、実践されたスクールカウンセラーや教師の方がおられましたら、ぜひ、ご一報をお願いします。

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