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2008年3月27日 (木)

岡山突き落とし殺人事件の少年の過去

未来を突然断ち切られた被害者のご冥福を心よりお祈りいたします。

加害者の少年の過去がニュースで流れた。家族は尼崎で阪神淡路大震災で自宅が全壊。そして、大阪に居を移したという。18才であれば、4-5才のときに被災したことになる。

小学校・中学校といじめにあっていたらしい。

被災した子どもの転居に伴う問題は、あまり、注目されてこなかったかもしれない。被災地で、復興とともに成長していく方が、心の傷を癒すことができる。転居先は、まるで世界が異なる。被災の体験を共有して分かち合うこともできない。

この少年の怒りの感情は、成長するにつれて、どのように閉じこめられていったのだろう。

このような事件を知ると、胸が締め付けられる。

少年にとって、怒りや悲しみの感情を受けとめてもらえるかかわりは、どうだったのだろうか?

やはり、道徳などで、怒りや悲しみとの望ましいつきあい方を、体験的に学ぶ教育を、すぐにでも、導入してほしい。

それで、すべてが解決するわけではないだろうが、少なくとも、大人たちは、そういった努力をすべきだろう。

こんな悲しい事件を二度と繰り返さないためにも。

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「鼻から牛乳」線路突き落し少年のいじめられっ子人生(夕刊フジ)

岡山突き落とし:少年の父、涙の謝罪「息子が許せない」(毎日新聞)

>中学卒業後、「一度だけ『いじめたやつらに復讐(ふくしゅう)したい』と話したけど、『そんなことをするな』と言ったら納得した」。

納得なんかしてないですよ。きっと。復讐したいという気持ちをしっかり受けとめて、行動はきっぱりとダメというかかわりが必要なんですよ。「くやしいね、怒って当然だよ」と怒りの感情を認めるということですよ。そういった「怒り」の感情を認めて受けとめることと、行動をとめる(そんなことするな)ということは、区別しないといけないわけですよ。

感情を受けとめ、わかろうとすること、そのことがいかに大事かということが、広く知られていなんではないでしょうか。

どうして、このことが、メディアを通してとか、学校教育のなかで、浸透しないのでしょうか。

心の傷を癒すということ、そのことをもっと、教育施策として展開してほしいものです。

知らないことにより、結果として不適切なかかわりをしてしまう、そういったことはもうなくそうではありませんか。

道徳を、規範意識の形成、という視点だけですすめようとするのは、間違いです。

この際、「道徳」を排して、「生き方科」、とか「人間科」を創設して、その中に、心理学、精神医学、法学、もちろん、道徳も組み入れて、再編成する必要があるのではないでしょうか。

「心のノート」に、いじめ・暴力のページがないでしょ、災害や犯罪被害のページもありません。もちろん、「死」ということもとりあげられていません。「怒りや悲しみ」とどうつきあったらいいのか、そういったページがない「心のノート」っていったいなんなんでしょう!

文科省は、あたらしい時代に対応した教育を導入すべきです。

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2008年3月17日 (月)

悲しみの社会で グリーフケアのいま(神戸新聞の連載)

神戸新聞は、「悲しみの社会で グリーフケアのいま」という特集をはじめています。

とても、いい企画なので、みなさん読んでください。

初回は、JR事故のご遺族と治療にかかわってこられた神戸日赤の村上典子医師のお話。

2回目は、こころのケアセンターの加藤寛医師の曝露療法のお話。

私は、事故のトラウマそのものへのチャレンジ(曝露)へは、日常生活でのさまざまな不快な出来事に対する心身反応のコントロールとアサーティブな主張ができるように支援したのちに、行った方が安全であると思います。

11才-20才のPynoosらのプログラムのスライドをみても、はじめの6セッションは、トラウマや喪失の心理教育と不快な思考へのチャレンジなどで構成されていますね。

CLA Trauma-Grief Focused Treatment Program for Adolescents (TGFT) Christopher M. Layne William R. Saltzman Robert S. Pynoos

そしてなにより、故人との対話ができるようになることが、生活を阻害するさまざまな症状(不眠・食欲不振・不集中など)から解放されていく鍵になるのではないかと思います。

決して、「さようなら(Saying goodbye )」を言えることではないと思うのですが。

最近、喪失からの回復(?)の紙芝居を作りました。研究室の稗田さんが、絵が上手なので、描いてもらいました。お話は、「(そらちゃん)なんで写真なの!」からはじまります。

そのうち、ブログにupします。

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