新型インフルエンザと心のケア(4)-厚労省は”防疫教育”の徹底を!
生徒に不安・ストレス 関西大倉 新型インフル(2009.5.24産経)
生徒と教員計100人が新型インフルエンザに感染した私立関西大倉高校・中学(大阪府茨木市)は24日、最初の感染判明から丸1週間を迎える。生徒や教員の間に動揺や疲労も残る中、同校ではスクールカウンセラーが生徒に励ましの手紙を送ったり、通学バスや校舎の消毒を検討するなど、落ち着いた学校生活を取り戻す努力が続いている。
最初に感染が確認された17日、同校には事実確認の問い合わせのほか、「学校が感染源だ」「これ以上感染を広げるな」などの批判も殺到した。
22日に感染が確認された堺市の市立小学校の6年男児(11)についても、日帰り旅行中に私立関西大倉高校・中学の男子生徒と接触があったとする誤った情報が流れ、「なんで生徒が外出しているんだ。指導がなっていない」などの批判も受けた。
生徒の間にも不安やストレスが広がっている。
同校によると、当初は教員の労をねぎらう言葉も聞かれた生徒たちから、最近では「いつから学校行けるの」「いらいらする」「早く外に出たい」など、不満を感じさせる声も多くなった。大学進学希望者も多く、授業の進捗(しんちょく)状況などを不安視する相談も多いという。
高校2年の男子生徒は「友達とメールや電話で連絡しているけど、すっきりしない。登校再開になっても、『関西大倉の生徒は自由に動いてはいけない』という社会的なプレッシャーを感じるかも…」と不安を打ち明ける。
こうした“風評被害”を防ぐため同校では、専門家から「不要」とアドバイスされた通学バスや校舎の消毒を、あえて実施することも検討している。
さらに同校では、スクールカウンセラーから生徒に励ましの手紙を送るなど、「心のケア」にも細心の注意を払っている。登校再開後には、生徒とコミュニケーションをはかる特別な時間を確保することも検討している。
大船重幸教頭は「生徒たちの心理状態は不安定かもしれないが、教員たちのフォローでケアしていきたい。早く通常の学校生活に戻れるように努力したい」と話している。
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堺市は23日、同市立小学校の6年男児の接触者について、関西大倉の男子生徒ではなく別の学校の男子生徒だったと訂正。同校に電話で経緯を説明し、謝罪した。
25日、学校再開=「子供の活気見たい」-大阪・兵庫(時事通信)
新型インフルエンザの影響で1週間休校となっていた大阪、兵庫両府県の学校が25日、再開する。各校の教員らは24日、再開を前に保護者や生徒への連絡など準備に追われた。
大阪市西区の市立九条南小学校。職員室のホワイトボードには、休校中の行事が赤いペンで修正されていた。藪内康士教頭(52)は「子供のいない学校は寂しかった。運動場や教室で活気あふれる姿が見たい」と喜ぶ。
正面玄関に学校再開の通知を張り出し、保護者にも一斉メールを送信。当面、児童から毎朝、体温を聞き取り、休校中のストレスのケアに努める。藪内教頭は「1週間分の遅れを取り戻し、生活リズムをもう一度きちんとしないと」と頭を悩ませる。
神戸市西区の市立井吹台中学校では再開後、延期されていた中間試験や職業体験などの行事が目白押し。大西一人教頭(48)は「感慨よりも、行事の準備で手いっぱい」と苦笑する。
一方、多数の生徒が感染した大阪府茨木市の私立関西大倉高校は31日まで休校が続く。各担任が毎日、各家庭に電話しているが、「2週間も家にこもるのは耐えられない」と訴える生徒が多いという。「制服をクリーニングに出したら嫌な顔をされた」との声もあり、教員の一人は「再開後、生徒をどうフォローするか考えないといけない」と話した。(2009/05/24-15:41)
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厚生労働省のHpに、
新型インフルエンザの感染はどのように広がりますか?
新型インフルエンザは、誰も免疫を持っていないため、通常のインフルエンザに比べると、感染が拡大しやすく、多くの人が感染することが考えられます。
新型インフルエンザの感染経路は通常のインフルエンザと同様で、咳やくしゃみとともに放出されたウイルスを吸い込むことによっておこる飛沫感染と、ウイルスが付着したものをふれた後に目、鼻、口などに触れることで、粘膜・結膜などを通じて感染する接触感染が考えられています。
と記載されていますが、産経・時事の記事を読むと、もっと具体的に、厚労省はメッセージを送らないといけないと思います。
・「制服をクリーニングにだしたら・・・」というのも、専門家の見解として、××ですよ!と。
<ウイルスが付着したもの・・>って書いてますから、クリーニング店の方も不安なのです。
・「専門家から「不要」とアドバイスされた通学バスや校舎の消毒を、あえて実施することも検討している。」
専門家がしなくていいといっているのなら、消毒はしない方がいいと思います。
必要なのは、この場合の消毒ではなく、専門家・権威のある機関からの科学的な防疫に関するメッセージです。「消毒をしなくていい」というメッセージだけでなく、なぜしなくていいのかをきちんと説明してあげなければなりません。
災害では、防災教育と心のケアが
事件では、防犯教育と心のケアが
新型インフルエンザでは、防疫教育と心のケアが
一体となってすすめられなければなりません。
学校再会して、「制服ではなく私服で通学」というのも、私の立場からすれば、よいことと思えません。
学校復帰にさいして、大人たちは、
「あなたたちは、この困難をよく乗り越えてきた。この非日常の経験は、あなたたちの人生のなかで、きっとプラスになる。あなたたちは、社会の偏見や間違ったメッセージを受ける理由はなにもない。私たち(専門家も含めて、よい社会資源を意味します)があなたたちを守る!」
とメッセージを送ってほしいものです。
そうはいっても、不安があれば、個別に話しあうことです。一方的なメッセージだけではいけないと思います。社会の偏見や無理解に立ち向かうエネルギーがわいてくるまで、立ち会うことだと思います。
事件や感染症後の「心のケア」とは、被害者を被害に遭ってない人が世話をするというのではなく、
偏見や暴力との闘いです。
それにしても、関西大倉高校のスクールカウンセラー、お手紙書いたり、がんばってますね。
私もある事件後の学校の心のケアに入ったとき、相談にこれない、でも心配な方にお手紙書いたことを思い出しました。
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コメント
冨永先生、貴重な情報アップ、ありがとうございます。
私の周り、感染者、そのご家族、
そして休校措置がとられている学校関係者、当該校関係者とも、
今のところ、皆様、
落ち着いて、お過ごしのようですが、
やはりストレスはたまっていらっしゃるご様子。
須磨の少年事件の折りにも、そうでしたが。
ストレス対処、防疫などの対処情報として、先生のHPをご紹介しようと思います。
月曜から感染者を出した高校以外は 小中高が再開されます。
SCの真価が また問われるでしょうね。
心して 対応したいと思っています。
またいろいろ、お教えください。
おかざき 拝
投稿: おか | 2009年5月24日 (日) 23時48分