四川大地震後の心理援助4-世界に発信したい災害直後の心理援助基本3原則
5月26日~6月1日、中国重慶・成都・徳陽を訪問しました。
私たちは、被災者を支援する現地の心理士・学生・医師への研修・質疑応答にあたりました。被災者に直接かかわることはしておりません。以下の3点は、支援に入る前から考えていましたが、災害直後の心理援助の原則として、つよく世界に発信したいメッセージです。
1,継続してケアできない心理援助者(グループ)は、被災者への直接関与をしてはいけません(接触するときは、現地の対人援助職者(心理士・教師など)と一緒にすること)。
2,恐怖の感情表現を促すこと(地震の絵や作文を描かせる、地震の時の体験を尋ねる等)は、安全感のない空間(継続してケアできない人、災害直後)では、二次被害を与えるので、決してしてはいけません。
3,トラウマのアンケート(IES-RやPtsr-edなど)は、アンケートのみ実施することは、二次被害を与えます。必ず継続して関与できる人が、トラウマと喪失の心理教育を同時に実施してください。また、個別のカウンセリングが実施できる体制で行って下さい。
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コメント
冨永先生
おかえりなさい。お疲れさまでした。
数日ブログから離れている間に、先生たちの
成都行きを知り、びっくりしました。ただ、近いうちに行かれることになるのだろうな、と思ってはいましたが。
これから、このブログを通じて中国での活動や現地の状況を知ることが、我々にとっても必要なことだと思います。先生も帰国後もお忙しいでしょうが、楽しみにしています。
ここで書かれていた、災害直後の心理援助基本3原則ですが、これは阪神大震災以後、国内での重なる地震災害や、インド洋大地震などの
災害被害後、先生方が直接関わる中で、得られてきた知見だと思います。
洋の東西を問わず、特に東・東南アジアは地震が頻発するところです。今や、国内だけでなく、世界共通の「心理援助」をこの日本から、発信していける、そうなりつつあることを感じています。
投稿 kei | 2008年6月 3日 (火) 07時47分
国は違えど 災害から受ける衝撃や
その後も続く苦しみは 同じですね
そして、回復する力があることも。
先生のご活躍、遠くから応援しております!
投稿 kura | 2008年6月 3日 (火) 22時39分
Tominaga先生
おかえりなさい。
現地の人たちは、どうされていましたか。
中国の専門家や学生たちと、
どんな課題を語り合われたでしょう。
またゆっくり聞かせてください。
ゆっくりされる間もなく、日本でも
大変な事件が起きてしまいました。
私たちは、いつでも、緊急支援への備えが必要で、
そのためにこのような覚えておける原則を提示していただくことは、
本当にありがたいです。
中国の人たちが、悲しみを生き抜いて、
力強く復興していかれることを願って。
投稿 つなで | 2008年6月 9日 (月) 23時33分