2009年12月17日 (木)

心をケアすべき弱者という思い込み

河北新報社の記事に、自死遺族や犯罪遺族とかかわる心理専門家にとって、きわめて重要な警告が、掲載されている。  私は犯罪遺族の自助グループに参加してきた。そこで、私は、心理的技法を、彼らに提案したことはなかった。自助グループでのテーマは、裁判でいかに加害者や司法の理不尽さと闘うか。加害者が未逮捕の事件では、いかに犯人逮捕に、どのように活動すればいいのか。懸賞金やビラ配り、マスメディアとのつきあい方。決して弱者ではなく、闘う遺族である。  自死遺族の自助グループには参加したことはないが、おそらく、過労死の問題や受診時での対応など、社会や医療・相談をどうよりよくしていくことができるのか。そういったことを自死遺族は求めているのではないだろうか。  犯罪遺族の多くの方は、「時が心を癒すと人はいうけれど、時が立てば、悲しみはさらに深くなる」ともいわれる。  「心のケア」という言葉が、「他者が保護する」...

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2009年12月 9日 (水)

ひょうご被害者支援センター-早期支援団体指定

ひょうご被害者支援センターが、犯罪被害者等早期援助団体に指定され、より早期の被害者支援活動ができるようになった。 この活動を詳しく読売新聞が報じている。 相談急増、資金は不足 活動に支障も…援助の必要  犯罪被害者やその家族をサポートするNPO法人「ひょうご被害者支援センター」(神戸市中央区)が、「犯罪被害者等早期援助団体」に指定され、25日で2か月を迎えた。設立から間もなく8年になり、裁判の付き添いや電話相談の件数が急増。同団体への指定で活動範囲も広がるが、資金不足の懸念が浮上している。収入増の見込みはなく、十分な支援には活動費の確保が急務だ。被害者支援の現状を探った。 (斎藤七月) 高いニーズ  「センターのスタッフが絶えず寄り添ってくれた」  尼崎市で2002年、孫の利田美幸さん(当時18歳)を殺害された草苅トシエさん(71)が振り返る。  殺人罪で起訴された男の裁判に通い詰めたが、...

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2009年12月 6日 (日)

教育復興担当教諭が残したもの-心のケアを学ぶ授業を

神戸新聞に、教育復興担当教諭の活動を振り返っての特集が連載され、最終号に、 羽下氏と私のコメントが掲載された。新開記者は、とてもよくまとめてくれた。「「shinsaikokoro.jpg」をダウンロード 「心のケアを学ぶ授業を」というタイトルも、すばらしい。一読してほしい。

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2009年12月 2日 (水)

震災から15年-被災者から心理援助者への道

 神戸新聞に、本学大学院生の記事が掲載されました。 家族の死どう意味づけ 震災遺族の大学院生が調査  震災で姉を亡くし、ご自身もあの恐怖を体験され、PTSDに苦しみ、そして、専門的トラウマ治療により回復。 卒論、修論と震災遺族の聞き取り調査で論文を作成しようとしています。まさに、被災者から臨床心理援助者への道を歩もうとしています。 来年のひょうご講座・「災害事件後の心のケア」でも、一セッション担当してもらおうと計画しています。 いつか、彼女に中国・四川で、ご自身の体験を語ってもらいたいと思っています。 是非、記事を読んでください。石崎記者は、犯罪被害者支援や心のケアについて、長く取材してきたベテラン記者です。

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2009年11月12日 (木)

災害後の心のケアプログラム-幼児へのトラウマストレスマネジメントワーク

台風9号災害後の幼児への心のケアプログラムを紹介します。 作:冨永良喜・吉田明世 1,動物たちが眠れない、いらいらする、こわいよ、落ち着かない、どうしたらいいんだろ!  パペット(おさるさん2匹、先生役ごりら)を持ちながら、a(タカちゃん)、b(ミッキー)が会話をします。  a:ねえミッキー、お布団にはいっても、なんかなかなか眠れないんだ!   b:え、ミッキーもそうなんだ。怖い夢をみて目が覚めちゃうんだ。    なんか、イライラするし。   a:トイレもひとりで行けなくなったんだ。お母さんがいないと。   b:ミッキーも、ずっと、お母さんがいないと心配なんだ。 a:あ、雨?(顔が硬く、からだがかたまる)   b:どうしたの?   a:なんでもない(こわい気持をがまんしている)   b:え、でも・・・   a:なんでもないっていってるやん(イライラ) b:どうしたらいいんだろ   ゴリラ先...

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2009年11月11日 (水)

台風9号豪雨災害から3ヶ月-心のケアのいま

 8月10日、佐用町、宍粟市などを襲った台風9号豪雨災害後に、臨床心理士は主に学校を中心に、子どもたちの心のケアにあたってきました。当初は、複数の臨床心理士が応援にいき、「心のケアの授業」、「カウンセリング」、「グループ遊び」などを行ってきました。  兵庫県臨床心理士会は、災害後の心のケアチームを立ち上げ、私は、心とからだのアンケートや心のケアのリーフレットの作成など、後方支援を続けていきました。  小学校・中学校は義務教育課主幹のスクールカウンセラーが派遣され、高校はキャンパスカウンセラーの日数増で対応してきました。  一方、保育園・幼稚園は、たつの市にある児童養護施設に併設されている児童家庭支援センターすずらんの臨床心理士チームが、ボランティアで、災害直後から、何回も園を巡回して、心のケアにあたってきました。  私も、保育園・幼稚園の子どもたちに、心のケアのグループワークを、児童家庭支...

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2009年11月 8日 (日)

女子大生殺害事件-心のケアは犯罪者との闘いである

島根、千葉で、相次いで痛ましい事件が起こった。 犯人に対する激しい憤りを感じる。 事件後に心のケアが叫ばれる。心のケアは動揺を鎮めること、ご遺族・友人・知人をケアすることが目的のように受けとられるが、その活動の本当の目的は、「犯罪者との闘い」である。 犯人が未逮捕の状況は、誰かが再び襲われるかもしれないという恐怖を引き起こす。 だから、友だちを亡くした悲しみと犯人への怒りを抱えながら、自分たちの身の安全を確保する「防犯体制」を大学・地域社会をあげて打ち立てないといけない。 県立大、学生のケアに全力

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2009年11月 2日 (月)

学校で 新型インフル感染をいじめにつなげないで(朝日小学生新聞)

朝日小学生新聞に、「学校で 新型インフル感染をいじめにつなげないで」という記事が掲載されています。 K記者さんが、私のブログの「新型インフルエンザと心のケア」を読んで、アクセスしてくれました。当時は、新型インフルの実態がわからない状況でしたので、最近の爆発的感染状況と異なるので参考にならないかも、と前置きしてお話しいたしました。 K記者さんは教育問題に非常に精通しており、日本の心の健康教育の現状などをお話しすると大変関心をもってくれました。 私のコメントも、子どもが読んでもわかりやすい文章を工夫してくれました。

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2009年10月19日 (月)

長嶋一茂「学校の授業に“心のケア”の時間を作ります」(太田総理)No.3

 この番組、ある方の好意で、みることができました。はじめにスクールカウンセラーが現在1万校に配置されていることや、鴨下議員がストレスマネジメントの説明をするなど、実際みてみると、かなりしっかりリサーチして、番組を組み立てていたことにびっくりしました。  それと、”子どもにはストレスを与えるべし”と叫んでいた教師(?)の方の主張も、わからないでもない。また、横粂議員が”ストレスをなくすのは政治だ!”というのも、実は一理あるわけです。これらの発言をストレスマネジメントの立場から考えてみます。  ストレスマネジメント教育は、ストレスをなくすことを目標にしているのではありません。むしろ、ストレスを引き受け、それを主体的に乗り越えていく。その時に、生きている実感や達成感がえられ、そのことがまさにストレスマネジメント教育の目標なわけです。  ”いやだな、やれないよ”と感じる状況(ある意味、子どもが自分...

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2009年10月11日 (日)

長島一茂「学校の授業に“心のケア”の時間を作ります」(太田総理)No.2

学校の授業に”心のケア”の時間を!という提案の太田総理の番組を、詳しくまとめているブログを発見しました。 「もと歌舞伎町ホストでいま大学院生のブログ」さんです。一部抜粋すると、 雑になるがまとめると、主張には大きく2つの柱があった。 ・子供の現代的ストレスをセラピー等で軽減する(不登校・自殺者・いじめ等の増加) ・子供のときからストレスマネジメントを身に付けることで、大人になってからの  ストレスや、パニック障害・うつ病等の精神疾患とうまく付き合えるようにする 反対の論点は大きく2つあって、 ①子ども手当を削るのに反対 ②むしろ今の子供は過保護で、もっとストレス必要 ②については、金美麗さんが「3食足りているのに甘えている!」といった発言を紹介しています。このブログ是非一読してください。  今日ある県の臨床心理士会の研修会に参加していました。午後は、事件事故後の心のケアの取り組みが紹介され...

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