長嶋一茂「学校の授業に“心のケア”の時間を作ります」(太田総理)No.3
この番組、ある方の好意で、みることができました。はじめにスクールカウンセラーが現在1万校に配置されていることや、鴨下議員がストレスマネジメントの説明をするなど、実際みてみると、かなりしっかりリサーチして、番組を組み立てていたことにびっくりしました。
それと、”子どもにはストレスを与えるべし”と叫んでいた教師(?)の方の主張も、わからないでもない。また、横粂議員が”ストレスをなくすのは政治だ!”というのも、実は一理あるわけです。これらの発言をストレスマネジメントの立場から考えてみます。
ストレスマネジメント教育は、ストレスをなくすことを目標にしているのではありません。むしろ、ストレスを引き受け、それを主体的に乗り越えていく。その時に、生きている実感や達成感がえられ、そのことがまさにストレスマネジメント教育の目標なわけです。
”いやだな、やれないよ”と感じる状況(ある意味、子どもが自分の潜在的能力を賦活させ乗り越えることができるストレス状況を大人が用意する)のなかで、大人や友だちの応援や自らの力でそれを乗り越えていく、そこがストレスマネジメント教育の一側面です。”ストレス与えるべし”という教師(?)は、子どもの主体や子どものストレス対処の視点が欠けていたのだと思います。
一方、横粂議員の発言は、環境調整の問題ですよね。でも、その発言も、子どもの主体性やストレス対処の力という視点が欠けているのです。
また、金美齢さん、「教師は知的教育をするのが仕事」という発言がありました。まさに、そのとおり、日本の教師は、部活指導からしつけまで、期待されているのが現状で、そのことは、変えていかないといけないと思います。でも、アメリカのようになるのがいいとは思ってません。
でも、心のケアの授業(正確には、心の健康の授業)は、一つは、メンタルヘルスの知識を与える知的教育なんです。トラウマとはなにか、どうすれば回復できるのか、臨床心理学、精神医学、心身医学といった学問背景に依拠しているのです。だから、臨床心理学を学んできたスクールカウンセラーが心の健康の授業は担うべきなんです。でも、すべてスクールカウンセラーに任せるのではなく、心の健康の授業には、担任が同席し、子どものようすを観察し、授業後に、個別に支援をしないといけない子どもについて話しあうことが大切です。
ですから、心の健康の授業は、道徳とは全く違う学問なんです。もちろん、心の健康の授業は、知的教育だけでなく、実感を重視します。ですから、さわかやな自己主張、傾聴、リラックス、落ち着く方法、絆の大切さ、受けとめ方(認知)など、さまざまな体験ワークを組み込んでいます。そして、それは、世界の動向なんです。インドネシア・アチェでも、「自己啓発」という授業があるそうです。イスラムのお祈りからはじまる学校でさえ、そういった授業があることを、もっと知り、日本のこれからの教育を考えていくべきだと思います。
ともかく、長嶋一茂さん(これまで「長島」と誤記していました、失礼)、とてもすばらしい発案をしてくれました。
ブログ「空も、つながっている」さんが、興味深いことを書いています。参考にしてください。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


最近のコメント