2012年5月17日 (木)

東日本大震災と心のケア(63) 阪神淡路大震災後の子どもの表現活動について

いま、災害後の子どもの心理支援について自分で書いたものをまとめています。 災害後の子どもの表現活動をマスメディアがどう報じたかの記載がありました。固有名詞が記載されていますが、いずれもマスメディアで報じられたことなので、そのまま掲載することとします。そして、急性期に感情を表現させることが重要であるとのディブリーフィングの考えがマスコミを通じて伝えられた一方、河合隼雄先生が、当時のディブリィーフィングの見解が誤りであることを、メディアをとおして的確にメッセージを送っておられたことがわかります。 8.子どもたちへの心のケア-絵を描くことと描かせること  また、子どもの心のケアが新聞紙上でも声高に叫ばれた。藤森ら(1993)が北海道南西沖地震(奥尻島)で作成したマニュアルやそれをもとに作成された子どもむけマニュアルがすぐに関係者に配布された。また、マスコミによって、子どもが地震の絵を描くことが勧...

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2012年5月16日 (水)

福島からのメッセージをともに考えるー東日本大震災後の臨床動作法によるこころの支援

2012年6月24日10時から16時まで、加古川市総合福祉会館にて、 「東日本大震災後の臨床動作法によるこころの支援-福島からのメッセージをともに考えるー」を兵庫リハビリテイション心理研究会主催で、講演会、シンポジウムを行います。 「心のケアにきました」と避難所を巡回しても、「心のケアチーム」に被災された方がアクセスすることは大変少なかったと、ある県の「心のケアチーム」の報告を読みました。相談がないからといって、<相談する人がいなくて被災地は落ち着いていてよかった>と思うのはまちがいです。 ことばによる方法でのみアクセスしようとする方法が日本にあっていないのです。 からだが少しでも楽になる動作法による支援は、いつも多くの被災された方がアクセスされます。私が阪神淡路大震災のあとに経験したことと全く同じことが東日本大震災で起きました。ストレスケア東北ネットを立ち上げて、被災された方へ動作法によ...

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2012年5月 9日 (水)

東日本大震災と心のケア(62)保護者と地域の人とともにすすめる子どものサポート

「保護者と地域の人とともにすすめる子どものサポート」を日本心理臨床学会・支援活動委員会特設ホームページに掲載しました。 「保護者からみた子どもの心と身体のアンケート」を掲載しています。このアンケートは、保護者からみた子どものストレスですが、保護者がトラウマやストレスを学ぶためのアンケートです。岩手、宮城、福島と被災3県を視野にいれて作成しました。トラウマだけでなく、不安もいれました。それは、放射線被ばくに対する不安を念頭に、福島の臨床心理士とも内容をつめて確定しました。外部被ばく・内部被ばく・生活や将来への不安それと、阻害されたり差別されることへの不安です。 不安も恐怖も人の命を守る大切な感情ですから、抱えながら、適切な問題焦点対処(除染、防災など)と情動焦点対処をバランスよく取り入れることが必要です。 それと、「成長」の項目もいれました。学校心理士を取得されている被災地の教諭が昨年、中学...

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2012年4月 6日 (金)

心の健康教育とストレスマネジメント教育に関するweb資料

いま、「こころのサポート授業と個別相談のあり方」の冊子を編集中です。 15年間、心の教育総合センターにて、教師たちといっしょにつくってきた冊子が、WEBに掲載されているのですが、ネットサーフィンではでてきにくいので、ここで紹介します。 心の教育総合センターのtopHpに、心の教育実践の授業案がたくさん掲載されています。そのなかで、学校のストレスマネジメント研究という冊子の基礎編と実践編が掲載されています。 (8) 小・中・高等学校における「ストレスマネジメント教育授業案」の開発・実践研究     ○ 冊子『学校のストレスマネジメント研究』(CD-ROM付き)刊行(平成16年3月)(基礎編 実践編) 基礎編、実践編をクリックするとpdfファイルがupされます。 最近では、心の教育の調査報告書、心の健康教育プログラムをぜひご覧ください。 ■心の教育総合センター ■ひょうごっ子悩み相談センター ...

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2012年3月31日 (土)

心理師の国家資格-院内集会に参加して

2012年3月27日16:30~17:30に、衆議院第一議員会館で行われた心理職の国家資格化を目指す院内集会のようすは、全心協のホームページで詳しく報じられています。 はじめにあいさつされた仙石由人議員は、東日本大震災でみなさんが専門の立場から相談にのってこられていることにお礼を申し上げたいといわれました。また自身が弁護士ということもあり、相談にのり難問と思っていることをどこまでときほぐすことができるかが大切ですと話されました。河村先生、鴨下先生、坂口先生、平沼先生とこれまで共に取り組まれた法案などを述べられ他党の大臣経験者への敬意の念を表されていました。相談、コンサルタントに対価を支払うという風土がまだまだなじんでいない日本に、専門家のための資格制度でなく、ユーザー(利用者)本位で資格制度は作られるべきであり、ユーザーの信頼をより高めていくためにもプロフェッショナルな仕事に対して国家的な...

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2012年3月22日 (木)

東日本大震災と心のケア(61)学校防災マニュアル-心のケアの位置づけ

被災地の避難訓練で問題になるのが、避難訓練により強い心身反応を引き起こす児童生徒がいるということです。「学校防災マニュアル」が公開されましたが、災害後の「心のケア」についてのページはありますが、被災地での避難訓練のあり方に心のケアの観点が重要であることを留意点にでも記載してほしかったと思います。 作成委員をみますと、心のケアの専門家がいないようにも思います。 有識者会議の委員である諏訪教諭は、マニュアル作成委員会にははいっていないようで、残念ですね。 被災後の防災教育・避難訓練は、実施の仕方によっては、児童生徒の心身の安定を強化します。一方、段階的練習法(Gradual exposure)の観点のない避難訓練は、心身を一層不安定にさせます。 「大災害と子どもの心-どう向き合い支えるか」(岩波ブックレット)に防災教育と心のケアを一体としてすすめていった小学校の実践を紹介しています。参考にして...

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2012年3月21日 (水)

チリ厚生省とJICAによる地震津波後のKokoronocareプロジェクト

いま、チリのサンチアゴにいます。18日12時半に関西国際空港をAirfranceでパリ経由で、35時間をかけ、サンチアゴについたのが、19日10時、日本と時差は12時間。 2010年2月27日チリサンチアゴ南西沖でM8.8の地震が発生し津波・地震による死者は500名ほどだったそうです。日本に津波がきて、養殖業者の筏が流れるなどの被害がでたほか、津波警報がでてもほとんど避難しなかったという実態も報告されていたと思います。 昨年3月に5名のチリ厚生省関係者が来日してJICA兵庫にて、こころのケアセンターのK先生が中心になって研修を組んでいたのですが、ちょうど、311の直後だったので、予定の研修をいくつかキャンセルせざるえなかったそうです。その時、私も一コマ担当し、熱心なチリの参加者の質問を受けた記憶があります。そういう経緯で、K先生と私とJICA兵庫の防災のKさんと3名でのチリ派遣になりました...

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2012年3月10日 (土)

東日本大震災と心のケア(60)こころのサポート授業を年間計画に

こころのサポート授業を3群に分けてみました。1群は、日常ストレスへの対応やピアサポート、2群は、トラウマ対処・分かち合い、3群は、表現活動・服喪追悼です。1か月に最低1コマ、学校・学年に応じた授業テーマを設定してみてはどうでしょう。小中学校で、これをすべて道徳で行おうとすると無理があります。「心の健康」はわが国では保健体育に位置づけられています。しかし、小学校6年間でわずか4時間、中学校では3年間で数時間しかも体育教師が実施することになっています。そうすると、学習指導要領改訂までには、総合的な学習に、「心の健康」を例示し、積極的に文部科学省が推進する通知をだすというのが、いまできることだと思います。この通知がでるだけで、学校現場で「こころのサポート授業」がやりやすくなります。これはお金がかからない教育政策です。 そして、被災した子ども、虐待や暴力を受けて傷ついている子どもが、自分の心身反応...

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2012年3月 7日 (水)

東日本大震災と心のケア(59) 災害後の児童生徒の心のケア

災害後の子どもの心のケアに関する阪神淡路大震災から東日本大震災にいたるまでの論文・雑誌・ニュースソースなどあらゆる資料に基づいたレビューが国立国会図書館のホームページに掲載されている。著者は、国立国会図書館調査及び立法考査局・調査企画課・課長の要職につかれているようだ。   学校でのストレスマネジメント教育の重要性や防災教育と心のケアを一体的にすすめることの重要性など、膨大な資料から取りまとめている・  この論文は「心の健康」授業(ストレスマネジメントやメンタルヘルス教育などの予防心理健康教育教育)を学校教育に系統的に導入し制度化する上で大きな力になると確信している。pdfファイルをダウンロードできるようになっているので是非一読いただきたい。        江澤和雄(2012.1) 災害後の児童生徒の心のケア   レファレンス N...

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東日本大震災と心のケア(58)頑張って生きろよ!バンザイ、バンザイ!

昨日、クローズアップ現代をみながら、涙があふれてあふれて。 母は「生きろよ、こっち見るな、後ろを振り向くな、がんばって生きろよ、バンザイ、バンザイ」と言って流されていった。 母は全盲の孫娘を助けたのを見届けて、そういいながら流されていった。 父は、その声を聞きながら、迫る津波を背に、自動車のアクセルを踏んだ。 父と娘は仮設に住んでいるがいっしょに食事をすることはないという。 NHKのカメラが、父と娘と孫娘の3人がはじめて自宅跡を訪れる場面を追う。 娘は「なぜ母を見殺しにしたの・・」という思いから「娘(祖母にとっては孫娘)を助けてくれて、ありがとうお父さん」という思いに変わっていく。 NHKの取材が、父と娘の絆をふたたび結ぶ機会になったのではないかと、思いをめぐらせた。 (NHKクローズアップ現代「それでも生きる」) http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/d...

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