« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

2008年2月29日 (金)

柏崎こころのケアセンター開所式-専門相談員に臨床心理士がいないという寂しさ

 新潟日報(2008.2.14)によれば、柏崎こころのケアセンターの開所式が14日に行われたと報じています。その記事をみると専門相談員は「作業療法士と看護士」とのこと。

 うーん!臨床心理士が国家資格であれば、ここは、臨床心理士が配置されていますよね。阪神淡路大震災のあと精神科医のN先生がながくセンター長を務めたのですが、N先生はよくおっしゃっていました。「臨床心理士はとてもがんばったんですよ」と。だから、こころのケアセンターには、何人もの臨床心理士が活動しましたよね。

 はやく心理士の国家資格ができないと、いろんなところで、市民の「こころのケア」に、心理士が関与できないことになってしまいますね。 

被災者の心のケア施設が開所

 中越沖地震被災者を支援する「柏崎地域こころのケアセンター」が柏崎市役所前の民間ビルに設けられ、14日、開所式が行われた。センターには作業療法士と看護士の専門員二人を配置。近く電話で悩み相談を受け付けるホットラインを開設するほか、PTSD(心的外傷後ストレス障害)予防の講演会などの事業を行っていく。

 センターは県精神保健福祉協会が中越沖地震復興基金から補助金を受け運営する。同地震で災害救助法が適用された柏崎市や刈羽村など10市町村が対象エリアで、設置期間は2011年まで。

 開所式には保健所や病院関係者ら30人余りが出席。同協会の田中政春中越支部長は「被災者の心のケアは中長期の視点で行う必要がある。関係者が密接に連携していきたい」とあいさつ。同センター事業運営会議の運営委員長の松田ひろし・柏崎厚生病院長は「地元精神科医療機関としても協力したい」と述べた。

 県内の心のケアセンターはこのほか、新潟(新潟市)と、中越大震災復興基金で設けられた中越(長岡市)、魚沼(小千谷市)があるが、中越と魚沼両センターは来月、魚沼から名称変更する小千谷地域こころのケアセンターに統合される。

新潟日報2008年2月14日

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年2月17日 (日)

学習指導要領案へのパブリックコメントを送ろう

文部科学省は、学習指導要領改訂案についてのパブリックコメントを公募している。

ひとり一人の声は非力でも、多くの声は、組織を動かします。

案を読んで、感じたこと、考えたことを、文部科学省に送りましょう!

幼稚園教育要領案、小学校学習指導要領案、中学校学習指導要領案関係資料

学校教育法施行規則の一部を改正する省令案並びに幼稚園教育要領案、小学校学習指導要領案及び中学校学習指導要領案等に関する意見公募手続(パブリック・コメント)の実施について

小中学校学習指導要領案には、「悲しみ」「怒り」という言葉は、検索するとみあたりません。「ストレス」という言葉は、中学校の保健体育の項に一カ所でてきます。小学校では、「悩み」や「不安」という言葉がでてきます。

道徳には、希望や愛は、あります。

「心のノート」にもいえることですが、どうして、「怒り・悲しみ・暴力」そういったことを、きちんと教えないのでしょうか?「暴力が生涯にわたって、否定的な影響を及ぼすこと」、「被害を受けると、どのような心身反応が起きるか、また有効な対処の方法があることを知ること」、「思春期・青年期に、『自分はだめだ』と否定的な考えが浮かんでも、それは一生続くことではないこと、その否定的考えをエネルギーに肯定的建設的考えに変えることができること」、そういったことを、子どもに教えなければならない時代がきているのです。

愛や希望を語ること、示すことは絶対必要です。だから、道徳を否定するわけではありません。しかし、親からの虐待的養育の環境に身を置かざる得ない子どもたちの現実に、「愛と希望」だけでは、むなしく響くだけです。

人が怒りや悲しみを抱えたとき、どうしたらよいかを、伝え、教え、一緒に考え、さまざまな怒りや悲しみを和らげる体験、怒りや悲しみを芸術や科学やスポーツに昇華する体験を学校教育にとりいれていかなければならない時代がきているのです。

その観点から、学習指導要領案をみると、不足しているといわざるえません。

本当は、道徳を排して、「人間科」、「生き方科」、といった科目の新設が、その要請にこたえるのでしょうが、組織は、そう変わるものではありません。

少なくとも、安全・安心・悩み・不安・ストレスといった項の実践例を、例示する資料集を作成してほしいと思います。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年2月16日 (土)

子どもの心のケアシンポジウム(文部科学省)

文部科学省は、「子どもの心のケアシンポジウム」を2008年3月21日に開催します。

そこで、基調講演「災害時における心のケアについて」 【14時10分~15時10分(60分間)】 をします。

 災害(事件・事故を含む)後の心のケアのあり方と、平時の「心の授業」について話そうと思っています。

その後に、シンポジウムが開催されます。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年2月 2日 (土)

受験プレッシャーへのストレスマネジメント授業

「stm-test-pressure.doc」をダウンロード (受験のためのストレスマネジメント指導案)

「imagetrainingwork01.doc」をダウンロード (イメージトレーニングワークシート)

「feelingscale-kanji.xls」をダウンロード (気分評定表)

先日、A市、B中学校の3年生、4クラスで、受験をさわやかにのりこえるためのストレスマネジメント授業を、わが研究室のスタッフ(中学教員、高校教員、元高校教員、ストレートマスター)が、担当しました。

 指導案は、導入(ストレスって何?)、気分調査票、眠りのためのリラックス法、イメージトレーニング、試験当日落ち着く方法、気分調査票、の手順でした。50分授業です。

気分調査票とイメージトレーニングのワークシートには、とても、よい感想がたくさん書かれていました。

事前打ち合わせで、先生方がとてもがんばっている姿が印象的でした。

 兵教大大学院でカウンセリングを学んだ経験のあるC先生は、「生徒たちにとって学校が家なんです。私は生徒たちにとってよいことはすべてやってきました。」と。また、「なにか問題を起こしてくれたら対応もできますよね。かかわることができます。でも、外に向かわずに、内に向かってしまうのがとても心配なんです」と。

 家庭基盤が弱いなか、「早寝早起きあさごはん」「親がきちんとしつける」という中央からのあたりまえのメッセージでは、もう、現場は対応できない。むしろ、不健康な親はもうあきらめて、子どもによい体験・望ましい体験を積極的に提供してくことが必要な時代がきています。だから、道徳はこうあるべき、という考えを捨てて、今の子どもにとってこういた体験が必要!という観点で、新学習指導要領が改訂されることを強く望むのです。

なお、三木市自由が丘中学でもスクールカウンセラー仲間が実践しています。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »